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儚げな指。

竹久 夢二の美人画が大好きです。ほとんどの絵は着物を着た女性を題材としていますが どこか西洋の香りがするのは その女性のやんわりとした雰囲気や仕草によるもののような気がしてなりません。

時に、顔を両手で覆い 慟哭した姿を描いているかと思えば、少女があどけない笑顔で木に寄りかかり ふと思い描いた幸せを感じた一瞬を切り取ってみたり、宙に投げ出された視線は 何処を見つめているわけでもなく・・・ただ黒猫を胸に抱き、目の奥に映っているものを捜し求めている・・・みたいに、私は勝手な解釈で見つめているのですが、共通しているのは どちらかといえば 少し大きな手のほっそりとした指先にまで 儚げな感情がこめられているようで・・・そこにたまらない魅力を感じるのです。だから、きれいに飾られていなくても、感情を秘めた指先は 本当に美しいと感じます。夢二の世界はもっともっと奥深いのでありましょうが・・・

年が明けて 素敵なものが見つかりました。このカップ&ソーサーは70年代のフランス製耐熱ガラスです。小ぶりなので 持ち手に指を入れることはできません。親指と人差し指に挟んで持つので、残りの指の仕草が気になるところです。パリのカフェテラスで、しゃんと背筋を伸ばし 小粋にお茶を飲む女性の姿を思い描いてしまいました。その姿は つま先から指先にまで神経の行き届いた 美しい姿でありました。

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