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今宵の一枚は。

先日、お買い物していただいたお客様が、ブログを見てメールをくださいました。ジャズ好きなところにふれて頂いたので、お店には関係ないのですがちょっと書かせてください。

学生の頃ってラジオが情報源でした。テレビよりラジオが面白かった。音楽も恋愛もお笑いも ほとんどがラジオ。大人のパーソナリティーが多かったし、テレビより生の声が聞けたので、気になるゲストが出る時はテープに録音して何度も聞いたものです。胸がキューンとするようなポエムとか・・・(ポエムってなんかはずかしい。赤面。)とにかく、いつも聞いていた番組のすきまに、たまたま流れていた音楽がジャズとの出会いでした。当時 南の島に憧れていて、(ジャズとは無縁のような気もしますが)ウクレレの音色とか、波の音とか南国ムードが心を捉えて離しませんでした。ふと聞こえてきた、ラジオからの軽快なリズム。ただのジャズならこんなにも心は踊らなかったけど、あとにも先にもその時にしか聞けていないその曲は、スチールドラムが中心の編成だったんです。ピアノが弾んで、ベースが軽やかで、ドラムのブラシが潮騒のようだった。(頭にはっきりと残っているから不思議)ご多分にもれず、学生時代はロック中心だったので、探求し始めたのは、働き始めてからでした。一口にジャズといっても本当にさまざまなタイプがあります。レコード屋さんに行っても、たくさんありすぎて何を聞いたらいいかわからない。まずは、解説本を買って やっぱりスタンダードでしょとか言いながら大御所と呼ばれている人のレコードを何枚か聞いてみた。いいのはなんとなくわかるけど、求めていたものと違う。たいていの場合、この時点でジャズから離れていくようですが、私にはこびりついて離れないあの曲があったので 素敵なジャズと出会えたんだなーと思います。ただし、本当に自分がいいなと思える一枚に出会えるまでには 相当な苦労がありました。本に書いてある事をヒントにレコードを買いましたが、やっぱり人が感じる事ってそれぞれで いくらいいことが書いてあっても なんか違うって事のほうが多い。聞いてみるしかないってところがまた罪作り。おかげで一回しか聞いたことのないレコードのほうが多いかもしれない。でもたくさん聞いていると、このピアノいい。ベースは誰?このドラム控えめでなかなか。といった事が見えてくる。それからが、ジャズの本当のお楽しみ。この人たち何を訴えたいんだろう。どんな気持ちで演奏してるんだろう。って聞き始めるともうたまりません。好きなプレーヤーが見つかると、あのべーシストはほかにどのレコードに参加してるのかを調べて、買ってみる。へー このギターも泣かせるねー。と広がっていく。そんなことしているうちに高額なレコードに手を出す羽目になった事もある。全然後悔はないけど。

どんな音楽も 時間や場所、気分や心境で聞きたいものが変わってきます。(だからお店ではかけないようにしています。)ジャズはとくにそれが重要かもしれない。今はレコードをかけると娘が寄ってきて、なかなか浸って聞くことができないので、おやじに興味のなくなった頃にじっくり一人で耳を傾けようと思っています。レコードを何千 何万枚も聴いたことのある本物のジャズファンには及びませんが、自分の好きな時に自分が見つけた大好きなレコードをこれからじっくりとウイスキー片手に楽しみたいと思います。

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コメント

わたしも、ジャズ大好きです。特にラジオから流れてくる感じがとても好き。最近はパソコンのi-tunesで外国のラジオでジャズばかり流れるサイトがあるので子供を寝かせた後、なーんとなくジャズを聴きながら過ごす時間が今の至福の時ですね。
去年8月、マリナーラで藤野めぐみさんというシンガーの方に来てもらいライブをしたのですが、彼女の歌声、とても素敵でした。ライブ、大好きです。良かったらめぐみさんのHP見てみてください。

http://fujinomegumi.com/sound.html

投稿: ast k | 2008年1月16日 (水) 09時39分

ジャズの聴き方にしきたりなどないのだから、どんな聴き方でもその人が心地よいと感じれば、それでよいと思います。音を聴いてプレイヤーを当てたり、コード進行だけで曲名を当てるなど、通な聴き方もそれはそれでまた、楽しいでしょうし。上の方のように、一人の時間を楽しむのには、うってつけの音楽ですよね。
ただ、最近は喫茶店や居酒屋など、どこでもジャズがかかっていて、ちょっとげんなり、な部分もありますが・・・。
私もジャズとの出会いはラジオでした。
勉強する、と称して夜更かししてラジオばかり聞いていました。
坂本龍一のサウンドストリート、という番組があって、そこに出演していたDavid sylvianという人がDJをやった時に、Bill Evans with ochestraが紹介されたんです。
英語の、しかもイギリス人のもごもごしたしゃべり方で、題名もプレイヤーも聞き取りにくく、苦労しましたが、たどり着いた時は本当に嬉しかったです。こういうのって、ラジオのいいところかもしれませんね。
その後、一人のロック少女がジャズに傾倒していったのは、いうまでもありません。奥が深すぎて、底なし沼にはまってしまったようなものですが・・・。
写真にあったレコード、やっぱりいいですね。
私の持っているのはCDばかりですから、ジャケットの美しさもレコードのほうが断然際立つなあ、と思いました。きっとお気に入りの作品たちなんでしょうね!

投稿: haru | 2008年1月18日 (金) 08時43分

こんにちは。ビル・エバンス私も好きです。ピアノでは一番です。数枚持っていますが、ほとんどトリオものです。ジム・ホールとたった二人の演奏のもいいですよ。今度 お会いできたらジャズ談義したいですね。    パスティーユ

投稿: haruさんへ | 2008年1月18日 (金) 13時11分

今までコメントをいただいた方には直接メールでお礼をしてました。アドレスが分かる方にはそうしてましたが、分からない方もいらっしゃり、どうしようと思ってました。そうか!ここに書き込めばお返事届くかなとやっと思いつきました。お返事できなかった方 ごめんなさい。これからは、こちらからお礼申し上げたいと思います。

投稿: パスティーユ | 2008年1月18日 (金) 13時20分

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