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受け継いでいくこと。

お客様から 買取のご依頼がありました。コレクションしていたミルクガラスを引き取って欲しいとのご依頼でありました。たくさんあるとの事で ご自宅にお伺いしたのです。

実際、拝見して びっくり!!たくさん扱っているお店でも 見たことの無いほどのコレクションでありました。しかも、ファイヤーキングの“ジェダイ”ばかり・・・あっけにとられ 何をどうしていいかわからなくなってしまいました。冷静に冷静に・・・と 自分に言い聞かせながらも ご納得いただける金額をご提示できるのか・・・とそればかり頭に渦巻いておりました。

その間、いろんなお話をさせていただく中で、これだけのものを集める大変さと 大切にされてきた経緯・・・その方の思いを受け取ることが出来たのです。

正直、これだけのものを扱ったことが無く、嬉しい反面 どう扱えばいいのか・・・迷いもありましたが この先 出会っていただけるかもしれないお客様へ この貴重なものたちを大切にしていただけるように想いを伝え 受け継いでいくことこそ お店として任された責任だと感じたのです。大袈裟に思われるかもしれませんが 好きな方にとっては 決して大袈裟な話ではないのです。やはり少なからず覚悟がいるのです。

清水の舞台から飛び降りるつもりでしたご提示を 気持ちよくご納得いただき、晴れてお店に迎えすることが出来たのです。それでは、早速ご紹介したいと思います。

皆さんご存知の“ファイヤーキング”が誕生したのは およそ70年前のこと。(文献によると1942年からの製造とあります)戦後日本が復興し、暮らしに豊かさがもたらされたのが50年代中期頃と考えると それ以前に こんなにカラフルで素敵な食器が生み出されていたこと自体が驚きです。(電気炊飯ジャーの国産第一号が生み出されるずっと以前のお話なのですから)文化の違いといってしまえばそれまでですが あまりにも違いのある時代背景に 知れば知るほど愕然とさせられます。古い食器にもかかわらず、今もなお その存在が色あせないのは きっと 食文化の未来を見据えたもの作りをしていたからに違いないと感じることが出来るからです。レンジやオーブン料理にも使える便利さ、そして丈夫である事。たくさんのアイテムが存在し、選べる楽しさがあること。色合いの美しさとデザイン。そして、何よりも 料理をおいしく引き立ててくれるその雰囲気。どこをとっても 食を楽しむために欠かせない要素がふんだんに織り込まれています。ヴィンテージでありながら、古い焼き物のように手の届かない存在ではないので 普段から使いたくなる食器なのです。

まずは、“レストランウェア”。ファイヤーキングの中でも最も人気のあるシリーズといわれ、その名の通り、レストランやダイナーで使われることを目的としたシリーズです。業務用ゆえ 肉厚で丈夫なのが特徴ですが その重さがまたなんとも言えず いいのです。

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プレートは 5コンパートメントとディナープレート。ボウルは チリボウル・ビーデッドエッジ15OZボウル、フラットリムスープボウルにシリアルボウル・フルーツボウルです。マグはDハンドルでレストランウェアシリーズのヘビーマグではありません。バックスタンプを確認すると 製造初期のものも含まれています。かなりレアといわれているものもあります。

そして、少し薄手のガラスに放射状のラインが美しい“ジェーンレイ”。

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バックスタンプを確認すると製造された年代は 初期のものから’50年代半ばのものまで様々です。(色合いも微妙に違います。)プレートは プラッター・ディナープレートにサラダプレート。ボウルは ベジタブルボウルにオートミール&シリアルボウルにデザートボウル。カップ&ソーサーは 飲み物が透けて見えて・・・美しいです。それに合わせて、シュガー&クリーマーのセットもあります。繊細で優しい印象のシリーズです。

同じシリーズでこれだけの種類が見られるのも そうそうないと思います。ヴィンテージの楽しさが十分感じられるはずです。そして、もしも 気に入っていただけたなら これらが生まれた時代背景や当時の暮らしぶりを知り、そして 未来の食卓を思い浮かべながら どうぞ大切に大切に 使ってあげて欲しいと思うのです。

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