« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »

2012年10月

出逢いを求めて。

古いものとの出会いは 一期一会とよく言います。

私もかつて、素敵なものとの出逢いを求めて歩き回っていた時がありました(今もそれは続いていますが・・・)。色んなお店を 訪ね歩く中で、自分にとって良いお店を見つける機会でもありました。そんなお店が 少しずつ増えていくと 刺激も発見もあり、自分の暮らす姿をあれこれ想像し、思いを巡らせることが出来たのです。そんなに楽しいことは 他にはありませんでした。

そんな ある日、通っていたお店で出逢ってしまった、一台のアンティークベンチ・・・それは 大好きな映画『炎のランナー』の一場面の端っこに映っていた 折りたたみ式のベンチでありました。若造だった私は 値段を見てビックリ!後ろ髪を引かれながらも とぼとぼと家路に着きましたが、どうにも頭の中からあのベンチのことが離れません。次の休みに 再び行ってみると すでに売れてしまって、もう一度見ることさえもかないませんでした。今も、あの経験が蘇り 決断しなかった自分を悔やませています。ただ、そんな経験は一度や二度ではすまないので 同じことを繰り返している自分に、次に出逢った時は そのチャンスを逃すまいと 言い聞かせているのです。

よく出逢うものには そんな感情を抱くことは無いけれど、色々見歩いていても なかなか出逢えないものには 一期一会の気持ちが湧いてきます。それは、求めて歩く人だけに訪れる感情だから、やはり 特別な趣味、嗜好なんだと思います。目的を持って、自分の暮らしかたを求めるのであれば 数多くの刺激に触れ、感じ、思い描くことを続けるおもしろさや喜びを探して欲しいと思います。

このブログも 何故だかたくさんの方に見ていただいているようです。どうぞ、お近くのお気に入りのお店に 素敵な出逢いを求めて歩き続けて欲しいと思います。見てくださる理由が、興味に対しての共通する部分を見出してくれていると思っているからです。見てくださっている方にとって 素敵な出逢いがきっと何処かで待っているはずです。

うちのお店にも 新しい家具を入れました。といっても 古いものですが・・・。小ぶりなラウンドテーブルです。棚も付いて 読みかけの雑誌が置いてあっても絵になりそうです。椅子は あえてジャンクな感じにしてみました。気に入ってくださる方の範囲をぐーっと狭めてしまいそうですが 私の趣味嗜好なので、これがいいと思っています。素敵なカフェの窓際の席にありそうなので ゆめゆめ部屋着や 置く雑誌も週刊誌などは 御遠慮いただければと思います。部屋の中に素敵な空間を作ることを決めた方だけが 出逢えるものですから。

Photo

| | コメント (0)

これでいいか。これがいいか。

仕事柄、日々色んなことを考えます。毎日の生活の中で いかに選択する事が多いことか。

「晩御飯は何を食べる?」「カレーがいいな。」「何カレー?」「チキンカレー。」「ルーは?」「ジャワかゴールデンか・・・なんでもいい。」と、選択の連続です。

それは 食べ物に限ったことだけではなく ありとあらゆることに選択肢があります。自由に 選択できることはとても素敵なことです。ただ、当たり前になりすぎて 逆に 選択しなくても良くなっているから 世の中は不思議です。

都会に暮らした時、私は自分の基準を持って もの選びを続けてきました。ペン一本を選ぶことの楽しみを見出していたからです。ペン一本選ぶのに あの店この店と歩き回り、お気に入りの一本を見つけるのです。それだけのお店があって初めて出来ることであります。時間があったから出来たことですが それさえも時間を作る選択をして、得られた時間を利用したものだから、そんな所でも自分の中で 選択を繰り返しているのです。

さて、今はどうかといえば・・・近場での選択肢は都会にいた頃とは雲泥の差があります。それは 仕方の無いことです。大型ショッピングセンターや均一ショップで 事済んでしまうからです。多くの人たちがそれでいいのだと選択しているからです。要は、近場で納得できない人は 都会に出ればいいだけのことです。選択肢が多いことが 街の魅力なんだと思います。

でも、選ぶ基準みたいなものが無ければ きっと近場で選んでも 都会で選んでも、おんなじことです。都会の均一ショップで選んでいては 元も子もありませんから。ただ、均一ショップは大事な存在で、とてもありがたいものですが ただそれだけの存在です。私にとっては やはり、基準を持って選ぶ場所には成りえません。

時間に余裕の無い現代において、何かもの選びをする時、“これでいいか。”と思うことが多いのか、“これがいいか。”と思うのか、いったいどちらが多いのでしょうね。私は いつまでも “これがいいか。”と思う選択を続けていきたいと思っています。

Photo

こんなお話の後ですが チョコホリックの新商品をご紹介します。表紙が可愛いノートが4柄、2サイズで登場しました。そして、持ち運びにも便利な 折りたたみ式のブラシとコームです。あと、人気のキャスタートランクも入荷しています。選択肢の一つに加えていただければと思います。

| | コメント (0)

ずっと・・・きっと。

以前テレビ台を御注文いただいたお客様から 新たな家具製作の御依頼がありました。

お子さんがリビングで遊べるように おもちゃを収納するキャビネットを・・・とのことでした。決まった大きさのおもちゃを入れるためにと サイズの御指定がありました。そして、細々としたものは 引き出して遊べるように キャスター付きのおもちゃ箱が収納できます。

扉を閉じればシンプルなキャビネットですが 扉をガバッと開ければ 色とりどりの可愛いおもちゃが並んで それは賑やかなことでしょう。片付けもきっと・・・上手にしてくれることでしょう。

おもちゃも使わない年頃になったら、きっと違う使い道で 生かしてくれることと思います。私の理想とする家具であります。この先もずっと・・・・・きっとお役に立てていただけますように。

Photo

| | コメント (0)

文化の違いか・・・。

今日、久しぶりにアメリカから荷物が届きました。

相変わらず ミルクガラスが好きなので お願いしてありましたが ほんの数点だったけれど あらためてその良さを実感しました。

マグカップが4点。一つは ファイヤーキングのスタッキングマグ。黄色のグラデーションが綺麗なことといったら・・・。そして グラスベイクのダイヤモチーフのピンク。ミルクガラスにピンクのダイヤモチーフとシンプルだけど 時代感が感じられる一品。そして、赤のチェックにブルーの文字で 女性の名前がプリントされているマグ。同じ柄なのに、方やフェデラル製、方やウエストフィールド製。昔は コスト面から 違うメーカー同士が同じ柄を使うことが よくあったようです。ある意味、良い時代だったんだと思います。

それと、リネンのクロスやドイリーもありました。刺繍やレース編みがなんとも可愛いドイリーです。

日本人は 外国のものを真似て作るところから今の文化を作り上げてきました。当然、日本独自の文化の上に立ち作り上げてきたものであります。だから、そっくりそのままを真似ることはしませんでした。どこかに 日本らしさを残しつつ 真似ていったのです。その結果、似てはいるけど どこかが違う・・・。日本で生まれたものは やはり日本風です。

それは 当然のことながら “文化”が違うからです。ましてや、数十年前の人が考えていたことを 紐解くことは出来ても 同じ気持ちになることは不可能なことだったりします。だから いくら真似ても同じものは出来っこありません。

やっぱり、外国で生まれたものには 憧れを覚えます。見たことが無い景色に触れたくて 旅行に出かけるように その国の文化に触れられるものには 興味や憧れを覚えます。ただ、そういうものを楽しむために、日本で生まれたものも大切に思うことで 何かを感じる気持ちが生まれてくるのだと私は思います。

すでに お店にディスプレーされていますが すっかりと溶け込んでしまっています。ただ、じっくりと見てみてください・・・日本のそれとは一味違う きらっと光を放つ存在として 目に飛び込んできます。洋風な暮らしにすっかり慣れていたとしても、文化の違いを感じられるかもしれません。

| | コメント (0)

そんな気がします。

素敵な掛け時計と出会いました。手巻き式の柱時計から 電池式に変わり始めて 色んなインテリアに合うように 様々なバージョンが生まれた頃のものだと思います。昭和44年と記されています。

当時のインテリア事情などは 当然記憶にありませんが 古い映画などを観ていると 庶民の暮らしではなく、科学者や社長さんの家のインテリアは どこかモダンな印象がありました。応接室があり 白いエプロンをしたお手伝いさんがお茶を運んでくるのです。その場面に 似合いそうですが 実はそういう家に限って 大きな柱時計があったりしたので、今の感覚とは 少し違うようです。

デザイン面では 従来の柱時計のデザインからは 一歩抜け出し、シンプルな文字盤と小ぶりなサイズで すっきりとした印象があります。その面から モダンな印象を強く受けるのだと思います。手巻きから電池に変わったことで 使い勝手も随分と変わったはずですが やはり当時のものは 少しだけ手間が掛かります。時間の微調整は 振り子の調整が必要です。そして、時を告げる鐘は 棒状の鐘が2本で カーンと綺麗な和音で知らせてくれます。あくまでアナログな感じです。で、便利だな~と思うのは 日付と曜日も知らせてくれるところです。ただし・・・カレンダーの記憶機能はないので ずれた時は やはり手動で直します。当時の最新式だとしても やはり40年前のもの。手間の掛かる所が 愛着を持てる所以です。

最初にお話したように、どんな時計でもよければ 手間の全く掛からない 素晴らしい現代の最新式のものがいいのでしょう。でも、もしインテリアに合うものを・・・とお考えの方がいらしたら 古いものに目を向けてみるのも悪くは無いと思います。手間の掛からないものは 慣れてしまえば その存在すら当たり前で ときめきも愛着もなく そこにありつづけるだけの存在になってしまいがちです。居心地のいい空間作りは 愛着を持って作り上げていくものだと思うからです。

忙しい毎日。時はどんどん進んでいきますが この時計なら ゆっくりと刻んでいけそうな・・・そんな気がするのです。

Photo

| | コメント (0)

みんなが集まれば。

チョコホリックの新商品をきちんと御紹介できなかったので あらためて御紹介させていただきます。

「グラス&グラススタンドセット」です。古いもので時々 見つかることもあるのですが勿論 こんなに可愛くはありません。ほんとに 目の付け所というか・・・素敵なものを作ってくれるメーカーです。(取り扱いできて嬉しい瞬間です。)グラスは クリアーに ドットとチョコホリックのロゴというシンプルなものですが 普段使いも出来そうな感じ。スタンドはロンググラスも立てられるようになっています。お手持ちの可愛いグラスと入れ替えても素敵です。色は ブルーのほか イエロー・ピンクもあります。

食器棚の中も 出来ればちょっと可愛く飾りたいものです。雑然と並んでいては 使い勝手もよくありません。特に 可愛いグラスは見栄えが ぜんぜん変わってくることでしょう。グラスの色合いに合わせて 使い分けるのもいいと思います。食器棚が 可愛くなりますよ。

この時期、年末年始にかけては パーティーなどみんなが集まっての食事の機会も増えてきます。そんな時は スタンドごとさっとグラスも用意できて テーブルも華やかに彩ってくれます。楽しいひと時を演出できるのも お招きする側のセンスの見せ所です。

みんなが集まれば なにやら楽しいことが起こりそうな・・・そんな予感がしてきます。

Photo   

| | コメント (0)

寂しくもあり・・・。

店内の景色を変えようと 半日がかりで模様替えをしました。実は これはとても大事な作業で、家具の配置を変えると 使う部屋のイメージや 陽の光の当たり具合、照明の色合いなどによって 飾る雑貨の表情も変わるので、あれこれと入れ替える必要が出てきます。最初に 「これが良い!」と思っていても 置き場所によって、「ぜんぜん合わない。」ということも出てくるのです。

だから、模様替えをして 飾る雑貨を変える事は 景色が新鮮になるのと同時に、一つ一つの雑貨が持つ表情を 新しく発見できる機会でもあるのです。食べたり、飲んだり、使ったりするだけでは無い その雑貨が持つ側面を見つけることが出来る機会なのです。時間があれば やってみてください。“いっしょに暮らす雑貨”選びが ずっと身近に感じられるはずです。

Photo

お店には いろんな方がいらっしゃいます。「ここにあるから 素敵に見えるのさ。」という方もいれば、「この景色を壊したくないけど・・・」と手に取ってくださる方。“いっしょに暮らす雑貨”を選んでいただくために 私たちが素敵だと思う飾りかたをしているのですから どちらも正しいと思うのですが、一つの雑貨に対する温度差の違いは 一目瞭然であります。

自分の思い描く暮らしに 「少しずつ近づいていきたい。」と思う方にのみ その時は 必ずやって来ると思っています。自分が選んだものを大切にしながら 共に暮らしていく。目新しいものがたくさん生まれ、最新がすぐに旧型になってしまう現代だからこそ 大切なことなんだと思うのです。

「これがお店から無くなったら 寂しくない?」と言われることもあります。確かに、綺麗に磨き上げ、時には 違う形に生まれ変わらせ 手をかけている分、思い入れもあるものばかりです。でも、気にって下さったものが その方の暮らしの中で どんな彩を放つのかを思い描くと・・・寂しくもあり・・・嬉しくもあるのです。

Photo_2

| | コメント (0)

湯気の向こうに。

暑かった夏も遠く過ぎ去り、季節はすっかり秋の装いです。朝晩の冷え込みといったら・・・ ストーブの温もりが恋しく感じます。

気温の降下と共に 夕食のメニューも だんだん変わってきます。鍋料理や煮込み料理が多くなってきますね。同じ煮込み料理でも カレーは夏のイメージ、シチューは冬のイメージ。色が違うだけなのに 気分がぜんぜん違います。これからの季節、卓上コンロを持ち出しての 鍋料理の機会が増えてきます。うちでは わりと頻繁に登場するメニューです。簡単で 体も温まる鍋料理は 冬に向けての定番メニューです。

古いものをよくよく見ていると 思いもしない素敵な食器に出くわすことがあります。現在は 鍋料理の鍋といえば やはり土鍋です。鍋料理自体、和食にあたるので当然の和テイストであります。ところが 洋食自体がまだ珍しかった頃、日本の陶器メーカーの打ち出しは “洋食を御家庭で”というものでありました。ハンバーグやオムライス、シチューにビフテキ・・・そんな料理にあう食器がたくさん登場します。こう考えると、今よりも 食卓の演出が食べる喜びや楽しみをより見出していたように思います。古い食器の中で 様々な食器が 見つかるのはこのせいだと思います。

このブルーの鍋は 古い日本の陶器メーカーのものです。当然、未使用のデットストックですが、古めかしい箱には 「カレー鍋」と記されています。要するに 土鍋の洋風版です。土鍋が煮込み料理に適しているといわれるゆえんは 火を止めても冷めにくいことにあるようです(詳しくは無いのですが)。だから 温度変化のしづらい ホーロー鍋などが煮込みに適しているといわれているはずです(自信が無い)。どんな鍋を使っても カレーは出来ますけど より美味しくするための工夫を自然としているのだと思います。

カレーは子供にも人気のメニューだから 「おかわり!」の頻度も高いと思います。先にも書いたように 土鍋は冷めにくいので テーブルに持ち出しても 熱々のおかわりができます。お母さんの手間も 少しは軽減されそうです。しかも このデザインは なかなか見かけることも無いくらい素敵です。カレーやシチュー、卓上コンロでの鍋料理も ちょっと素敵になることでしょう。

蓋を開けた瞬間の 立ち上る湯気の向こうには いったい どんな笑顔があふれるのでしょうね。

Photo

| | コメント (0)

It's a small world

キャビネットが売れてしまい、しばらくの間 店頭には お客様のお預かり品しかない状態が続いておりました。そのお預かり品も お届けしたり、取りに来てくださったりで お店の中は スカ~っとしておりました。何とか新しい キャビネットを御用意できましたので 御紹介いたします。

このスタイルで 扉が3枚というのは初めての出会いです。扉の中も なかなか大胆な構造で 使い勝手がよく、飾る楽しさも味わえそうです。サイズは わりと小さめなので 置き場所も選ばないかもしれません。

何かをコレクションしている方であれば 一箇所に集めてあげることで 素敵なコーナーが出来そうな気がします。お部屋の中に お気に入りの“小さな世界”が出来そうです。

Photo_2

| | コメント (0)

うつつをぬかす。

このブログの最初の記事にも書いたように 10代の頃 「POPEYE」に出会って以来、“お洒落”というものを追い続けてきたような気がします。結果、今現在の自分はどうなんだろう?と考えても どうにも自分自身のことは 自分ではわかりません。ただ、人からどうのこうのと言われることは 勘弁して欲しいので、追い続けてきたものは きっとまだまだ先にあるのでしょう。

単に“お洒落”といえば ファッションのこと。と思われる方もいるかもしれませんが、自分が思う“お洒落”ってそんな薄っぺらなものではありません。POPEYEという雑誌は ファッションに限らない “LIFESTYLE MAGAZINE”だったので、田舎暮らしの若造には縁のない世界の話題ばかりが載っていて 見るもの全てがお洒落に感じたものです。ただ、印象深い特集は 「VANが先生だった。」というファッション特集でした。正直、衝撃でしたね。(その当時 すでに1度倒産し、復活して間もない頃でした。田舎の若造には知る由も無いことでした。) こんなお洒落な雑誌が紹介するほどの一時代をかつて(私が生まれて間もない頃)築いていたことを知ったわけですから。

VANについての話は 長くなるのでさて置き、VANのことを先生と呼んだ その言葉選びの巧みさと、先生たる所以を紹介したその特集号は 私のバイブルとなりました。(ただし、編集長が変わったことで誌面が変わってしまい その後買わなくなりましたが。)折りしも、VANの復活と共に 第二次アイビーブームが始まりつつある時だったので メンズクラブをはじめとするたくさんの雑誌もありましたし ファッションについて知るための材料は事欠きませんでした。田舎の町にも トラッドショップはあったので、ショップの人には迷惑だったと思うけれど 雑誌片手に、質問を繰り返す毎日・・・。

そうする中で、自分はいったい何を着るべきか・・・今の自分に似合うのは どんな服なのか・・・探す日々を送ってきたのです。素材のこと、ストライプや柄の名称、TPOにあわせること、靴の種類等など・・・・・。誰に披露するわけでもないのに 知りたくて知りたくて・・・・。

学生でしたがアルバイトをして 初めて手にしたコードバンのローファーの手入れの仕方を調べ実践し、オックスフォードのボタンダウンのシャツは 手縫いの天然貝ボタンにこだわり、洗濯時には 貝ボタンが割れるのを防ぐため アルミ箔で一つずつ包み、洗ってもらい アイロンがけは自分でやるということをしばらく続けていました。(経験しておくことが大事と思ったのです。)

修学旅行の自由行動は メンズクラブの古本探しと 青山のブルックスブラザースへ行ってシャツを買うことを決めていました。誰も興味の無いことなので 友達には 「じゃぁ!」と手を振り 単独行動するような・・・そんな青春を送ってきたのです。

以来、30年。音楽も 最初は興味のあるところから 少しずつ深めていき 好きなジャンルも見つけることが出来ました。そして、お酒も・・・たくさん飲みましたが 取って置きのお酒も見つけることが出来たので いつの日か大切な日には ちびちびと楽しむ日が来るでしょう。映画にもたくさんの影響を受け 大好きで大事な映画は 時がくれば、娘に勧めたいと思います。

そうして、大好きなものをたくさん積重ねてきたもので 今の自分が出来ています。

先日見た映画「グラントリノ」でクリント・イーストウッドが 「何故こんなに工具を持っているの?」と聞く少年に対し、「50年かけて集めてきたからだよ。」と答えるのを見て、「うん。そういうことだよ。」と私も 少年に向かって 思わず言ってしまったときのように 長い時間をかけて 深めてきたことで きっと 自分がはじめて納得できるものに達することが出来るのだと 思うのです。そして、それは 先に書いたように 誰に披露するものではないけれど 自然な立ち居振舞いの中に 必ず現れるものと思っています。だから この先も “お洒落”を追いかけていきたいと思います。

そして、話す機会がくれば “お洒落”についてうつつをぬかす日がくるかもしれません。

そんな自分のフィルターを通して見るチョコホリックの新商品は こんな表現なのです。 是非ご自分の取り入れ方で お楽しみいただければと思うのです。

Photo

| | コメント (0)

My blue heaven

エノケンの「私の青空」という歌 御存知でしょうか。私世代の人であれば 昔の日立の洗濯機のコマーシャルの印象が残っている方も多いと思うのですが、もともとは ジャズの楽曲 「My blue heaven」に日本語の歌詞をのせて エノケンが唄い流行した歌であります。

エノケンといえば 正直、私はリアルタイムで見た年代ではありません。戦後の日本を明るく元気付けようとした中の一人・・・喜劇役者であります。決して歌がうまいわけではなかったのに、人柄がにじみ出るその歌声は 聞き手を楽しい気分にしてくれる歌い手でもあったのです。

「私の青空」という曲は 外国で生まれた歌なのに 当時の日本人の心を どれだけ勇気付け 励ましたことでしょう。「狭いながらも楽しい我が家~」この歌詞から感じられるように 当時の暮らしは 豊かとは言えませんでした。むしろ生きることそのものが大変な時代でした。「明日を夢見て明るく頑張ろうよ。そうすればきっと 心豊かに暮らせる日が来るからさ。それが私の青空なのさ。」と思いながら 頑張ってきた人たちのおかげで 今の日本があるといっても過言ではないような気がします。私の心の歌であります。

現代においても、働き始めて 自立する時は たいていの場合、贅沢な暮らしからのスタートを切ることは出来ません。それこそ狭い我が家からスタートする人がほとんどです。そして、結婚し 所帯を持つようになっても やはり初めは 狭い我が家からスタートする人が多いと思います。家族が増え 暮らしもよくなるにつれ 狭かった我が家が少しずつ大きくなっていくのが自然な流れなのだと思います。

新しい暮らしが始まるたびに、家財道具も増えていきますが 一人暮らしにはそれ様の、新婚さんにはそれ様の、家族にはそれ様に見合った 家具があることに気付かされました。あるテーブルと出逢ったからです。ダイニングテーブルなのですが 明らかに小さいのです。二人で向かい合わせに座ってちょうどいいくらいの大きさなのです。脚の作りも可愛く、極め付きは 天板にプリントされた 優しい色合いの花模様です。新婚さんにはぴったりの ロマンチックな雰囲気です。今の新婚さんは どう考えるかはわからないけど スタートしたばかりの二人の暮らしを 家族が増えるその日まで見守り続けてくれる テーブルとして選ばれたものなのでしょう。そう思えてなりません。

「狭いながらも楽しい我が家~・・・・私の青空」と聞こえてきそうな そんなテーブルです。

新婚さんでなくても 自分用の机として使っても きっと素敵です。

Photo

 

| | コメント (0)

作り手の意思。

大正時代のガラスとかウランガラスなどは アンティークショップでは高嶺の花です。そういう貴重なものは ショーケースに綺麗に陳列され 手にとって見るだけのことは 当然出来ません。知識があり、造詣の深い人にしか わからない分野のものであります。そういうものは 「日常使えるガラス好き」の私にとっては 興味はあっても 手を伸ばす存在ではありません。

私が好きなものは せいぜい古いといっても 昭和30年代前半くらいのものです。その頃のものは アンティークショップでも 買える範囲のプライス設定なので いくつか持っていますが かぶせガラスの切子のショットグラスや高級贈答品だったタンブラーなどです。当然当時は 手作りだったので 同じ柄のものを見ても 掘る深さが違ったり、ガラスの量が違うので 重いものと軽いものが存在したりします。ガラスの品質や技術が安定してからは 型を利用してのプレスガラスが主流になるので そういうことは無くなっていったわけです。

海外の老舗有名ガラスメーカーには 遠く及ばなくても 庶民の生活の中で こういったものを使うことは やはり憧れで、当時の作り手の人たちの中にも アートを意識して作り出されたものが多かったのではないかと 思うのです。

そういうものと付き合うことは 発見する楽しみや、使う喜びを与えてくれます。作り手の意思までも 想像できるところまでいければ その楽しみや喜びは倍増します。暮らしの楽しみが幾重にも重なっていくのです。

ブルーのポットは 本体が吹きガラスで 蓋はプレスガラスですが 太陽を透かして見えるその影は 完全に混ざり合っていないブルーの濃淡がとても綺麗です。アンバーのポットは とても複雑な型を使ったプレスガラス。ミルククラウンをイメージした 曲線の美しいガラスです。シンプルな 紫色とオレンジ色のタンブラーは いずれも吹きガラス。薄い作りなので とても軽い。切子の部分は 職人さんによる 一つ一つ手彫りによるものとわかります。とても薄い飲み口は 唇に当たる感覚が違うので 出来れば 繊細な飲み物を飲む時に 使いたいと思います。少しだけ気を使うけれど “何か”に触れる時間を与えてくれる素敵なガラスです。

 Photo_2

| | コメント (0)

« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »