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作り手の意思。

大正時代のガラスとかウランガラスなどは アンティークショップでは高嶺の花です。そういう貴重なものは ショーケースに綺麗に陳列され 手にとって見るだけのことは 当然出来ません。知識があり、造詣の深い人にしか わからない分野のものであります。そういうものは 「日常使えるガラス好き」の私にとっては 興味はあっても 手を伸ばす存在ではありません。

私が好きなものは せいぜい古いといっても 昭和30年代前半くらいのものです。その頃のものは アンティークショップでも 買える範囲のプライス設定なので いくつか持っていますが かぶせガラスの切子のショットグラスや高級贈答品だったタンブラーなどです。当然当時は 手作りだったので 同じ柄のものを見ても 掘る深さが違ったり、ガラスの量が違うので 重いものと軽いものが存在したりします。ガラスの品質や技術が安定してからは 型を利用してのプレスガラスが主流になるので そういうことは無くなっていったわけです。

海外の老舗有名ガラスメーカーには 遠く及ばなくても 庶民の生活の中で こういったものを使うことは やはり憧れで、当時の作り手の人たちの中にも アートを意識して作り出されたものが多かったのではないかと 思うのです。

そういうものと付き合うことは 発見する楽しみや、使う喜びを与えてくれます。作り手の意思までも 想像できるところまでいければ その楽しみや喜びは倍増します。暮らしの楽しみが幾重にも重なっていくのです。

ブルーのポットは 本体が吹きガラスで 蓋はプレスガラスですが 太陽を透かして見えるその影は 完全に混ざり合っていないブルーの濃淡がとても綺麗です。アンバーのポットは とても複雑な型を使ったプレスガラス。ミルククラウンをイメージした 曲線の美しいガラスです。シンプルな 紫色とオレンジ色のタンブラーは いずれも吹きガラス。薄い作りなので とても軽い。切子の部分は 職人さんによる 一つ一つ手彫りによるものとわかります。とても薄い飲み口は 唇に当たる感覚が違うので 出来れば 繊細な飲み物を飲む時に 使いたいと思います。少しだけ気を使うけれど “何か”に触れる時間を与えてくれる素敵なガラスです。

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