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日々の器。

国によって食文化も様々なので その料理に使う器も多種多様です。

最近の流行りでは タジン鍋というのがありました。日本には存在しなかった器です。ずいぶん前には カフェオレボウルもたくさん売っていました。カントリーの雑貨が流行した時には 各メーカーこぞって アンティークのカフェオレボウルを模して作ってくれていました。

いつしかカントリー雑貨の流行もさり、その存在も消えていってしまいました。あんなに素敵な器を作らなくなってしまった背景には 流行の衰退というものが確かに有り・・・要するに 「売れないものは作れない。」というジレンマがあったのだと思います。いくら素敵に作っても売れなければ意味がないからです。

先に書いたタジン鍋同様、日本は 外国の食文化に興味を示しつつも 定着するということは 無いのではないでしょうか。カフェオレを飲む文化は定着しても カフェオレボウルを使ってカフェオレを楽しむ文化は 定着しなかった故に、新しいものが生まれなくなってしまったのだと思います。あの器は カフェオレを飲むだけにとどまらず サラダを小分けにしたりしてもいいし、お茶碗がわりに使うこともできる使い勝手のいい器です。食文化が違うということは かつての日本には存在しなかった器なのですが、その素敵さを知ってしまったからには 流行などに惑わされず 持っているものを大切に使うしかないのかもしれません。

それでも、カタログを開いてみると ほんのわずかに似たような器を作っているメーカーがあります。恋しくて 入れてみると・・・これがやはりいい器なのです。外国に 丼物を食べる習慣はないはずだから この大きさのボウルはあまりないと思います。丼物を好んで食べる日本には 和風の丼は数限りなくあっても 洋風な丼はほとんど存在しません。汁物の麺類の丼に至っても同じことが言えます。この器が我が家に来てからは 丼ものも麺類もこの器が大活躍しています。日々の食生活に 満足しながら使える器の存在は 意外と大きいものです。食べることがより楽しめますから。

アンティークのカフェオレボウル風の器は 以前の流行とは関係なしに、食卓を彩ってくれるものだと思います。大切に使い続けたいと思わせてくれる 何やら素質みたいなものを感じるからです。やむを得ず多少欠けてしまっても この器だから許せるような気がしてきます。日々使う器は そういうものでありたいと思うのです。

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