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マニアなお話。

古く懐かしいものを紹介するとき どうしてもマニアックな話抜きには語れないので、そういうものに興味のない方には 退屈な話かもしれません。でも、このブログは 私自身の資料としての側面もあるので のちのちに残しておきたい事柄は 書き記しておこうと思います。

懐かしいものを手にとってながめる時、私は 子供の頃の記憶を呼び起こそうと思いにふけります。記憶の中に あればいいのですが 触れる機会のなかったものや 生まれる前のものについては 無性に調べたくなります。それが どんな時代に、どんな背景で、どのように生み出されたのか・・・お店に並べるからには 知っておかなければいけないという義務感があるのは勿論なのですが 個人として興味のあることは とことん知りたいという欲求が先に立つのです。

今の時代、インターネットという便利なものがあるおかげで 大抵のものについて、そのものについての知識も得られるし 個人の思いや感想も感じることができます。でも、本当のことを知りたいなら やはり、それにまつわる書籍を読みたくなるし、その時代のものを手に入れたくなります。研究といえば 大げさだけど それに近いものはあると思っています。そうして得た知識と実物を手に、自分なりの思い入れを持ちながら コレクションを充実したものにしていく喜びを味わうのです。

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ちょっと懐かしく感じるシェーキーズピザの灰皿に出会いました。実はこれ ファイヤーキングの灰皿です。ファイヤーキング好きの人はたくさんいても この灰皿に目を向ける人は きっとマニアに違いありません。知らなきゃ通り過ぎてしまうものに 目が止まってしまうのも 困ったことではありますが・・・

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この感覚の懐かしいものは 私が子供の頃にあったもの・・・1970年代の始め頃に生まれたものです。ファンシー雑貨が田舎の文具店やおもちゃ屋でもたくさん売られ 一時代を築き上げました。この頃生まれた “可愛い”という文化は 今でも受け継がれ、当時を知らない若い人にも 受け入れられています。

その代表といえば やはり「内藤ルネ」さんが生み出したキャラクターやイラストです。ルネさんは 私が生まれる前に すでに人気雑誌のイラストを手がけていた人です。ルネパンダのことは知っていても 実はルネさんについては 全く知識がありませんでした。でも、かわいいキャラクターに度々出会うようになり、どんな人だったのか とても興味が湧いたのです。

そこで、手にしたルネさんの本の中に 自身が書いた 渚でのひと夏の恋についての詩がありました。その詩を読んだとき・・・ルネさんの心模様を垣間見た気がして・・・好奇心に満ち溢れた大きな瞳のイラストの女の子が生まれた理由がわかったような気がしました。今でこそ、抵抗感の薄くなった同性愛者に対する偏見も 当時は 根強くあったような気がします。男性でありながら あんな詩や 生き生きとしたイラストがかけたのも、やはり 特別な存在だったからに相違ないと おもんばかるしかありません。

今回出会えたのは パンダとブタのスパイスボトルです。私には ただ「可愛い」とだけいえる存在ではもはやありません。ひまわりの湯呑は ルネさんのジュニアそれいゆ時代の先輩作家の鈴木悦郎さんデザインによるもの・・・「ひまわり」もひとつのキーワードです。

ルネさんは 少女雑誌の挿絵や付録を手がけ、こういった置物作りなどで活躍する傍ら、「私の部屋」というインテリア雜誌の誌面でも活躍していました。今でこそ 当たり前になった医療棚をインテリアに取り入れて 大流行させたのもルネさんですし、アンティークのガラス瓶やお人形などを流行らせたのもルネさんでした。一見、可愛らしいキャラクター人形などは ただの小物として捉えられがちですが 自分の暮らす部屋作りに こだわりを持ったルネさんだったからこそ、インテリアのヒントとして生み出してきたんじゃないか・・・と私は思うのです。大流行した てんとう虫やりんごやいちごのインテリアステッカーなどは その一端だったと思うのです。

今でも 多くの人に影響を与え続け、一時代を作った「内藤ルネ」さんが残してくれたもの・・・・・この先もたくさん出会いたいと思います。

自分の暮らす空間の背景には そういう物語をたくさん詰め込んでいきたいと私は思うのです。

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