「18周年感謝祭」

今月、11月22日で パスティーユも18周年を迎えることとなりました。

ひとえに、こんなちっぽけなお店を忘れることなく通ってくださる たくさんのいつものお客様のおかげです。本当にありがとうございます。色々大変なこともありましたし、この先もどうなるかはわかりませんが できる限り、ここにしかない ちょっと楽しい時間を過ごしていただくためのお店を続けていきたいと思います。そして、周年記念を迎えるこの時期、日頃からの感謝の気持ちを込めて 記念のオリジナル木製プレートをプレゼントさせていただいています。今年も ようやく準備が完了しましたので、ご用意して お待ちしております。

そして、もう一つ大事なお話があります。実は 現在のお店から移転することになりました。このイベントが終了すると同時に閉店し、新店の準備に取り掛かることになるのです。自分達で一から手掛けたお店ですので とても思い入れも強いのですがこのような運びとなりました。つきましては 18周年感謝祭と同時に、移転のための閉店セールを行いますので 是非、足をお運びください。心よりお待ちしております。

 

『18周年感謝祭』 

ーーー移転のための閉店セールーーー 

2024年11月20日(水)~12月20日(金)

◎税抜き3000円以上お買い上げの方に18周年記念プレートプレゼント(数量限定・無くなり次第終了となります。)

閉店セール~全品5%~50%OFF

(メンバーズカードの捺印はできませんが貯まったポイントはご利用いただけます。)

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(ラジオとフィギュアは非売品です。)

 

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素朴なもの。

私は古いものが好きです。それは 現代のもの作りに対する技術の発展や考え方に至るまでに 当時の人々が出来うる精一杯のやり方や 想いを込めて、人が作ってきたものだからです。例えば、印刷物などは パソコンで作った原稿をプリンターで抽出できるようになる前は 版下を作り、インクを選び調整したものを 二度刷り、三度刷りなどして印刷していました。パソコンで作られたものは 鮮明で 美しく、思い通りの仕上がりを得られます。でも、昔は 版下がずれたりして 色が重なったり、思った通りに仕上げることのほうが難しかったわけです。その出来上がりは 比べるまでもなく、違いを生み出しました。しかし、鮮明で 美しく便利になる一方で 人の手を介さないことにより、失ったものが多いように感じるのです。人に代わり、機械が仕事をするのですからね・・・。総じて、現代のもの作りと 昔のもの作りは、こんなにも変わってしまいました。大量生産、大量消費が企業の生命線なので 仕方のないことです。古いもの好きにとって そうして生み出される現代のものに 魅力を感じないのは 生産ラインで自動で出来上がる機械が作ったものには 何も感じないってことだと思うのです。

私が愛してやまない古いおもちゃも同じです。人の手を介して作られたものは 二つとして同じものはありません。人が目を書き入れ、人が彩色するので たくさん作られたとしても一つ一つが唯一のものなのです。そういうものにこそ愛着がわくというものです。それは とても素朴です。機械がどんなに技術革新を経て 成長しようとも、素朴なものに惹かれる感覚は きっと人にしかわからないものだと思います。だから、私は 古いものが好きなのです。

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こういうブリキ製のガラスケースも 素材の味わい、華美な装飾を排した素朴さが 古いものならではの魅力を感じる大好きなものです。機械じゃこうは作れない。人の手を介した素朴なものを 素敵に仕舞える入れ物なのです。

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休日。見つけられるもの。

まだ勤めていた若い頃、休みの前の日は ワクワクを胸に 眠りにつきました。この狭いワンルームを少しでも 自分らしい空間にしたいと願いつつ、趣味である古いおもちゃを探しながら その雰囲気を生かす家具や雑貨を捜し歩く楽しみに 胸踊らせていたからです。「明日は どんな素敵なものに出会えるんだろう・・・」そう思いながらの 休みの前日はとても楽しかったのです。

勿論、闇雲に歩くわけじゃなく 好きなお店がありましたから そこを目掛けて出かけるのですが 食事をとる場所もメニューも決まっており、充実したお休みが過ごせることが 喜びだったのです。思案して手に入れたおもちゃを袋から出し、雑貨もテーブルに並べ どうやって使おうか、どこに飾ろうか考えながら頬張るスパイシーなスープパスタと昼間からのビールは そのコースの定番となり、大満足で家路につくのです。

特に 欲しいものを探し歩くわけじゃなく、心躍るものに出会うために歩くわけです。それは 普段の暮らしの中での気付きや、映画や雑誌の情報を気に留めて置くことで 具体化していきます。そういう普段からの想いが 素敵なものに出会わせてくれるのです。

話題の素敵なカフェに出かけて、当たり前に満足させてもらうことは 所詮、人から与えられるもの。自らが本当に欲しているものは 自分自身にしかわかりません。だから、これからの先の暮らしを思い描くのです。そうしながら せっかくの休日を心から楽しめるように、素敵なものを見つけられる自分になることが大事だと思うのです。そうやって手にできたものがずっとそばにあり続けるものになるのです。

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かなわない。

古い小ぶりな机と出合いました。足のデザインが素敵で、細部の作りがとても装飾的で かっこいい。昔の家具職人さんの小技か効いた 素敵な机です。元は オイルステインの木目を生かした塗装でしたが 白くペイントされていました。私がリメイクしたものではありません。

正直、この塗装は私にはできません。こってりとした厚塗りで 時間が経過して 所々がガリっと剝がれています。そうどこかで、こういう塗り方を見たことが・・・と思いつくのが 医療棚は初めから白く塗装されていますが その塗り方と同じ感覚なのです。こってり厚塗りの感じ。で、使い続けることでできる傷、塗装の剝げが そのものの歴史を感じさせてくれます。私のリメイクは 塗りたてを古く見せるだけのものですから 時間の経過は感じることはできません。やはり、長く使われ続けたものの雰囲気には 到底かなわないと感じます。

ただ、不具合は直してあるので 古くても使い勝手には支障ありません。同時に 古い電気スタンドにも出会いましたが こちらはびっくりするくらい綺麗。鮮やかなブルーがかっこ良く、デザインもシンプルながらモダンです。こういうものも 今のデザインと比べると かなわいなぁ・・・とつくづく思うのです。

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心地よし。

心地いいことって 色々ありますが 雑貨は暮らしを心地よくするものだと思っています。

お日様で干した シーツやタオルケット、お布団なんかは 心地いい代表ですし、窓を開け放して 吹き抜ける風も心地よい。それと同じように 古い木の天板の 木目や触り心地・・・それに似合う食器選びや、そこで食べる食事。ふと見上げた先にある 可愛い時計や個性的なファブリック・・・そんなものが 心地よい暮らしを作り出していきます。

心が穏やかでいられること・・・誰に用意してもらえるわけでもない、自分にしかできない心地よさを 見つめていきたいと思うのです。

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あの夏を忘れない。

それまで 夏といえば虫取りが唯一の楽しみだった頃が過ぎ、学生時代に触れられたたくさんの音楽が 今も夏が好きな理由を感じさせてくれました。高中正義、大滝詠一、山下達郎、南佳孝・・・その時期、南国の海を連想させる楽曲がたくさんリリースされ、それに呼応するように 雑誌でも南国の島のバカンスが特集されたり、身の回りの雑貨に至るまで 南国の海へ誘う 様々なものがあふれていたのです。それが 何やら都会的で 大人っぽく、寝苦しい夜には 窓を開け放して、ラジカセから流れる 音楽に身をゆだねたものでした。

あの夏の経験が無かったら、今の自分は居ないとまで思えます。脳内で 砂浜に寝そべり、波の音を聞きながら 満天の星空を眺めた妄想は 今も消えることはありません。その音楽があれば いつでもあの頃の自分に戻ることが出来るのです。

その夏をさらに鮮明にさせてくれるものと出会いました。あれは、少し背伸びをして 素敵なカフェに行った時のこと・・・真っ白な内装は 時流をとらえ、南国のイメージでした。壁一面がヤシの木の壁紙で、鉢植えのフェニックスが 照明を受け、床に尖った影を落としていました。その足元には アヒルのルームランプが灯っていて、こんな部屋で暮らせたら・・・と思いました。レモンスカッシュの甘酸っぱさと テーブルに写る炭酸の泡の影が まるで大滝詠一の歌の世界にいるように感じさせてくれたのです。

音楽は勿論、当時のこういうものを見ていると あの忘れられない夏がいつでも脳裏に浮かぶのです。

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雰囲気は大事。

最近の机ってどんなのかな・・・と検索してみます。どれもこれもシュッとしています。パソコンでリモートワークするのが似合いそうな感じです。だから、私には似合わないと思います。だって、机に向かって 何をするかってところが 違う気がするからです。再三お話ししていますが 私の趣味は 古いおもちゃを集め、眺めること。それに レコードを楽しむこと。そんな古いものを追っかける時に、シュッとした机じゃ似合わないって思うのです。やっぱり 雰囲気は大事ですから。だから、この雰囲気がいいのです。

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使い分け。

昔は 毎週やっていた音楽番組が 今では数えるほどしかありません。しかも、特番をやっていても 私には最近の音楽は さっぱりわからないので見ることもありません。でも、暮らしにとって音楽ほど大切なものは無いので もっぱら好きな音楽は レコードで楽しむものだと思っています。ジャズも聞くし、歌謡曲も聞くし、特撮ヒーローの主題歌も聞くし、ロックやポップスも聞くので 何を聴くかによって プレーヤーを使い分けるようにしています。

ジャズやロックやポップスは いい音で聴きたいので大きなステレオセットで聴きます。でも、歌謡曲や特撮ヒーローやアニメの主題歌は 昔のポータブルプレーヤーで聴きます。ポータブルプレーヤーは けしていい音で聴けるというものではありません。当時の音楽を 当時の音で聴くことが好きなのです。だって、昔は音に対するこだわりより いかに気軽に聴けるかってことのほうが大事でしたから 自分の部屋でレコードが聞けるなんて 夢のようなことでしたからね。それに、深夜のラジオ番組をポータブルラジオで聞いていた頃の音に近いものがありますから そのほうが雰囲気があるんです。いい音ってのは きれいに聴けるってことじゃなく いい雰囲気で聴けることを言うんだよなって 自分では思っているのです。それに、インテリア的にも ポップで可愛い。昔の音楽を楽しむなら 当時のプレーヤーが断然楽しいのです。

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敬意。

1986年製のデスクライトです。この頃は 外国のアンティークやヴィンテージデザインに対する敬意というか、昔から定番的に作られたデザインを尊重し、作られたものがたくさんありました。アンティーク風といえばそうなりますが 安心して使える現行品ならば イメージを損なうことなくアンティークな家具に似合う調度品として 受け入れることができました。現在は そういう意味のデザインを取り入れるというより まったく新しいデザインで作られることが多いと思います。マイナーなメーカー品ではあるかもしれませんが メジャーなものでは 定番デザインは見受けられなくなっています。

金色が少し、時代を映している感じはしますが 雰囲気はヴィンテージデザインです。昔のデザインに敬意を持っていた時代の渋さを感じます。

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夢の国へ。

娘が小さいとき、ずいぶんとディズニー映画にお世話になりました。大人も飽きることなく 観ていられましたし、一緒になって楽しんでいました。今ほど 映像が簡単に見れない時代は あの手この手で子供たちを喜ばそうとした跡が見受けられます。絵本は古くから発行されていますし、映画の世界観を音楽とセリフで表現した レコードも存在したのです。映像がない分、想像力がよりかきたてられそうです。

101匹わんちゃんが公開された翌年、その人気にあやかって販売されたのがこのレコードです。映画音楽とストーリーが日本の役者さんのセリフで展開されていきます。両面聞き終わると一話完結という作りです。シングル盤ですが33回転なので しっかり聞くことが出来ます。役者さんの演技や音楽、勿論レコードですから懐かしさがいっぱいです。レコードプレーヤーの在庫がないので締まりませんが プレーヤーをお持ちの方には いつでも、好きな時に 夢の国へ行くことが出来そうです。

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«人の手が作るもの。