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2009年8月

なんでもない日が素敵な日。

勤め人だったときの 私の休日の楽しみは、連れ立ってどこかに遊びに行くことでもショッピングで街を歩くことでもありませんでした。初めから楽しみが待っているお休みは、“特別”な日だったから 自分の中では別扱い。本当のお楽しみは “なんでもない”日を楽しむことでした。

「明日は特に用事もないな。」と思った瞬間からわくわくしてきます。少しだけ早起きをして、力の抜けたお洒落を心がけ 混雑の過ぎた地下鉄に乗って勝手気ままに歩きます。条件は、あの店とあの店に行くことのみ。目的は・・・特に無し。でも、感性を刺激してくれるものに出会うことが大切なこと・・・。だから、わくわくするんです。お金もないから、財布にはお昼代くらい・・・と一応クレジットカードを忍ばせて。いかにお金を使わずに楽しめるか!それが醍醐味。

まずは、昼食には早いのでちょっと文房具屋さんを覘きます。色の綺麗な外国製のインクを見つけて・・・いいなこれ。これで書いた手紙はきれいだろうな・・・ペンもいるな・・・。小さな紙袋を片手に店を後にします。自転車屋さんの前で立ち止まり・・・あの自転車はかっこいいぞ!普段着で乗れないな・・・などと自転車をファッションの一部に見立てて乗っているところを想像します。いつか買おー。と考えているうちに中古レコード屋さんの前。あれあるかな~ピアノWの棚をパタパタとチェック・・・無いな~・・・飾り棚をなにげに見ると・・・やば!見つけた!ジュリー・ロンドン・・・給料日まであと○日・・・銀行へダッシュ!2つ目の袋を大事に抱えて あの店へ。いつものを注文すると、早速袋からレコードを出して ジャケットをまじまじと見ながら、ハスキーボイスとベースとギターだけのムード満点の楽曲に思いをはせます。ブルーのインク瓶を取り出して、アンティークのテーブルの上に置いてみるころには注文のパスタが目の前に置かれます。

この雰囲気じゃなきゃ味わえない気持ちよさ。それが、感性をグングン刺激します。好きな音楽や自分が選んだもの達が自然となじむ生活を いつか必ずしよう。またそんなことを思いながら 家路をたどります。

こうして なんでもない日を素敵に変えてくれるのは、感性を満たしてくれるものたちとの出会いがワクワクを運んでくれるからなのかなと思います。パスティーユもそんなワクワクを刺激するお店として頭の隅に置いていただけると嬉しいです。そして、お金を出しても買うことのできない自分だけの感性を見つけていただければこの上ない喜びです。

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情緒あるものに惹かれます。

“情緒”って言葉はよく使うけれど、解釈が曖昧だったので 辞書を引いてみました。『事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気』とありました。なるほど・・・そうか。と納得はしたものの、実際に自分が情緒を感じるのはどんな時だろう・・・と思いふけってみます。

「情緒ある町並み」と歴史ある町などは言われたりします。古いものが好きだからそんな町を歩くのは大好き。でも、辞書で言うところの情緒は特に感じません。それよりも、小さい時、育った何にもない田舎の町並みや自転車で思いっきりすっ転んだ急な坂道に 情緒を感じます。

これはどうやら、情緒を感じるものは人それぞれ違うようですね。生まれてからの周りの環境や触れてきたもの、積み重ねた経験が、個々に感じさせるもののようです。

でも、お店にいると共通の情緒を感じてくださる方達がいます。特に懐かしいグラスや果物フォークはどなたの家にもあって 使ったことがある方々です。ところが 情緒を感じてなのかどうかは図りかねます。懐かしいという感情と情緒を感じることとは少し違うような気がするからです。

私が情緒を感じるのは、レモン色のグラスを手に取ったときだったりします。初めてのデートで飲んだレモンスカッシュの甘酸っぱさ、明るい日の光を受けてシュワッとはじける泡。テーブルにのびるグラスの影。その時の 言葉では表せない感情を甦らせてくれるからです。それから、青春時代に聞いた歌は 実に情緒的でした。“君の髪が風の中で流れていった・・・”で始まるその歌詞は、そよ風のような女性を連想させてくれます。レースのカーテンがそよ風に揺れる時、心の中でふと甦ります。すると、オールドスパイスのコロンの香りが漂ってきて 窓辺に置いた色ガラスの瓶の色つきの影が涼しさを運んでくるのをなんとなく眺めていた、その時の穏やかな気持ちになることが出来ます。だから、自分にとっての情緒あるものに惹かれるんですね。

ふと我に返れば、色んな現実に戻るけれど 情緒あるものに触れて浸ってみることは大切な時間のような気がします。

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リメイク。

今までたくさんの家具をリメイクしてきました。リメイクと一言で言っても方法は様々。相手は古い家具なので ほとんどの場合どこかガタがきています。お店によっては そのままの状態で安く買えることもあり、それはそれでとてもラッキーです。掘り出し物って感じで。私も若いころはそういうものを探して歩いていました。扉が閉まりにくかったり 釘が少し出ていたり・・・ それが当たり前って思ってました。

でも お店を始めて、家具を扱うからにはそんなことじゃ良くないと思っていました。古い家具のよさを 色んな方に知っていただくために大切なことは、現代の家にも違和感なく置けること、新しい家具や雑貨とも相性がいいこと、そして何より普段の生活の中で使っていただけること。そのためにリメイクすることが必要だと思っています。

時には、ばらばらにしてかんなをかけて組み立てなおしたり、ガラスを入れ替えたり、足を付けたり、取っ手を変えたり、ペンキやニスを塗ったり・・・色んな方法でその古い家具をどうすれば 今の住宅に違和感なく溶け込むようにし ともすれば、部屋の雰囲気さえも変えてしまえるものにすることができるのか・・・思いを巡らせます。

今回も小さなキャビネットをリメイクしました。4日かかりました。作業をしながらふと頭をよぎります・・・こんなに時間をかけてまでやる必要があるんだろうか・・・時間がかかったからといってプライスに反映することはできないし・・・

でもお店に置くとそんな気持ちもふっと晴れます。これなら、雰囲気が良くて 置いておくだけの古い家具じゃなくて、日常の中で使っていただける古い家具になったと思えるからです。きっと末永くお使いいただけるものになったと・・・思えるからです。

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またねだられます。

チョコホリックの新商品が入荷しました。

うちの娘、大のプードル好きです。部屋にはチョコホリックのプードルグッズがたくさんあります。コスメボックスも誕生日にプレゼントしたことがありましたが、今回のコスメボックスも絶対にねだられそうです。「もう持ってるからいらないんじゃない。」「これは絶対もってなきゃ!だって・・・」 かみさんとの会話はもうすでに想像がつきます。しようがありません。親も好きなんですから。

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価値観。

価値観は人それぞれと云われます。何に価値を感じるか まさに千差万別。でも、不思議にも流行というものが存在します。たくさんの人に価値があると思われるものに流行は訪れます。

古いものの中にも人気のものがありますが、自然と価格も上がってしまうし 当然数も少ないので うちのお店では扱いにくいものになってしまっています。

でもめげずに手頃なものを探し歩く中で、つい、つい目に止まってしまってというものに出くわすことがあります。・・・こんなの気に入ってくれる人いるのかな~?・・・自分にとってはたまらないんだけどなぁ・・・何飾ろうかなぁ~・・・もうだめです。気になって。

今回のそれは・・・床屋さんの殺菌消毒器です。スチール製のハードなボディに柔らかい色合い。何ともいえません。普通の方には全く目に止まることは無いと思います。「何これ・・・。不気味・・・」と思われるのがおち。でも、そういうものに価値観を感じずにはいられないんです。「普通じゃないね。でもなんかお洒落・・・」

流行するはずもないものに限りない魅力を憶えます。

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波に揺られて。

長いお休みをいただきました。

フェリーの旅はのんびり快適でした。青い海をゆっくりすべるように走る船は本当に気持ちよく、どこまでも続く海原を見ていると ここしばらく味わえなかった穏やかな気持ちになることが出来ました。

旅先で見つけたちょっと素敵なもの達も持ち帰りました。今日からまたゆったりと営業いたします。

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田舎へ。

いよいよお盆を迎えますね。信心深いほうではないのですがお墓参りは年に一度くらいしか行くことができないので、とても大切に思っています。子供のころは 親戚一同集まって、賑やかに過ごすことが楽しくて 夏休みの最大の思い出になりましたが、今はそんな集まりもなく少し寂しく感じますね。

おじいちゃんの家は当時 牛がいたり、ニワトリがいたりしてちょっとしたワンダーランドでした。納屋に入ると古い農機具や何に使うのかさっぱりわからないものがたくさんあって、暑くって 何かが出てきそうで・・・探検気分を味わうことが出来ました。大人達はぺちゃくちゃしゃべりまくっているので 子供は暇。屋根裏に登ってレコードを聞いたり、おじいちゃんの部屋に入って机に座ってライターをいじってみたり・・・。古いものばかりだし、ちょっとしたわるさをしているようで・・・くすぐったい感じでした。

今はそんな光景は頭の中の記憶にしか残っていませんが、こんな空間に浸ってみると 当時のくすぐったさが甦ってきます。

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今年は法事があり、少し長いお休みをいただきます。

8月10日(月)は9:30から午後2:00までの営業です。そして、8月11日(火)~8月15日(土)までお休みします。

8月16日(日)から通常営業です。

もしかすると、帰省でご来店くださるご予定のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが どうぞご了承くださいませ。田舎で時間があれば 何か見つけてきて休み明けにはご紹介できればいいなぁと思っています。何か見つかりますように・・・楽しみです。

暑い日が続いていますが、夏ばてなどせぬようしっかり食べて、残り少ない夏を思いっきり楽しみましょう!

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大切なお客様へ。

2回目の“marche'du PASTILLE”が終了いたしました。たくさんのお客様にわざわざ足をお運びいただき 感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

今後もお客様への感謝の気持ちを込めて、懐かしく可愛い雑貨を集めにあちこち飛び回り続けたいと思います。これからも どうぞよろしくお願いいたします。

お店はいつもののんびりムードに戻ります。暑いのでちょっとしたサウナ気分ですが ゆっくりと遊びにいらしてください。お待ちしております。

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真ん中に写っているロンパールームのびっくり箱は私物につき販売はしておりません。ごめんなさい。

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思い出のその先に。

古いものを扱っていると、よく耳にする言葉があります。「うちにもこんなのたくさんあった!」という言葉です。捨てちゃったものには思い入れがなかったのでしょう。私が捨ててきたものの中にも、「何故捨てちゃったの?」と言われるものもたくさんあったと思います。価値観というのは人それぞれだから 仕方のないことです。

数のないものや珍しいものに惹かれる気持ちは痛いほど良くわかります。生まれて50年経っていない私にとっては50年前のものはとても魅力的です。だけど、もし今手に入れられるものに 思い入れや魅力が感じられれば、この先何年後かに手元に置いてあるそのものは 何にも変えられない自分だけが持っている素敵なものに変わります。

例えば、娘が親と同じものを食べ始めたとき 小さな可愛いお茶碗を買ってあげました。小さなカフェオレボウルが お茶碗代わりでした。今ではたくさん食べるようになったので少し大きめのお茶碗になり カップボードに入りっぱなしになっていますが、彼女が成長したとき彼女にとって その小さなカフェオレボウルは懐かしく、ちょっと古いものとしてまた 日の目を見る日が来ることでしょう。

しかしながら、どんなものでもそうなり得るかというと・・・やっぱり基準みたいなものってありますよね。それは、とても感覚的なものです。色合いやデザインは重要ですね。価格も高ければ良いってもんじゃないと思います。

チョコホリックの新商品は可愛い食器のセットがそろいました。小さいボウルと大きめカフェオレボウル、プレートとマグカップです。可愛いと思える食器は星の数ほどあるけれど これは何かが違うと私は感じています。少し欠けたくらいじゃ捨てられません。大切に使えば思い出のその先にある使い道がきっと見えてくるような気がします。

今 古いものを見つめる時と同じ感覚を持ちながら。

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何故時計も着替えないの?

昔 SEIKOのコマーシャルで「何故時計も着替えないの?」というコピーがありました。洋服はT・P・Oに合わせて着替えるのに、時計は着たきりでいいの?という時計メーカーのまさにインパクトあるコマーシャルでした

当時私は学生で、腕時計を着替えるなんて考えは微塵も持ち合わせておらず・・・でもファッションに興味を持ち始めた頃なので、ある意味ショックを受けましたね。コマーシャルのコピーになるくらいだから、時計は着たきりというのは一般的な庶民にとっては当たり前のことだったと思えてなりません。時代を彩る印象に残るコピーの一つですね。

新しいグラスを見つけたのでケースに並べておりました。すると、グラスにも色んなタイプがあることに気付きます。カラフルで可愛いというだけではない何か・・・。

例えば、暑い日のカジュアルファッションでワイワイおしゃべりしながらだと・・・

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冷たくはじける炭酸が似合います。

ちょとしたよそ行きを着たときは少しモダンな印象のデザイン系グラス・・・

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レモンの輪切りを添えて・・・。そして、大人の装いの時は・・・

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シックな装いにピッタリのこんなグラスで、ハイボールやジントニックが飲みたいです。

そして、一人のんびりくつろぎながら こどもビールを飲む時は・・・

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こんなグラスが雰囲気です。

自分のライフスタイルに合ったグラスを探してみるのも、きっと楽しいですよ。

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月夜の晩には。

「marche' de PASTILLE」(パスティーユ市場)にご来店のお客様 本当にありがとうございました。チョコホリックのハッピーバックはいかがでしたか?お楽しみいただけましたでしょうか。まだまだ7日まで開催中です。どうぞ、遊びにいらしてください。

ところで・・・なんか物足りない北海道の夏。曇り空に時々雨。夜も肌寒いくらいだから、外で夜遊びもままなりません。せめて1日でも、満天の星空にぽっかり浮ぶ月の下で のんびり夜更かししたいものです。

ポータブルのレコードプレーヤーを持ち出して低めの音で鳴らします。ご近所迷惑にならないように・・・。だから、レコードはしっとりとしたピアノトリオを選びます。ビル・エバンスのムーンビームスや隠れた名盤ザ・トリオのゆったりジャズを聴きながらグラスを傾けます。ちょっとしたつまみがあればあとは何にもいりません。ウィリーネルソンのスターダストを聞くころにはちょうどほろ酔いいい気分です。

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