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2013年10月

力を抜いて。

雑貨屋がいうのもおかしな話ですが 雑貨って飾るものじゃないと思っている節が私にはあります。飾るための雑貨は 絵や美術品を飾るのと似ていて、特別なものでなければならないと思うからです。

でも、雑貨屋を訪れる理由の一つに お部屋を素敵に飾りたいと思う気持ちがあるのも事実で そのために少しでも素敵なものを手に入れたいと思う気持ちが働くのです。そんなときは 気持ちも高ぶりますし、力も入ります。でも、できれば 雑貨選びは 力を抜いて楽しむものと考えて欲しいのです。

普段の暮らしの中で 自分が好きだなぁ~と思えるものとの出会いを重ねていくと いつの間にか 暮らしの何気ない景色や風景が ふとした瞬間に 素敵に写ったりするものです。飾り立てて素敵を演出するのは 羨ましいとは思ったりもするけれど どこかに力みがあるような気がするのです。

普段の暮らしの延長に 自然と素敵が増えていくのは ふっと力を抜いてこそ出来ることなんじゃないかと思うのです。

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ゆくゆく。

棚の製作のご注文がありました。

今は 二人のお子さんの絵本を入れたり、教科書を入れるための棚ということで 半分半分で仕切られたデザインとなりました。上部は 飾り棚にしたので おもちゃやお気に入りの小物をたくさん並べて欲しいな~と思います。

お店に ご依頼にいらした時、子供たちが使わなくなったら・・・「自分用の飾り棚にしたいと思っています。」というお話があり、大切な考え方だと思いました。そのときのために、色を少し渋くすることと 背板を羽目板風にしたい。とのご希望でありました。先の先の使い道が はっきりしていれば こういう工夫をしておくことも出来ますから とても大切なことです。

製作の作業に当たりながら 私にも ある風景が頭の中に浮かんでおりました。

子供たちが 日々使っていれば 塗装がすれてきたり、ぶつかり傷が付いたりして だんだんいい味になっていくんだろうな・・・ということ。そうして 使われてきたものを ゆくゆくは 飾り棚として違う使い道が与えられ 暮らしの風景の一部になっていくのかな・・・ということでありました。

今からそれが楽しみだな・・・この記事を書きながら そんなことを考えていたりします。

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下ごしらえ。

何につけても 下ごしらえというのは 大事なようです。

家具の製作のご依頼を受ける時でも、完成を急ぐあまり 切り出した材料を組み立ててしまえば なんとなく完成したように勘違いしてしまいがちになりますが 実は 切り出した材料に カンナを掛けたり やすりをかけたり 面取りを怠れば 出来上がりの雰囲気がまったく違うものになってしまうのです。だから、組み立てる前の 下ごしらえが とても重要なのです。

きっと、それはどんなことにも当てはまり 下ごしらえほど 出来上がりの良さを左右するものは無いと思うのです。

家作りも 引き渡された時点で完成するのではなく、自分の思い描く暮らしに近づいていくための下ごしらえだし、人の生き方も 経験したことをどう感じ、どう生かしていくかを思い悩む 下ごしらえだと思うのです。

重たい話は さて置き。女性であれば 毎日のお化粧も 下ごしらえが大事なのではないでしょうか。美味しいものを食べ、ストレスを減らし、睡眠を十分とり お肌を健康な状態に保つ。高級美容クリームを使うよりも 大切な 下ごしらえかもしれません。

下ごしらえといえば 良く使われるのがお料理の場面です。一品作るために 具材を切り、下味を付け、だしをとり 完成を迎えます。この工程のほうが 時間も手間もかかるのではないかと思うほどです。

下ごしらえというのは 大事な工程ですから 少しだけ道具にこだわったりしてみると いいかもしれません。いい道具は 腕前が上がった?と勘違いしてしまいそうなくらいに その仕上がりが変わってくるものです。それは きっと物理的な感覚ではなく、実は 気持ちの部分に 大きな影響を及ぼすからなのかもしれないと思ったりするのです。

現代の同じ用途のものは数あれど、昔のものには なにやら ちょっと大袈裟なくらい 気分を盛り上げてくれる要素があるような気がするのです。

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しつらえ。

日本語には 日本人でありながらその意味や使い方をしらない言葉がたくさん存在します。

「しつらえ」という言葉もその一つ。なんとなくは 知っていても使う機会の無い言葉は 風化していくしかないようです。辞書を引くと 用意するとか準備するという意味のようです。ところが それだけ?と思っても なにやらもっと深い意味があるような気がしてならなくなります。日本語が難しいのは そういうところです。

「お客様を迎えるために 部屋をしつらえる。」旅館やホテルなどで使われそうな言葉ですが いったいなにをする事なんでしょう・・・。綺麗に掃除して ベットメイキングも完璧に。辞書の解釈によれば そういうことかもしれません。でも、あえて「しつらえ」という言葉を使うには それだけでは 何か足りない気になります。季節の花をさりげなく飾り、万年同じカーテンやベットカバーではなく 季節感を感じられる色合いにしてみる・・・そんな事が出来て 初めて使う言葉のような気がするのです。料亭や老舗旅館などのサービス業界では 日常的に使われる言葉なのかもしれないけれど、日常の私達の暮らしで そんな事を考えたり 実践する必要性のない昨今、使われない言葉となって行くのは 仕方のないことで、その意味さえも知らずにいる事を 少し寂しく感じるのは 大事な何かを忘れてしまう事と同じような気がします。

自分の家だからどうしようと勝手です。でも、自分の暮らし振りをしつらえられるのは 誰がやってくれるわけでもなく 自分がするしかないのです。思い付きではなく じっくりと熟考し、一つ一つ答えを積み重ねていくことでしか そこにはたどり着けないと解ったとき、何を見て 何を感じて どう実践していくのか・・・それを自分に問い続けるのです。そこにこそ 本当の楽しさや喜びがあるような気がしてならないのです。

「しつらえ。」というこの短い言葉がどれだけ深く そして、素敵な言葉なのか実感できたいい機会になりました。

さて、先日 いつもお世話になっているお客様から お子さん用の絵本棚の製作の御注文がありました。小さい時から知っている可愛い姉妹です。御注文主のお客様には 古いジャズの話や音楽の事で 楽しくお話させていただいておりました。だから、「ゆくゆくは レコード棚としても使いたい。」と御要望があったことは 私自身とても嬉しく感じました。御姉妹が絵本から卒業された後の使い道がはっきりとしていたからです。長くお使いいただくために 思いを深くお持ちいただいた表れだと感じたからです。思い切った せっかくのオーダーですから とても大切な事です。そのために 少し工夫を凝らしました。お使いいただければ なるほど・・・と思っていただけるはずです。

暮らしのしつらえにお役立ていただけますように・・・思いを込めてお作りしました。

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大切にするということ。

アクセサリーというものは 女性にとってやはり特別なものではないでしょうか。特に 指輪は 例えそれがさほど値が張るものでなくても 思い出が詰まっていたりして 大切にしておきたいものだと思います。

どんなシチュエーションで 手元にあるかはさて置き、思い入れのないもの以外は やはり ちゃんと仕舞っておきたいのではないかと思うのです。超高級品なら ちょっと抵抗があるかもしれませんが 程ほどのものであれば 可愛いケースに入れておくのが気分かもしれません。思い出をちゃんと可愛く 仕舞っておきたい・・・そんな女性に チョコホリックから 陶器のアクセサリーケースが登場しました。

小さな小さなケースですが 思い出をいつまでも素敵なままにしてくれる事でしょう。もしかしたら そういう思い付きが ものを大切にすることになるのかもしれないと思うのです。

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追伸 

うまく撮れなかったので写真での御紹介が出来ませんが 秋の旅行にぴったりの大き目のショルダータイプのトートバックがナイロンコーティング素材で入荷しています。これなら 不意の雨でも安心です。それと、アイロン掛けが少し楽しくなりそうな アイロンマットも登場しました。その可愛さは 店頭でお手にとってご覧下さい。

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ツィードのような。

寒くなりましたね。寒さに弱い私には この時期 一番身にしみる頃合です。それもそのはず、10月の中旬にまで 暦が進んでいるとは つい2・3日前には 長袖シャツで過ごしていただけに うっかり忘れていた感があります。今年は 暖かかったのだと実感しました。

街を歩けば クリスマスツリーも出始めて 気持ちもようやく冬モードになりつつありますが 暮らしの中で 気が付くのは やはり あったかい食べ物が恋しく感じるということです。きっと、鍋料理の回数も増えるでしょうし シチューやグラタン、スープなんかが 食卓を賑わせていくことでしょう。

で、あったかメニューにぴったりの食器をご紹介します。

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シンプルだけど ちょっと個性のある陶磁器です。レンジは勿論、オーブンでも使えて まさにあったかメニューにはぴったりの器です。ぽってりと地が厚く、丈夫なので 普段から使いまわしできそうです。暖色系のテーブルクロスで 料理も器も引き立ちます。

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こちらは 相性のいい ブルーとブラウンであわせてみました。青い花柄が素敵な 少し深めのプレートは スープやパスタ料理に・・・茶の縁が印象的なプレートは・・・DANSKのもの。いいプレートです。

主役は勿論 料理です。でも、この空の器にどんな料理が 盛り付けられているか 頭の中で想像できてしまいます。間違いなく、ほっこり あったかいメニューです。

料理が盛り付けられていなくても 味わいがあり、素敵な器たちです。まるで、伝統的な柄のツィードのような ぬくもりを感じる器です。

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まどろみの時。

雨が多くなり 秋も深まってきました。それでも 時折顔を出す太陽の光は ぽかぽかと暖かく 気持ちよいものです。

午前中の家事を終え、昼食を摂った後 昼のメロドラマを見ているならそんな事もないでしょうが 好きな音楽なんかをかけながら 一休みする時、ぽかぽかする陽気に誘われて いつの間にか 居眠りしてしまうなんて事もあるのではないでしょうか。

毎日の家事はやっぱり大変だと思います。仕事をしながらならなお更です。家族がいれば 毎日の大量の洗濯も 食事の支度も お掃除も・・・何か少しでも 楽しみながら出来る要素があれば・・・そう思うのは 男の身勝手な思い込みでしょうか。

可愛い雑貨は きっと そんな忙しい毎日に 安らぎを与えてくれるような気がします。

まどろみのひと時も 気持ちよく・・・あー 眠ってしまった!!とならないように・・・・そんなひと時には フリースのブランケットもお忘れなく。

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モダンもいいね。

自分の暮らしとは 縁遠いのですが 昔からインテリア雑誌などで 取り上げられることの多かった ミッドセンチュリーとか北欧モダンのデザイン家具は デザインやアートに造詣の深い方たちの間では 空間を作るという意味において 「暮らしもアート」というテーマの下に 実践されてきました。どの時代においても 忘れ去られることは無く、常に かっこよさの象徴としてインテリアをリードしてきたものだと思います。

シンプルで繊細、そして機能的。ものを持たないシンプルな暮らしにはうってつけの家具だと思います。かつて、’60年代後半に 高度成長期を迎えた日本にも アメリカで流行していたミッドセンチュリーのデザイン家具の風潮が流れ込み、各家具メーカーがその流れを受けたデザインで作り始めました。秋田木工や天童木工、そしてカリモクなどが有名なところです。

昔から変わらないコンセプトで 再び脚光を集めているのが 「カリモク60」シリーズ。1960年代から作られてきた優れたデザイン、機能を再び紹介して行こうと生まれたブランドであります。専門店も登場し、モダンなインテリアを目指す方たちにとって この上ない場所となっているようです。一方、当時に 作られた古いものは オールドカリモクと呼ばれ これもまた 密かな人気となっています。アートファンだけではなく 古いもの好きの方にも受け入れられる懐かしさが感じられるからなのだと思います。

確かに 昔は 特別なものというよりは どのご家庭にもあったような気がするので とっつきにくさよりも 親しみを感じてしまうのかもしれません。でも、暮らしぶりにこだわって 選ぶことが楽しく感じられるようになったこの時代には きっとモダンな印象を振りまいて こだわりの一品となることでしょう。

この電話台は 1968年に発売されたオールドカリモクです。状態も良く、とてもきれいです。自分の家には 似合わないけど、この感じなら モダンもいいなと思います。

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趣味のもの。

人には 色んな趣味があます。特に 私は収集癖があることから もの集めを趣味としている方のお話を伺うのがとても好きです。

集めているものも人それぞれ・・・思い入れのあるものについてのお話は とても楽しいもので、私の知らない世界がそこかしこにあることに興味心身なのです。

今日、古い家の家財道具を処分したいので・・・とお誘いをいただき 買取に出かけました。すでに 業者が複数入った後で、正直 あまり期待はしていませんでした。案の定、めぼしいものは 持ち出された後で さっと見渡した範囲では 魅力的なものを見つけることはできませんでした。でも、何かきっと見過ごされたものがあるはず・・・と気を取り直し 物色し始めたところ・・・ガムテープで閉じられたままのダンボールを発見。おずおずと開けてみると・・・その中には・・・私が子供のときに 目にしていたものが入っておりました。ちょっとしたタイムスリップの感覚です。それが 大好きなおもちゃであったなら きっと飛び跳ねて喜ぶところでしたが 気分的には ちょっと微妙でした。それでも 気を取り直し 一つ一つ取り上げてみると それが なんともいい味を出していたのです。やはり 懐かしいものには 共通するわくわく感があるものなのです。それが こちら・・・・・

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’70年代のサンリオのキャラクター「パティ&ジミー」のグッズです。当時、田舎にもファンシーグッズなるものを扱う文房具店があり、キャラクター消しゴムを買うついでに 横目でちらちら見ていたものでした。充実のラインナップで 女の子はたくさん選ぶ物があっていいなぁ・・・と思ったものでした。それでも、女の子の友達の誕生日プレゼントを選ぶときは 堂々と 眺めることができたので 記憶の中にばっちりと残っていたのです。モンチッチ(写真はモンチッチのお友達)もモペッツも動物のつめきりも 記憶の中に埋もれていた存在なのです。

手にとっては見たものの、はたしてうちで売れるのだろうか・・・という疑問が頭をかすめます。でも、そんなことより懐かしいものを求める気持ちに 歯止めを掛けることはできませんでした。こんなものでも きっと喜んでくださる方はいるはず・・・。そんなお客さんと出会えるまで きれいに並べてあげようと思います。

趣味のものは あくまで趣味のもの。大切にしてくださる方が現れるまで、うちで大切にお預かりしておきます。

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最後のお色直し。

先日、“お色直し。”で御紹介したキャビネットなのですが 再度御紹介させていただきます。

前回は 塗装を施しての お色直しでしたが 今回は デザインを変えてのお色直しとなります。

本当であれば このキャビネットを ずっとお部屋で使い続けていただくために きちんとリメイクした姿を初めから 御提案できれば良かったのですが この形になるまで随分と回り道してしまいました。それは・・・必要な材料が 見つからなかったからです。必要な材料とは このキャビネットに似合う脚のことでありました。モダンな印象だったので できればすっきりとしたデザインの脚を探していたのです。

それが ようやく見つかり やっとこの姿に落ち着いたのです。初めの姿から 見比べてみると 随分印象も変わり、まるで別のものに感じます。仮に 元の姿で 気に入られていたとしても、お色直しのあとで 気に入られていても 何の後悔もありませんでしたが なにやら この姿になる事を待っていたんじゃないか・・・とさえ思えるくらい 素敵になりました。

これが最後のお色直しです。

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してみたい事。

「時間は 作るもの。」と忙しくしている人たちは 言います。時間をもてあましている場合には そんな風に言ったりはしません。

思い立ったときに いつでも来ていただけるように お店には定休日が無いので、特別な日以外は お休みしたことはありません。幾度も 書いてきたように 休日の楽しみを“日常から離れ 刺激を求め歩く”ということを目的に 自分の大切な休日にしたいと思って勤めてきたので、行きたいお店の定休日に 変更を余儀なくされる休日ほど 虚しく感じたことは無かったからです。

あそこのお店で 家具を見て、素敵な部屋を想像しながら買えそうなものを見つける・・・古いおもちゃを扱う店では コレクションの充実を図るべく お店の人と楽しく情報交換し、お気に入りを見つけて、お気に入りの店でパスタとビールと共に 手に入れたおもちゃに思いをはせる・・・中古レコード店では 探していたレコードジャケットを思い出しながら 結構なスピードで1枚1枚見ていく中で 時々 ぴたっと止まる手の動き・・・「あった。」と心の中でつぶやく・・・洋書の置いてある本屋さんでは インテリアの本・・・そして コレクターの専門書コーナーをじっくりと散策し、時々見つかる ずっと持っていたい本と出会う・・・こうして 過ごせた休日ほど 充実感を得られるものはありませんでした。

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自営業とは 自由な時間もたっぷりありますが 常に何かを考えたり、生み出したりする中では 全くといっていいほど 自由な時間はありません。そうでなければいけないと思い込んでる節はありますけど・・・勤め人だったときのような 休日が取りたいのは 山々ですが そんな余裕が無いというのが本当のところなのだと思います。

今、してみたい事。・・・今時、そんな服着てどこへお出かけですか?といわれてしまいそうな 大好きなトラッドファッションに身を包み、今はもう 無くなってしまったお気に入りの店に代わる “日常を離れ、新鮮な刺激を感じさせてくれる”お店を探しながら そぞろ歩きたいと思うのです。が、まだまだしばらくは そんな休日は取れそうにありません。

あなたは いかがですか?

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