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燐寸の炎。

いまやマッチは どのご家庭にもあるものではなくなってしまいました。私が小さい頃は、ストーブも 風呂釜も石炭だったので 必需品でありました。ガスコンロに火をつけるのも、時々起こる停電の時に 灯す蝋燭もバースデーケーキのキャンドルに火をつけるのも マッチが無ければなりませんでした。

とても危険なものだから 触ることは固く禁じられていました。火を生み出すものだから、本当に危険です。お店のストーブに火をつけたりして 使っている今でも、マッチを擦る時は、ライターを使うときより緊張感が少しだけ増します。今は そんな時代ではありませんから 見かけなくなっていくことは必然なのでしょう。

マッチには危険が伴いますが、イメージ的にも危険な香りがしたものです。テレビや映画の二枚目俳優が 煙草に火をつけるのもマッチでしたから ニヒルでハードボイルドな感じがしました。役柄をサポートする小道具としては とてもわかりやすかったのです。

それに、上着のポケットにこっそりしまったつもりのお父さんの嘘がばれるのも 飲み屋さんの広告マッチからだったりしました。「あなた!キャバレー○○ってなによ!」言い訳も何も 通用しませんでした。文字通り 夫婦喧嘩の火種となってしまうのです。

しかしながら、時々使うマッチは 決して悪いものではありません。擦った瞬間のなんともいえない香りや暖かさは ライターの炎とは少し違うのです。(使う理由も無く、マッチを使ってはいけません。)

田舎の古~いお店で 埃をかぶって眠っていたテーブルランプを救出してきました。コンセントを入れると まるで 燐寸のような明かりが ほんわり燈りました。

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