« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

和洋折衷。

久々にリメイクの家具を御紹介します。

とても古い家具で、ヒントを元に調べたところ どうやら樺太から来たようです。「貴重なものをこんなにしちゃって・・・」とお叱りを受けそうですが 元の状態で使うには とても無理がありました。所々 部材は欠損し、向こう側が見える始末・・・。どこまできれいに出来るか・・・と手探りの作業でしたが とてもいい仕上がりになったと思います。

本来は SP盤(蓄音機などで聞くレコード)を収納するためのキャビネットです。SP盤について 調べたところ、盤が大きい割には 録音時間が短く クラシックなどを聞こうと思ったら、何度もかけなおさなければならず 大変な苦労があったそうです。つまり、一曲聞くのに数枚ものSP盤が必要だったのです。何曲も聞く人には大きめの収納が必要だったのでしょう。当然のことながら、一般家庭どこにでもある時代ではなかったので きっと裕福な家からの 注文による家具だと思います。言わば、おあつらえです。

レコードというハイカラなものを収納するための家具なので、ディテールは洋風な風情が感じられます。でも、引き戸という構造がいかにも日本の職人らしい 時代を感じさせるデザインになっています。和服の市民と洋服に身を包んだ紳士・淑女が同じ時代を過ごした歴史を見ている以上、違和感を感じることは無く むしろ、ロマンを感じさせるいいデザインだな~と感じました。

上部と下部がそれぞれ分離できるので 重ねてもよし、並べてもよしです。引き戸の中は 細かく仕切りが入っているので、工夫次第で色んな使い道ができそうです。ちなみに、LPレコードはサイズが大きいので入れることは出来ませんが 雑誌はぴったり収まります。

この風情は 現代の住宅事情にも、いや どちらかと言うと “心情的”に しっくりくると思ったりしています。

Photo

| | コメント (0)

雰囲気。

雰囲気という言葉がとても好きです。自分の中では “何か素敵なものを予感させる”言葉だからです。

ただし、全く価値観の違う人同士の間で使ってしまうと なんとも無意味で 味気の無い言葉にもなってしまいます。だから 好きな言葉だからといって 誰に対してでも連呼して使ってしまうことは 避けるようにしています。

例えば 価値観の同じ人と 素敵な場所に行くとします。どちらかが 「いい雰囲気だね。」と言い、相手はうなずくだけで 気分が満たされていくのを覚えます。そこに それ以上の言葉は要らず ただ、同じ気分を共有しているという感覚だけが 残るのです。つまり、「そう?」なんて言われた時には ただがっかりする気持ちしか残らないのです。

『雰囲気』という言葉は その意味の通り、はっきりとした定義の無い わりと曖昧な言葉なのです。使う人の持つ感覚の違いで その場所や物がかもし出すものを変えてしまうのです。実に感覚的な言葉です。

ごく稀に、洋楽で好きなものに出会います。歌ってる内容はよく理解できていないけど、雰囲気が好きだからです。手元に置いておきたくなるものは たいていそういうものです。

先日、御紹介した ローテーブルと同時に御注文をいただいていた、テレビ台が完成しました。団欒の場での 雰囲気作りになることを願って・・・

Photo

そして、私にとって雰囲気を感じられるものは こういう感覚的なものです。この小さなライトは ミシンの手元を明るくするためのライトです。古材を利用して作ったシェルフに取り付けて 思い入れのあるものを飾り、雰囲気を楽しむのです。

私が大切にしたいのは・・・やっぱり雰囲気であります。

Photo_2

| | コメント (0)

このひと時のために。

店の庭に植えたバラが 今年も見ごろを迎えました。年々大きく成長し 壁一面を埋めるほどになりました。

窓を開けると ほのかに柔らかい香りが漂ってきます。しばらくは 咲き続けますが 1年を通してみれば ほんの一瞬の出来事です。この一瞬が楽しみで 雪解けから手入れを続けてきたのです。

手入れの行き届いたお庭を目にするたびに いいなぁ~と思い、うちの庭もあんなふうにしたい・・・と思ったところで、初めからいい庭になるはずもありません。大枚はたいて 業者にお願いすれば別ですが、それが出来るはずも無く・・・こつこつと少しづつ 育てていくしかないのです。自然相手のことなので 思うようにいかないことやアクシデントを乗り越えて 成長を待つのですから、とても気の長い話です。

でも、こうして花咲き乱れる時期を迎え このひと時のおかげで 苦労も報われるのだと思います。(私は見ているだけなので お気楽なものです)

さぁ、これからが本当のお楽しみです。

Photo

| | コメント (0)

思い入れ。

新しい住まいをリフォーム中のお客様から テーブルの御注文をいただきました。ソファの前にも置ける ローテーブルです。

大人4人が楽に座れて、広く使えるように 天板は大きめサイズにしました。小さな引き出しが2杯。やっぱり引き出しがあると いいですね。形は 何の変哲も無いローテーブルですが 細部のデザインと この風合いは 既製品では なかなか無いかもしれません。

お客様も色んな家具屋さんをまわって 探されたようですが、「やっぱり自分が思い描いたものは 思い入れが違いますね。いつまでも大切にしたくなります。」とおっしゃってくださいました。

新しい暮らしが始まりますね。いつまでも思い入れを持って、暮らしを見つめ続ける家具になるといいな・・・と思います。

Photo

| | コメント (2)

気分転換。

仕事していれば・・・いや、生きていれば毎日いろんなことが起こります。だから、気分転換は とっても大事です。嫌なことがあったり、おもしろくないことがあっても そのままの気分でいることは 体によくありません。だから 気分を変えることが大切なのです。

私の場合は 仕事の合間の一服が唯一の気分転換です。難しい作業の時は こんを詰めて作業しているので なかなか息抜きが出来ません。それこそ 出来上がったあとの一服は まさに 安堵感と達成感に満たされ、次の作業に向かうための 気分転換になるのです。

天気がよくなってきたので、仕事のお昼を公園で摂るだけでも いい気分転換になります。新緑を眺めながらのお弁当はおいしいものです。でも、本当の気分転換は できればお休みの日に 取れるといいと思います。

映画を見たり、パチンコをしたり、飲みに行ったり、買い物に出かけたりすることも気分転換になりますが、少しだけ遠出をして 普段と違う景色を眺めに行きます。海もいいですし 山もいい・・・できれば人のあまりいないところで のんびりと景色を楽しむのです。木陰にいい場所を見つけて お弁当を広げます。何も目的が無いことが 本当の意味での気分転換になると思うのです。カメラで切り取ったその時の風景は きっとその時の 気分に いつでも連れて行ってくれることでしょう。

Photo

チョコホリックの新商品は コーティング素材のミニトートとボトルホルダー、お弁当バッグが再登場。ストラップは 全6柄。話に合わなかったので 写真には写っていませんが バンビ柄のキッチンマットは めちゃめちゃ可愛いです。

| | コメント (0)

大切な思い。

うちのお店の事を知って来て下さるお客様は 様々色んな思いを持って御来店されます。

“オリジナル家具製作します。”と告知しているのは 「その方が思い描く家具を作ることが出来るかもしれませんので 御相談下さい。」という意味もあり、サンプルも 何も無いところからの御依頼もあったりします。ただし、ここで御紹介しているオリジナルのような雰囲気・作風しか出来ませんので “英国アンティーク調で”とか“北欧家具調で”という御依頼にはお応え出来ません。だから 今まで作ってきたものの作風で こんな感じに作って欲しいとおっしゃってくださるお客様には 想像を少しでも超えられるような 出来上がりを目指して 精一杯作業にあたるのです。

今回の御依頼も 大切な思いを持って御来店くださったお客様のオリジナル家具です。

Photo

「引越し先のリビングに お仏壇を置きたいと思っているのだけど お客様がいらしたときには 見えないようにしたい。日の当たらない部屋に押し込んでおきたくなくて・・・そう考えるとリビングに置くしかないものだから、普段は扉を開けっ放しに出来て お仏壇が収まるキャビネットにしたいんです。」という御依頼でした。引き出し天板と引き出し、そして 収納棚があれば・・・という御要望をもとに こういうデザインになりました。

Photo_3

出来上がって早速 お届けにあがりました。とても 喜んでくださいました。ついつい 知らぬ間に みんなで拍手をしてしまいました。こんなことは初めてです。なんだか 大切な思いに お応えできたような気がして、本当に無意識に 自分まで拍手してしまっていたのです。毎日厳しいけれど お店を始めて良かったと心から そう思うのです。

| | コメント (4)

いつかのように。

何とも涼しげで可愛いグラスウェアが入荷しました。

ふちにつぶつぶ、ポコポコが付いています。この感じは 70年代のアンカーホッキング製のキャンドルホルダーやアッシュトレイに見られたスタイルです。ドイツ製の素地に チョコホリックらしいプリントが施されています。可愛いのが好きな方もシンプルがお好きな方もロマンチックがお好きな方にも 選んでいただけるプリントデザインが揃いました。

うちがオープンする前のタイミングで売り出された いつかのミルクガラスのカップ&ソーサーのように ずっと印象に残るグラスウェアになるような気がしています。

Photo

| | コメント (0)

ほろ酔いの休日。

ミシン足のラウンドテーブルを店頭に出しました。以前にも御紹介しましたが 私が大好きだったカフェの憧れのテーブルでありました。家にあれば・・・と想像しているうちに ある夏の暑い日の休日が 頭に浮んだのです・・・・・。

Photo

朝から雲ひとつ無い快晴で 気温もグングン上昇し黙っていてもじんわり汗をかく陽気。それでも窓を全開にすると 心地よい風が窓から窓へ通り抜け なんとも気持ちのよい休日になりました。かみさんは 朝から外に出て 庭の手入れに余念が無い。自分はというと しばらく聞いていなかった お気に入りのレコードを何枚か選び じっくりと聞き始めます。最初にかけるのは この暑さに似合うもの・・・ジャヴァンの「luz」、極彩色の鳥のジャケットは 遠くブラジルの海沿いの町に 連れて行ってくれます。スティービーワンダーのハーモニカが聞こえてくる頃には 最初に選んだ数枚は棚に戻し、それにあわせて次を選びます。

そうしているうちに お昼も近づき 昼食の用意が始まります。どうやら、トマト味のパスタのようです。

Photo_2

少しだけ古いデュラレックスのガラスのプレートに盛られたトマト味のパスタ。タバスコをたっぷりかけるのはいつものこと。カトラリーもシンプルなステンレス。バラの模様は大事なポイント。スワールのボウルのサラダは フェデラルのボウルに小分けして・・・そうだ。飲んじゃおうか。とビールを持ち出し アンバーのシンプルなグラスに注ぎます。さっきの ハーモニカが耳について・・・トゥース・シールマンズの軽快なアルバムを聴きながら、熱くて辛いトマトパスタをほおばるのです。

洗いざらしの長袖シャツの 袖をまくりあげ、一汗かきながら食べるパスタに冷たいビールとハーモニカ・・・ほろ酔いの休日もたまにいいな・・・と思うのです。

| | コメント (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »