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はかなきもの。

今も昔も花柄のデザインされたものがたくさんあります。今の雑貨は若い女性がデザインしていたりするので 可愛さがあふれている感じがします。でも、昔のものは、あくまでも想像ですが 女性の社会進出が今ほどされていなくてデザインの世界でもきっと男性中心に進められていたんじゃないかと思うんです。よく見かけるのは グラスやプラスチック製品。私は男でありながら 昔の花柄のついたものが大好きで、見つけるとついつい手にとらずにはいられません。単純にポップで可愛いから好きだってことも理由の一つですが、技術の未熟さと言うか いい加減さというかプリントがずれていたり薄れていたり、同じものでもなんかちょっと違うんです。そこも魅力ですねー。

昔は日本のガラスメーカーが競い合っていいものを作ろうとしてデザインされたものがいっぱいありました。プラスチック製品も同様に。でも先に書いたようにきっと 男たちによる製作会議が熱く展開されていたんじゃないかと思うんです。いくつかの男が描いた お花のデザイン画をああでもないこうでもないといいながら一つのグラスのデザインを決定していく様は想像しただけできっと 熱いものだったに違いありません。社長はじめ重役たちも「私たちの製品で花一杯の台所や居間にして豊かな生活空間を提案していこう!」なんてスローガンをかかげて。そうじゃなきゃこんなに花のモチーフは出てこないと思うんです。それに反面、やっぱり“花”って咲き誇るときはきれいだけど、ずっと咲き続けられないっていうはかなさがあっていいんですよね。グラスも同様に割れるっていうはかなさがありますよね。だからなんかいいんです。

そして、古いってだけで捨てられてしまったはかなきものたちのことを思いながら 今この花たちを眺めています。

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