地下鉄の構内で、毎月 張り替えられるポスターを楽しみにしていた。地下鉄から降りてくる人波を避けて、このポスターの前に立ち、まず全体を眺め、コピーを読む、そしてまた全体を眺める。このポスターの前に立ち止まっているほんのひと時、ちょっとした旅に出る事ができたのです。
幻想的なクリスマスの風景、波打ち際に漂う南国のフルーツ、朽ち果てそうなボートが横たわる川辺、古い外国の図書館、花一面の野原、レースのカーテンが風に揺れる窓辺、ひなびた路地・・・。そのポスターに溶け込んだ私は、風を感じ、音を感じ、温度を感じていたように思います。
好きな時に ふらっと気楽に行ける一人旅。今も 時々 出かけています。
コメント