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秘密のベール。

私の暮らしには 常に 机がありました。学生時代には 勉強・・・いや、好きな絵を描くのに必要な場所でしたし、社会に出てからも 書斎に憧れて 本を読んだり、好きな画家の画集を眺めたり、ジャズを聴きながら 評論本を読み 「このベーシストは 他にどんなアルバムに参加しているんだろう・・・」などと あれこれ考えを巡らせるのに 必要だったからです。

どんな場所でも 同じことをすることは出来ます。でも、テーブルで 思いをはせるのとは ちょっと違うと思っているのです。

机には 引き出しがあります。その引き出しには 色んなものが入れてあります。いつも 使うものが 引き出しを開けると 間違いなく入っていますし、めったに使わないものでも 必要なときに 見つけられるものが入っています。それに 捨ててしまうよな物と思えなかったものを入れておく場所だったりします。何年も前のものが 整理すると出てくるのはそのためです。そして、なにより 自分の場所だと 思えることが重要なのです。

親だからといって 子供の机の引き出しを開けて 勝手に覗くことは ルールというかマナー違反であります。子供にも プライバシーがあり 人知れず そっと仕舞っておきたいものや 事柄が必ずあるからです。当然 大人にもそれがあってしかるべきです。だから 子供は 親の大切なものが入っている引き出しなどを 勝手に開けないのは、本人も親には そうして欲しいという 人として暗黙のルールを守るのが当たり前と 語らずとも理解しているからです。

そう 机というのは まるで、見えないベールに包まれた 秘密の空間なのです。鍵をかけずとも 信頼という鍵のかかった 不思議な空間なのです。正直、家族に見られて 困惑するようなものは 入っていませんが、見られると 恥ずかし~(顔真っ赤)というものは 見られたくは無いのです。

家の事情が許せば きっとそんな空間が 人には必要なはずです。「ここは 私の場所。」と 家族にも認識してもらえるのです。

古い足踏みミシンの脚を使った机は私自身 昔から気に入ってるものです。雰囲気もよく 家事の合間のひと時をゆったりと過ごすことが出来そうです。机として使うために 天板が フラットだというのは必須条件です。でも、せっかくの引き出しを付けない手はありません。元の引き出しを付けるために 新しい板を近い色に合わせて塗装し、脚も黒く塗りなおしてあります。作業台としては勿論、家族にもちょっと秘密にしておきたい お茶目なものを忍ばせておくにもぴったりです。一応 鍵もかかりますが きっと大丈夫。秘密のベールが守ってくれます。

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