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おもしろいもの。

私、雑貨は好きですが 男なので いわゆる普通の雑貨屋さんには 心惹かれるものは あまりありません。へ~なるほど!と面白いと感じるものに心惹かれるのですが いろいろな出会いを重ね、知れば知るほど面白いと感じるものは やはり懐かしく 古いものたちなのです。

ただ、古いものとは言っても 高尚なアンティークや骨董は 手に出来る機会もないし、自分の暮らしぶりには 合いそうもないので、もっぱら 気軽に使える生活雑貨専門というところに落ち着くわけです。

暮らし方を選ぶ時、大切にしていることは 自分が納得できるものたちに囲まれて それを大切に使い続けられる自分であろうとすることです。昔の道具や雑貨は 当時の暮らしの背景を色濃く映し出し、作り手の提案や 使う人たちの心模様まで残してくれていると感じることができます。そんな 背景にあるものに思いを馳せ、理解できることは 単に「可愛いから好き。」という理由からではなく、そのものたちが何故作られ、どのように使われてきたかを知ることにつながっていくのです。知ることは 必要か不必要かを明確にし、その人の素敵で個性的な暮らしぶりを明確に彩っていくのです。

実際にそれを再現するのは とても時間がかかり大変なものです。それでも 思い描くものがあるのなら近づいていくことをおすすめします。集中してのめり込む趣味とは違い、長い時間をかけ一生取り組める趣味のようなものになるのですから。

今日は お店にある ちょっと面白いものをご紹介したいと思います。

まずは 昭和を感じられる雑貨です。

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昭和40年代 たくさんのプラスチック製品が生まれました。成形がしやすく 様々な表現方法ができ、割と安価にできたことがたくさん生み出された理由だと思います。当時は 一般家庭にもカラーテレビが普及し、様々な家電に花などの模様がが描かれ、洋風な暮らしにシフトしていく中で 台所や居間が色で溢れ、それはそれは華やかなものでした。ファッションもその例外ではなく サイケデリックな柄の洋服が流行り、自由を求める若者たちが音楽や思想をもとに社会現象を巻き起こした時代でもありました。

そんな頃の家庭用品だから 花柄は定番で 今だとレトロなワンピースの柄になっていそうなプリントが施されています。手前のラック付きポットも醤油差しも なんだかサイケデリック。形もちょっと近未来的なスペーシーな感じがするのは 今では何故か 可愛らしさを感じずにはいられません。

右奥の調味料ポットも 分量がわかるように目盛がついているのですが “約”何百CCと刻印してあるところが昭和的!カラフルな可愛いカトラリーも専用のスタンドが必要!とメーカーさんは考えたのでしょう。スプーン・フォークケースもデザートタイムに華を添える素敵なデザイン。中央の3段の入れ物は 薬味入れ。それぞれに蓋が付いてる凝った作り・・・でも、余程薬味が頻繁に必要な食卓でないと ちょっと不便かも・・・でも、それが昭和的な思いつきです。発想を変えて 小物の整理に使うのなら こんなに可愛いものは そうそうありません。そして、後ろにちらっとしか写っていませんが パープルのプラスチックとステンレスパイプでできたものは 雑誌のブックスタンドです。サイドにメーカーの刻印があるのですが それを見た瞬間、ときめいてしまいました。あの科学と学習で 幼き頃を実験というワクワクする世界へ誘ってくれた「学研」のブックスタンドです。近未来的なデザインに ずら~っと並んだ科学を想像するだけで、あの頃のワクワクに戻れるような気分になってきます。 

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そして、こちらは 全て非売品だったもの。牛乳石鹸のボテ箱(配達用のかご)は バイクの後ろで宣伝を兼ねた 走る広告としての役割がありました。使われたものであれば たいていボロボロのはずですが これはおそらく未使用。少し擦り傷はありますが ピカピカの新品のようです。雪印の木箱は 牛乳配達用の丈夫な入れ物。これもまた綺麗な状態です。また 可愛い色の魔法瓶は 雪印のマークが刻印してあります。湯を入れての使用はできませんが 花瓶としてならいい雰囲気を出してくれます。そして、刻印が見えにくいのですが たくぎんの風呂桶。手前の木の家型のものは 「北海道銀行 8万円友の会」と手彫りしてある 貯金箱です。煙突から小銭を 側面からは 紙幣を折らずに入れることができる隙間が彫ってあります。詳細は不明で どんな風に配られたものかわかりませんが 相当古いものであるのは確かなようです。

箱や桶は 使い道を工夫してあげるといいですね。お求め頂いたお客様は 「暖炉の薪を入れるのに使います。」とおっしゃっていました。素敵ですね~。桶は 花生けにいいかもしれませんね~。

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で、大好きな食器から・・・ミルクガラスは 見てくださる方も多いのですが このタイプのクリアーな食器は 見過ごされがちです。お客様に くっついて回り説明して歩くこともできませんので、この辺は 知る人にしか魅力を感じてもらえないものだったりするのです。

手前の円形の器は 実はケーキモールド。ゼリーの型としても使えます。グラスベイクというアメリカのメーカーの製品ですが グラスベイクは有名でも クリアーガラスの存在は 意外と知られていません。元は ファイヤーキングよりも前に ジェダイの食器を作っていたマッキーグラスカンパニーという会社の家庭用品部門としてスタートした グラスベイク。やはり ファーヤーキングよりも歴史も古く、ヴィンテージの食器としては ある意味こちらのほうが貴重と言えるかもしれません。そんなグラスベイクのケーキモールド。リトルプリンセスというシリーズのようで 1940年代に製造されたもののようです。確かに ガラスの色合いも黄色っぽくて 気泡が無数に浮かんでいます。勿論 耐熱なので オーブン対応で 冷蔵庫でもつかえます。

カップ&ソーサーは オールドデュラレックスと言われる1970年代のデュラレックス。フランスのメーカーだけあって デザインはシンプルですがシックな大人っぽさが感じられます。もちろん耐熱で丈夫なガラスです。当時日本では ジュラレックスと言われていました。

左奥の虹色のガラスボウルは 一見しても刻印などはなく どこの何者なのかもわかりません。でも、その正体も私は知っています。以前 箱で見つけたビアマグと全く同じデザインで、その箱には はっきりと「フェデラル」と書いてあるからです。こちらも ミルクガラスでは有名ですが クリアータイプは知る人ぞ知る存在。たっぷりの生野菜に ドレッシングでいつもと違うサラダが楽しめそうです。

そして、右手のクリアーガラスのオーバルキャセロールは なんとファイヤーキングの製品です。ミルクガラスで同じ型のものはよく目にしますが クリアーガラスの存在は これもまた知る人ぞ知るものです。当然、ミルクガラスの方が人気があるので クリアーというだけで 見てもらえる要素がないのかもしれませんが 実際に使ってオーブン料理をするのが割れる心配もありもったいない・・・という理由で使っていらっしゃらない方にも このタイプであれば どんどん使えるものになるかもしれないと思ったりもするのです。今売っている耐熱ガラスの食器ではなく ちょっと素敵なファイヤーキングなのですから。

古い物ってやっぱり面白い!普通にしていれば 見過ごしてしまいそうなものにこそ 愛着が湧いてきて、特別な存在になっていってくれることでしょう。

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