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暮らしのその先。

先日、日本の農家に嫁いできたアメリカ人の暮らしぶりを紹介する番組を見ました。日本の人も なかなか選べない環境に 外国の人がどう向き合ってきたのか とても興味がわいたのです。

古くからの農家なので、家も純和風。見渡す限り 現代風な便利な家電も 見当たりません。つまり、昔ながらの暮らしに 自らが飛び込んで そのよさを発見し、変えることをせずに暮らし続けてきたわけです。回り近所の お付き合いも 持ち前のバイタリティと教えてもらう気持ちを大切にし すっかりと溶け込み、よそから来たお客さんというより 暮らしを守る中心として 日々頑張っているのです。

家で取れた新鮮な野菜を使っての 台所仕事は見事で 色とりどりの大皿料理が食卓に並びます。その調理方法も 代々使われ続けてきた さまざまな道具を駆使してのことだけれども、その見事なまでの手さばきは 長年付き合ってきたことを深く物語っていました。

世の中、便利な道具や機械が続々と登場し 誰しもがその便利さに 飛びついてしまいます。でも、その一方では 無くなっていくものもたくさんあることは 意外と忘れてしまいがちです。

その、外国から 日本の農家に嫁いできた女性のように どう暮らすのが 家族にとって良いことか・・・その答えを持っていたから、文化もまるで違う不慣れな暮らしに 心底溶け込むことができたに違いないと 感じたのです。

料理をするその女性の立つ台所は もはや今の日本では 見られない光景でありました。大きな食器棚に びっしりと詰め込まれた食器の数々・・・棚という棚には 使いきれないほどの鍋や ホーローのボウルやら水きり用の篭やらざるやら・・・昔からの道具が使い勝手良く 配置されているのです。人から見れば 雑然としてスマートさのかけらも無いかもしれないけれど、その人が日本に来てから 何を感じ、この先 何を大切にし、どう暮らしていきたいのかが 十分垣間見れる 素敵なキッチンに 私には見えました。

今は 見られなくなったその暮らしぶりは、日本人である私に 今の暮らしのその先を見せてくれたような気がするのです。

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