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置き土産。

私が子供の頃は 高度経済成長の真っ只中。誰しもが 少しでも豊かさを求めて 夢を見ていたような気がします。ほとんどのものは 国内で生産され 珍しいものは 輸入されたもの、という時代でありました。

企業もお互いに しのぎを削りあい 様々なものを生み出してきました。ライバル会社との競争の中で あれやこれやの手段を駆使し 生き残りを図ってきました。コマーシャルも その一つで 企業や商品イメージを高めるため インパクトのあるコマーシャルがたくさん作られ、流行歌も そんな中からたくさん生まれました。今のように 大型安売り店が出来る前の話ですから 小規模商店も そんな企業努力に後押しされ 商店街も たいそうな賑わいを見せていました。それに、価格を安くすることで 自社製品を買ってもらうことよりも いいものを作り より良いイメージを持ってもらうことが 売上につながるという 風潮があったと思います。そういう経済の流れが 雇用を生み出し、消費意欲を生み出し、地域を活性化させてきたのです。海外で安く生産し たくさん売るという手法は その波を完全に停止させてしまったといっても過言ではないと思うのです。

昔を知らない 今の若い人に 「昔は良かった。」といってもちんぷんかんぷんなのは、その 夕方の込み合うスーパーの活気あふれる雰囲気やテレビコマーシャルの勢い、商店に並ぶ 魅力的な品物の数々、人々の表情・・・その時の “空気感”が伝わらないからだと思います。寂しいけれど 今のこの流れは きっと変わることは無いでしょう。最低賃金が引き上げられることは 喜ばしいことだけど、生産業は さらに海外にその安い労働力やロボットによるオートメーション化を求めていくに違いありません。一度起こってしまった 大きなこの波は 「海外に目を向けるの もうや~めた!」という大企業の力を持った人達が言い出さない限りやむことは無いでしょう。国を司る人たちが何も言い出さないのですから・・・・・・・。

と、実はそんな話がしたかったわけではありませんでした。その良かった時代、より良い製品を生み出して 消費者に買ってもらうための努力は コマーシャルだけではありませんでした。“○○キャンペーン”とか“○○プレゼント”と賞して たくさんの魅力的なノベルティも生み出してきたのです。それは 企業イメージに似合う素敵な賞品でなくてはなりませんでした。だから 今のように ペットボトルについている“おまけ”的なものではなく、いつもなら一つ買えばいいところを まとめて買うと ついてくるというものでした。それもそのはず ノベルティでさえもいいものを考えて用意したからです。お金を出しても欲しいと思わせるようなものもたくさんありました。ところが それは非売品でした。品物を買うことで 初めてもらえたというわけです。経費を存分にかけて 売上とイメージをアップさせることを考えていたのです。だから 昔のノベルティは 魅力的なんだと思うのです。定期預金をしなければもらえなかった貯金箱も、箱買いしないともらえなかったグラスも・・・それに、今では高嶺の花のミルクガラスのアドマグも 元はといえばノベルティであります。魅力的だったからこそ たくさんのノベルティが生み出されたのだと思うのです。

ちょっと長くなってしまいましたが そんなちょっと素敵なノベルティをご紹介します。

まずは 皆さんご存知の「リボンちゃん」グラス。可愛いキャラクターは 今も健在。たくさんの種類が作られました。

Photo

そして、「明治アイスクリーム」と「森永ツイスト」のグラス。どちらも日本のガラスメーカーのもの。そして、アメリカからやって来た「ハーシーズチョコレート」のシリアルボウル。シリアルにハーシーズのチューブいりチョコをかけていかがですか?みたいなものだったのでしょうか。

Photo_2

いずれのノベルティも 古いお宅では決して珍しいものではありません。キャンペーン期間が過ぎて販売店であまったノベルティは お得意さんや 違う商品を買ってくれた人に 違う形で配られました。そんな 商店とお客さんのつながりや 人情を感じさせる いい時代の置き土産であります。

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