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2014年1月

おもしろいもの。

私、雑貨は好きですが 男なので いわゆる普通の雑貨屋さんには 心惹かれるものは あまりありません。へ~なるほど!と面白いと感じるものに心惹かれるのですが いろいろな出会いを重ね、知れば知るほど面白いと感じるものは やはり懐かしく 古いものたちなのです。

ただ、古いものとは言っても 高尚なアンティークや骨董は 手に出来る機会もないし、自分の暮らしぶりには 合いそうもないので、もっぱら 気軽に使える生活雑貨専門というところに落ち着くわけです。

暮らし方を選ぶ時、大切にしていることは 自分が納得できるものたちに囲まれて それを大切に使い続けられる自分であろうとすることです。昔の道具や雑貨は 当時の暮らしの背景を色濃く映し出し、作り手の提案や 使う人たちの心模様まで残してくれていると感じることができます。そんな 背景にあるものに思いを馳せ、理解できることは 単に「可愛いから好き。」という理由からではなく、そのものたちが何故作られ、どのように使われてきたかを知ることにつながっていくのです。知ることは 必要か不必要かを明確にし、その人の素敵で個性的な暮らしぶりを明確に彩っていくのです。

実際にそれを再現するのは とても時間がかかり大変なものです。それでも 思い描くものがあるのなら近づいていくことをおすすめします。集中してのめり込む趣味とは違い、長い時間をかけ一生取り組める趣味のようなものになるのですから。

今日は お店にある ちょっと面白いものをご紹介したいと思います。

まずは 昭和を感じられる雑貨です。

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昭和40年代 たくさんのプラスチック製品が生まれました。成形がしやすく 様々な表現方法ができ、割と安価にできたことがたくさん生み出された理由だと思います。当時は 一般家庭にもカラーテレビが普及し、様々な家電に花などの模様がが描かれ、洋風な暮らしにシフトしていく中で 台所や居間が色で溢れ、それはそれは華やかなものでした。ファッションもその例外ではなく サイケデリックな柄の洋服が流行り、自由を求める若者たちが音楽や思想をもとに社会現象を巻き起こした時代でもありました。

そんな頃の家庭用品だから 花柄は定番で 今だとレトロなワンピースの柄になっていそうなプリントが施されています。手前のラック付きポットも醤油差しも なんだかサイケデリック。形もちょっと近未来的なスペーシーな感じがするのは 今では何故か 可愛らしさを感じずにはいられません。

右奥の調味料ポットも 分量がわかるように目盛がついているのですが “約”何百CCと刻印してあるところが昭和的!カラフルな可愛いカトラリーも専用のスタンドが必要!とメーカーさんは考えたのでしょう。スプーン・フォークケースもデザートタイムに華を添える素敵なデザイン。中央の3段の入れ物は 薬味入れ。それぞれに蓋が付いてる凝った作り・・・でも、余程薬味が頻繁に必要な食卓でないと ちょっと不便かも・・・でも、それが昭和的な思いつきです。発想を変えて 小物の整理に使うのなら こんなに可愛いものは そうそうありません。そして、後ろにちらっとしか写っていませんが パープルのプラスチックとステンレスパイプでできたものは 雑誌のブックスタンドです。サイドにメーカーの刻印があるのですが それを見た瞬間、ときめいてしまいました。あの科学と学習で 幼き頃を実験というワクワクする世界へ誘ってくれた「学研」のブックスタンドです。近未来的なデザインに ずら~っと並んだ科学を想像するだけで、あの頃のワクワクに戻れるような気分になってきます。 

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そして、こちらは 全て非売品だったもの。牛乳石鹸のボテ箱(配達用のかご)は バイクの後ろで宣伝を兼ねた 走る広告としての役割がありました。使われたものであれば たいていボロボロのはずですが これはおそらく未使用。少し擦り傷はありますが ピカピカの新品のようです。雪印の木箱は 牛乳配達用の丈夫な入れ物。これもまた綺麗な状態です。また 可愛い色の魔法瓶は 雪印のマークが刻印してあります。湯を入れての使用はできませんが 花瓶としてならいい雰囲気を出してくれます。そして、刻印が見えにくいのですが たくぎんの風呂桶。手前の木の家型のものは 「北海道銀行 8万円友の会」と手彫りしてある 貯金箱です。煙突から小銭を 側面からは 紙幣を折らずに入れることができる隙間が彫ってあります。詳細は不明で どんな風に配られたものかわかりませんが 相当古いものであるのは確かなようです。

箱や桶は 使い道を工夫してあげるといいですね。お求め頂いたお客様は 「暖炉の薪を入れるのに使います。」とおっしゃっていました。素敵ですね~。桶は 花生けにいいかもしれませんね~。

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で、大好きな食器から・・・ミルクガラスは 見てくださる方も多いのですが このタイプのクリアーな食器は 見過ごされがちです。お客様に くっついて回り説明して歩くこともできませんので、この辺は 知る人にしか魅力を感じてもらえないものだったりするのです。

手前の円形の器は 実はケーキモールド。ゼリーの型としても使えます。グラスベイクというアメリカのメーカーの製品ですが グラスベイクは有名でも クリアーガラスの存在は 意外と知られていません。元は ファイヤーキングよりも前に ジェダイの食器を作っていたマッキーグラスカンパニーという会社の家庭用品部門としてスタートした グラスベイク。やはり ファーヤーキングよりも歴史も古く、ヴィンテージの食器としては ある意味こちらのほうが貴重と言えるかもしれません。そんなグラスベイクのケーキモールド。リトルプリンセスというシリーズのようで 1940年代に製造されたもののようです。確かに ガラスの色合いも黄色っぽくて 気泡が無数に浮かんでいます。勿論 耐熱なので オーブン対応で 冷蔵庫でもつかえます。

カップ&ソーサーは オールドデュラレックスと言われる1970年代のデュラレックス。フランスのメーカーだけあって デザインはシンプルですがシックな大人っぽさが感じられます。もちろん耐熱で丈夫なガラスです。当時日本では ジュラレックスと言われていました。

左奥の虹色のガラスボウルは 一見しても刻印などはなく どこの何者なのかもわかりません。でも、その正体も私は知っています。以前 箱で見つけたビアマグと全く同じデザインで、その箱には はっきりと「フェデラル」と書いてあるからです。こちらも ミルクガラスでは有名ですが クリアータイプは知る人ぞ知る存在。たっぷりの生野菜に ドレッシングでいつもと違うサラダが楽しめそうです。

そして、右手のクリアーガラスのオーバルキャセロールは なんとファイヤーキングの製品です。ミルクガラスで同じ型のものはよく目にしますが クリアーガラスの存在は これもまた知る人ぞ知るものです。当然、ミルクガラスの方が人気があるので クリアーというだけで 見てもらえる要素がないのかもしれませんが 実際に使ってオーブン料理をするのが割れる心配もありもったいない・・・という理由で使っていらっしゃらない方にも このタイプであれば どんどん使えるものになるかもしれないと思ったりもするのです。今売っている耐熱ガラスの食器ではなく ちょっと素敵なファイヤーキングなのですから。

古い物ってやっぱり面白い!普通にしていれば 見過ごしてしまいそうなものにこそ 愛着が湧いてきて、特別な存在になっていってくれることでしょう。

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可愛い・・・けど。

毎日 たくさんの雑貨に触れて、色んなものを見ていると 幸せな気分になります。その一方で 現実を思うと、引き締める気持ちになったりもします。

「お部屋をこんな風にしたい・・・。身の回りのものが 可愛いものだらけだったらどんなにいいだろう・・・。食卓も素敵にしてみたい・・・。」そうは思っても あくまでも夢のお話。現実は なかなかそうもいかないのが実情だったりします。

「美味しいものを食べたい。遊びに行きたい。新しい服が欲しい。」欲求は そういうところに向かいがちです。お手軽に 欲求を満たしてくれる場所が増え続けるのは 今の人たちが求めているからにほかありません。5分も車を走らせれば 次々と現れるコンビニは その代表で、近くて便利なところがあれば 暮らしはそれだけで成り立つし、簡単に 欲求は満たされるのです。欲求が満たされれば 人は幸せを感じるから満足もします。そして、どんどんお手軽な幸せを求め続けていくのです。

お手軽なものには こだわりや思い入れは必要ないから どんどん新しいものが生まれては、消えていきます。

私は そんな風潮は好きではありません。「いいなぁ。」と思うものは ずっと付き合っていけるものだと思っているからです。

長く付き合えるものには 先々のビジョンが見えてきます。そして、同時に コロコロと変わらないことが大切だと気付きます。ものに対する気持ちだけではなく 人に対しても同じ気持ちです。

夢を見るのは大切だと誰もが言います。ただし コロコロと変わらない夢です。少しずつ努力することが現実にする方法だと言います。お手軽な夢は あっけなく叶います。でも、コロコロと変わらない夢は そうやすやすとは叶いません。そこには 長い年月にも変わらず こうなりたいと強く想い続けられる自分がいて、そこに 近づこうと努力を続ける人だけに訪れるものだと思います。言い換えれば そう。自己満足なのかもしれませんけど。

ただし・・・これが難しい。どんな夢を見るのかさえもわかりにくい世の中で、お手軽に事済んでしまう世の中で、先々 こうありたいと願う気持ちは芽生えにくいものではないでしょうか。或いは 現実がそうさせない世の中だからなのかもしれません。

小難しい言い方をしてしまいましたが、私の場合 簡単に言うと、将来 二人っきりになったかみさんと 好きなレコードをかけて お酒でも飲みながら ゆったりと素敵な食器で食事がしたい・・・そう願っているのです。どこにでもある普通の食器やグラスでは ダメなのです。料理に合わせて 食器を選び、音楽を選び・・・そういう暮らしを選びたいのです。

そういうビジョンを描いているから その時に必要なものは 今、持っていなければならないのです。素敵な食器も レコードも どれ一つとして いつでもどこでも お手軽に買えるものではありませんから。出会った時が大切ですから。

うちのお店には 「チョコホリック」というメーカーの雑貨がたくさんあります。とても大切なメーカーさんです。昔から 一貫した物作りで 変わらぬ独自の可愛さを提案し続けてくれているメーカーさんです。“可愛い”というのも大事な要素ですが 実は “変わらない”というところが最も重要なことだと思っています。チョコホリックの可愛さに触れて、「こんなものたちに囲まれて暮らしたい。」と思い買い集めて、少しして 傾向が変わってしまったら、その時芽生えた先々の夢を壊してしまうことになってしまうからです。

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ただ、逆に 普通の暮らしの中に ポツン・・・とあってもいいものではないと思います。これもまた、時間をかけて揃えていくことで 自分だけの可愛いものとの暮らしが出来上がっていくのです。

「可愛い・・・けど。揃えたものとは合いそうもない。」と思われる方も多いでしょう。でも、永い暮らしの先には 自分らしい暮らしのビジョンが思い浮かぶはずです。

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ウィンタースポーツ。

毎日寒いですね。灯油代も高いので 昔みたいに部屋を暖かくして Tシャツでアイスを食べるみたいな事は このご時世 出来っこありません。重ね着に重ね着をして なんとか過ごしております。年を重ねるごとに 寒さが苦手になる私は 春が来るまでじっと我慢の時なのです。

でも、冬が待ち遠しく 楽しみにしていらっしゃる方も多いですよね。それは ウィンタースポーツが大好きな方です。この時期の 雪のコンディションは きっと 一年の中で最高にいいのではないでしょうか。私は 学校の体育の授業で やっただけでウィンタースポーツというものをやったことがありません。滑れないの?と言われれば 滑れなくはありません。と答える程度ですが スキー場に行けば それなりに楽しめるだけの滑りは 一応できます。でも、正直好きなスポーツではありません。むしろ 苦手な“分野”です。

“分野”と書いたのは、自分の今の暮らしにも当てはまることだからなのですが、流行というものに 無縁だし、興味がないから ということが理由の一つとなっているスポーツだからです。スキーは それこそ昔々から 親しまれている北海道を代表するスポーツです。ところが お手軽か?といえば こんなに大変なスポーツは 無いような気がしています。ある意味、ゴルフと同じくらいの感覚なのです。

子供の成長期と違い 大人なら 一度揃えた板やウェアーは 背が伸びて、足が大きくなってという理由で 買い換える必要はないはずです。それが そうはいかないのがこのスポーツのお洒落なところ。下手すると 去年の板やウェアーがダサいものになってしまうのです。たくさんのメーカーが生き残るには ファッションと同じように 流行を作る必要があるわけです。それが 上手い人であればあるほど そうせざるを得ない状況があると思います。一昔前に比べ 減っていると言われるスキー人口だから、流行に特化する必要がやっぱりあるのです。

冬は 長いようで そういうウィンタースポーツ好きの方には短く感じられるものなのかもしれません。私のように ウィンタースポーツが苦手な人は 一体この長い冬をどう過ごせばいいのでしょう・・・。家にいる時間も長いのですから 楽しめる何かを見付けたいものです。雑貨屋が考えるのは やっぱり、「安らげる空間づくりをしてみるのはいかがでしょう。」というご提案です。模様替えをしてみたり・・・好きな空間作りを始めたり・・・流行に左右されない 自分だけの残せる楽しみをきっとそこに見出すことができると思います。こんな小さなお店にも そんなお手伝いが出来るかもしれません。

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SMILE

先週末からの大雪は さすがに辛かったです。お正月明けの ただでさえお客様の少ない時期に輪をかけて 厳しい事態となってしまいました。

大雪の時期があることは 仕方のないことだとはわかっていても、早起きして ちょっとした激しい運動をするわけですから、体力的にもしんどいものです。それに 毎年契約している排雪の業者も 約束の日をはるかに超しているににも関わらず 年末に一度来たきりで、ほって置かれる始末・・・大雪は この近所だけじゃないから遅れることは 理解できても、困るのは 業者が来ることを見越して積み上げている雪の山も 既に限界を超えていて、雪の置き場所が無くなっているということです。このやるせない気持ちをどこに持っていけばいいのか・・・。

それに、自宅だけではなく 当然お店も除雪しなければ お客様に迷惑がかかります。正直、この大雪の中、わざわざ雑貨を求めて来られる方がいるはずもなく・・・でも もし万が一来られることがあったとしたら・・・しんしんと降り積もる雪をほおって置くわけにも行かず、少しでも はねておくことが後の作業を楽にすると分かっているからこそ やらずにはいられないのです。お店の方は 近隣の方へ迷惑をかけないために 必要以上に広く除雪をしているので 自宅よりもずっとしんどいです。しかしながら、そんな時ほど 報われることはほとんどありません。近所の人からのねぎらいの言葉でもあれば少しは報われるかもしれませんが・・・。

そして、いいことがないなぁ・・・と思うときほど それは続くもので 風邪をひいて 鼻水が止まらず、好きなものを食べても なんの味もしない・・・おまけに かみさんにうつしてしまい、自己嫌悪に・・・鼻水もなかなか止まらないものだから 鼻もかぺかぺで痛いし・・・しかも、口唇ヘルペスというんですか、口のわきがピキッっと切れる・・・あれ。もなかなか治りません。ご飯を食べる度に ピキッと・・・わずらわしいものです。

久々に 除雪の心配もなくゆっくりとした朝を迎えた今日。お店に着いて、今日は どんな日にやるやら・・・と思っていたら、資源回収のトラックがやってきました。大量に溜まったダンボールを出そうと表に出ると、いつもと違うおじさんが歩み寄ってきてくれました。「おはようございます!いつもありがとうございます!今年もよろしくお願いします!!」と、とても大きくはっきりした清々しい声で言いながら受け取ってくれました。それに その笑顔の素敵だったこと・・・。この数日の モヤモヤしたやるせなさをどこかへ 吹き飛ばしてくれるような 潔い素敵な人でした。いわゆる、ゴミやダンボール等は 捨てなければとても邪魔なもので、こういう方たちがいないと生活は成り立ちません。だから、手渡しする際は 「ご苦労様です。よろしくお願いします。」と言って 手渡すようにしています。気持ちよく仕事をしてもらおうと思うからです。

でも、今日は その方の素敵な笑顔に 気持ちが救われたように感じました。笑顔って大切だな・・・今年の目標は “笑顔”を大切にしよう!と思わせてくれるほどでした。その人にとっては 何気ない挨拶だったのかもしれませんが 私には大切な一瞬となりました。ありがとう。

でも、笑顔のためには このわずらわしい口唇ヘルペスをいち早く治さなければなりません。笑顔の度に ピキッとなっていては 清々しい笑顔はできませんからね。

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キッチンを可愛く。

うちは 夫婦ともども 食器が好きなので リビングのほとんどが食器で埋まっています。そんな風だから キッチンもわりと賑やかです。古いホーローのキャニスターやら 缶などが並び、色とりどりで 好きなものを集めたキッチンとなっています。

お客様も 食器好きの方が多いので、どんなキッチンなのかな・・・と想像するしかありませんが、「可愛いキッチンやテーブルにしたい。」と思って いろんな食器を揃えても、意外と探しにくいのが 調味料を入れるカスターセットかもしれません。時々は 古いカスターセットを見つけて ご紹介することもありますが 出会えるのは ごく稀なことだったりします。それに、雑貨メーカーのカタログを片っ端から見ても、見つからないのが 可愛い調味料入れだったりするのです。

そこで、チョコホリックの新商品は・・・専用ラック付きの 調味料セットです。

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チェリー柄は カスターセットとキャニスターセット。リアルなチェリーが 少し大人っぽいキッチンにも似合いそうです。

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いちごの柄は ナチュラルな雰囲気。いつの時代も食器の柄として描かれるモチーフです。フラワー柄は レトロでポップなキッチンに・・・。

「キッチンを可愛くしたい!」そんな気持ちを満足させてくれそうな かわいい小物たちです。

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大人の秘密基地。

男性であれば きっとご記憶にあると思いますが 子供の頃の ドキドキワクワクした遊びに 「秘密基地ごっこ」があったと思います。田舎育ちで 遊ぶ場所に事欠かなかった私には たくさんの秘密基地がありました。周りからは 分からにような場所に 段ボールなどを敷き、木箱を持ち込んでテーブル替わりにしてスナック菓子なんかを食べながら 悦に入っていたのです。そこには 道端で拾った 空き缶や、ビンに水を入れて 飲みもしないのに 非常用の水だ!などといっては ガラクタをいっぱい並べていたものでした。

設備が整ってくると 自慢したくて 仲のいい友達に見せたくなってきます。でも、たくさんに声をかけずに その場所を決して誰にもばらさずに 秘密を守ってくれる友達を選んでいたような気がします。「秘密基地作ったんだ!見てみたい?」と誘うと たいていの場合ついて来ます。あたりをキョロキョロ見渡して 誰もいないことを確認しながら 案内します。様々な苦労の末に 完成した秘密基地だから、いったいどんなリアクションしてくれるのか・・・ドキドキしているわけです。

「すごいねー!かっこいい~!」と言ってくれることを期待して招いたのに・・・大抵の場合、実際は・・・「へ~。」とか言いながら 瓶の中の水を勝手にじょぼじょぼ捨てたりするのです。「この間、道を歩いていたらさー なんと!鍵を拾ったんだー。これがそうなんだけど、いったいどんな家の鍵なんだろうね~。想像するだけでワクワクするよね~。手当たり次第に 開けて回ったら、偶然開いちゃったりして!そんなことになったらやばいね~。」なんて言ってみたところで 「そうだね~」なんて心無い返事しか帰ってこない・・・興奮しているのは 自分だけ。でも、そんな覚めた友達を顧みず 最後に決めゼリフだけは 言っておかなければなりません。「この秘密基地は 誰にも内緒だからね!!」

友達が帰ったあとで 一人反省会が始まります。あまり感激してなかったな・・・きっと 秘密は守られるだろうけど、バラしたくなるほどの魅力が無いってことか・・・そうして、また一つ秘密基地は 自然へと帰っていったものでした。

大人になった今でも この「秘密基地」って言葉は 心にググッときます。誰それにでも教えないけど あの人になら教えてもいい。といった場所や、自分だけが 思い通りにしていい家の中のスペース。家族に理解されずとも 好きな趣味に没頭できる場所。やっぱり、人にはそういう場所が必要なんだと思います。自分だけの ドキドキワクワクがそこにあるのですから。

自分の机なんかが その代表的なものですが ここにご紹介する古い家具は 机のさらに上を行く 秘密基地っぷりです。上の扉を下げると、机に早変わりする家具・・・ライティングビューローです。扉の中も 細かく仕切られているので 整理整頓もしやすく 資料もサッと引き出せます。引き出しもたくさんあり、引き戸の中には たっぷりの棚板付き収納スペースがあるのも重要なポイントです。これ1台で 立派な秘密基地の出来上がりです。鍵もかかるので さらに秘密度アップです。

私の場合、古いおもちゃの資料やら好きな画家の画集やらを一箇所にまとめて置けるな・・・などと勝手に妄想していますが 初めてであった素敵な家具をご紹介しないわけにはいきません。大人の秘密基地を夢見る方に 気に入っていただければ・・・と思います。

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手に取れる風景。

2014年も本格スタートといった頃合でしょうか。江別は 大雪に見舞われ 連日の除雪に ほとほと参りました。急に降り積もったので 道路も狭くなり 車は走りにくくなっています。お店の前の通りも 本来なら2車線の大きな道路なのですが 雪山が日に日に高くなり 道路からは 全く見えなくなってしまいました。信号待ちで たまたま見つけていただいて 初めて御来店くださるかたも無く・・・陸の孤島と化してしまう時期の到来に、覚悟していたこととはいえ 寒さも一層身にしみます。

お正月には 出費もかさんだはずですから、この時期は この退屈というものと仲良くするしかないようです。

お店にいれば やるべき仕事もたくさんあり、例えお客さんが来なくても それなりに忙しいものです。でも、一通り仕事もひと段落つくと 向かうのは やはりパソコンです。マウスをカチッとクリックすれば 際限なく 様々なことが出来てしまいます。テレビのニュース番組は 見なくていいほど色んな情報があふれていますし、動画やショッピング、漫画も読めれば映画やドラマも見放題・・・退屈など 存在しません。

でも、それって本当でしょうか。私の場合、退屈で時間が有り余っていても 常に画面とにらめっこみたいな事はありません。興味のあるお話や、ものを紹介しているホームページなどは よく見ますが いくら広く深い世界が広がっているとはいえ、本当に求める気に入ったものは 早々無いものだと気が付くからです。退屈を埋めるために 知りたくも無いことに時間を使うもったいなさを感じてしまうからです。・・・そう、御近所の誰それの噂話を聞かされる時みたいに 必要ないものは見たくもないし、知りたくも無いのです。

画面の中には 時に素晴らしい世界が広がっていることがあります。でも、それはあくまでも画面の中の話。参考にしたり、知りたいことがあれば御の字だと思っています。そういう世界だと私は思います。

古い物好きの古い人間だからかもしれないけれど、私はやはり 自分の目で見て、触れて感触を味わい、匂いを感じるものに 確かさを覚えます。そうして、選んだものと暮らしを共にしたいと思います。画面で見たもの、読んだ事は 自分のフィルターを通してふるいにかけられ、実際の暮らしの中に投影されていきます。時間をかけてゆっくりと。それが 退屈な時を退屈と感じさせない有効な時間の使い道になると思っているのです。

「こうしたいな・・・。」という気持ちで行動すれば きっといつかは巡り会える時がやってくると私は思っています。歩かなければ出会えないものと・・・。

ふと、画面から目を離し 部屋を見渡した時。そこに 画面にも負けず劣らずの風景は広がっているでしょうか?眺めているだけで、退屈など感じさせない風景が・・・。

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