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自分で選ぶ。

ある日、電話が鳴りました。最近の電話の用事と来たら 大抵はなにかの勧誘なので 身構えて出ることが多いのですが、やはり その時も 勧誘の電話でした。「テレビにインターネットを繋げるだけで チャンネルがドーンと増えるんです。」というのです。「映画も見放題!サッカーも見放題!キャンペーン中につきお安くなるんです!」といいことずくめ。

そりゃあ、ユーロの予選やチャンピオンズリーグ、プレミアリーグにブンデスリーガ・・・観たい放送は山ほどあります。それが見放題なんですから なんて魅力的なんでしょう。夢のような時代がやってきているんですよね。白黒テレビを見て育った私には とんでもない進歩だと思います。

でも、こちらから頼んだわけでもないのに 電話がかかってきて どうですか?なんてのは どんなに魅力的な話でも、「ちょっと順番がちがいませんか?」と私は常々思います。相手にしたら仕事だから仕方がないんでしょうけど、妙に機械的でマニュアル的で・・・正直うんざりしてきます。そういう世の中だと 思うしかないんでしょうけど・・・。

テレビをつければ スマホで簡単に買える通販サイトのコマーシャルがバンバン流れます。あれもこれも簡単に買えて便利そう・・・とは 私は全然思いません。たくさんあるとはいっても限られた範囲のことです。選ばされる感覚になるのは 私だけなんでしょうか・・・。

屁理屈をこね返せば まだまだ不思議なことがたくさんあります。でも、もしこういうことが誰にも不思議がられず 世の中のスタンダード、つまり当たり前になって行ったら・・・私はおかしなことだと思うのです。

チャンネルがドーンと増えた番組は 見たくてみてるものじゃなくなり、見せられているものになる。面白ければ いいというものじゃない。スマホの画面にうつる小さな写真でものを選ぶのも 自分で選んでいるようで、実は 選ばされているという感覚。着心地や使い心地は?肌触りや触れた時の感覚は 必要ないんでしょうか。

そう言ってしまえば、私自身が商っていることも、「世の中すべてが同じようなもんでしょ。」と言われても仕方のないことなのもしれません。ただ・・・手軽で便利を求めすぎると 大事にしておかなきゃならないことを見失わなければいいけど・・・と思うのです。

電話をくれた相手のお嬢さんも 仕事柄 極めて機械的でマニュアル的でした。でも私はこう答えました。「せっかくの魅力的なお話ですけど、お断りします。だって、そんなにチャンネルが増えたら 人間がダメになる。見たいものは 自分で選びます。」と言ったら、それまで機械的だったのが、コロコロと笑い始めたのです。短い間の会話でしたけど そういうユーモアも 実は業界の裏側でささやかれていることも その一言で理解してくれたのだと思い、いい人なんだろうな・・・という印象を持ちながら 電話を切ることができました。

「自分でコントロールできれば何の問題もないでしょう?そういう時代なんですよ。」そんな声が聞こえてきそうですけど、私は これからも 目で見て、触れて、足を運んで 自分の探し求めるものを自分で選びたいと思うのです。

Photo

独りよがりのつまらない話は さて置き。お店の中から 私がいま気になるものをご紹介します。写真には 何度か写しているものもありますが 一つ一つご紹介します。東芝製の電気スタンドは 工業的なデザインをクリーム色の中間色が柔らかい印象にしてくれています。ナショナルの電気ポットもグッドなデザイン。コンセントの抜き差しが必要なので めんどくさいところが玉にキズ。コーニングのキャセロールも取っ手がモダンデザイン。レンジ・オーブン・直火対応です。急須は 東洋陶器(トイレで有名なTOTO製。詳しくはTOTOのホームページをご覧下さい。)淡い水色が時代を反映しています。オールドデュラレックスのコーヒーカップは なんてことないところが良いわけです。MG5の灰皿は こ存じ、男性化粧品の老舗ブランド。資生堂のロゴが誇らしげです。

自分で選ぶものには それぞれ思い入れがあります。そんな風に 選択する方が私は楽しいと思うんです。

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