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男の部屋。

うちのお店に限らず、雑貨店によく足を運ばれる男性の比率と言うのは かなり低いのではないでしょうか。奥さんとご一緒くださるご主人の場合も どちらかと言うと 奥さん主導で ご納得いただいているようですが、ご主人が積極的という方は ほんの一握りというのが現状です。

色々考えを巡らせていると、独身男性ではなく 所帯持ちの男性で 自分の部屋を持っているという人は 団塊の世代よりも前の人が多かったような気がします。つまり、自分でいうと おじいちゃん世代。男は家族のために 外で働き、女性は家で 家庭を守る・・・という感覚が一般的とされていた時代のこと。(書斎は男の城。キッチンは女の城のような考え)

団塊の世代に入ると 働くことが生活の主体となり、女性の社会進出も 徐々に始まって、電化製品の一般家庭への普及が進むと同時に 昔の暮らしとは一変してきます。そして、現代・・・コマーシャルで 「父親の公園デビューあり?」の問いに 「あり。」と答えることに違和感の無くなった今。さらに、さらに暮らしは変わったと言わざるを得ません。

勿論、現代でも 自分の部屋があって 自分色の空間を楽しんでますよ。というかたも たくさんいらっしゃることでしょう。インテリアは趣味のものに合わせて 時に没頭し、考えを巡らせる・・・そんなひと時をお持ちの方が。でも ほとんどの方は 自分の部屋など夢のまた夢・・・という感じなのではないでしょうか。インテリアショップを覗いても 男性向きの部屋の提案は ほとんど皆無です。需要が無ければ メーカーは作りません。車にしても 今の主流は コンパクトカーか ファミリー向けのワンボックス。昔のような ゴリゴリの男性向きの車は 作られなくなっています。求められる物しか 作られないのは 本当に仕方のないことです。でも、おじいちゃん世代の暮らしが もう一度来ることは 金輪際無いのでしょうから。(ただし、時代がいくら変わろうと 男性が自分の部屋を持てる時代が来ることをあきらめたわけでは ありませんよ・・・。)

このスタンド。いったい誰に使ってもらうために作られたのでしょう・・・。この色合い、モダンなデザイン。子供向けでないことは 明らかです。まさに、書斎の机の上に似合う 男性向けのスタンドです。小引出しは 可愛くリメイクしましたが 作りは質実剛健。固い木材で ほとんど作られた時の状態のまま。デパートの老舗、伊勢丹のプレートが誇らしげについています。これも、机の上に鎮座していたことでしょう。

ニッケルシルバーのポットにコーヒーを落として、今宵は 自分の部屋でハードボイルド小説でも読みふけることにしましょうか。

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