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2015年11月

音楽が聞こえる。

前回のお話で 言葉はインテリアの一部・・・みたいなことを書きましたが 音楽もとても大切な要素だと 私は思っています。

流行歌や応援している歌手の歌を 聞くことが多いかもしれませんが、人には ある場面で ふと、聴こえてくる 心に残る歌が 必ずあるはずです。

そういう歌や、物語や詩や、映画やお芝居・・・そういう物って 極、私的なものです。それが 身の回りの暮らしの中で 感じられたら・・・きっと おそらく、出会うかもしれない ものを見つめる気持ちが 変わると思うのです。インテリアを ただの暮らしの道具とは考えず、雑貨を選ぶ時にも 自分の暮らしを愛おしく、これからのことを思い描きながら作り上げていく喜び・・・そういう楽しさを得ることができると思うのです。

だから、暮らしと 自分の中にある感性は 切っても切れない仲なのです。もし、その感性が希薄だったり、揺れ動くものだとしたら・・・まずは それを探すことです。どんな人にも 必ず見つけられるはずのものです。時に、見つからず軽く悩んでみたりもしますが、苦労して見つけられたものは 何にも替えがたく、生きる喜びを与えてくれるものになると 私は思います。それは 今すぐ・・・ではなくて、長い年月をかけて見つけるものだと思うのです。

私自身も この先、どう変わるかわからないけれど、こころの歌がある限り それを忘れることはないでしょう。切り替えるのではなく、重ねて行くだけです。

店を眺めていて、どこからともなく 好きな歌が聞こえてきました。

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学生の頃、深夜のラジオで 「コッキーポップ」という番組がありました。大石吾朗さんの優しい語りに耳を傾けていると 聞こえてきたのが 八神純子さんの「さよならの言葉」という歌でした。別れた彼のことを想い書かれた詩と 切ないメロディーが恋に恋していたときのことを思い起こさせてくれるのです。

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そして、大好きな映画 黒澤明監督の「生きる」の中で、主人公の年配のおじさんが ブランコに揺られながら口ずさむ歌・・・「いのち短し 恋せよ乙女・・・」で始まる 「ゴンドラの唄」。乙女でいられる時間は短いから その時を真剣に生きなさい・・・というような内容だと受け取っています。その映画を象徴する歌だけど、自分に置き換えることも 出来る訳で・・・大切な映画です。

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で、お揃いの椅子と 型違いの黄色のマグを置いた場面では・・・来生たかおさんの「おだやかな構図」という歌です。お姉さんである来生えつこさんが詩を書き、弟である来生たかおさんがメロディーをつけた一曲。何気ない日常の場面の中で お互いを思いやる2人の姿が 浮かんでくる 大好きな歌です。こんな歌、ほかにはありません。

音楽のある暮らし・・・をしている方はたくさんいるでしょう。でも、音楽が感じられる暮らしは なかなかできるものではありません。それは ただ流れている音楽と、聞きたくて聞く音楽の違いと同じです。私は 音楽が聞こえてくるような暮らしがしたいと 思うのです。

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インテリアのお話。

インテリアって 洋服などと違って、人に見られて恥ずかしいから 流行をとり入れようとか、ブランドにこだわって・・・ということを考える人は まずいないでしょう。お客さんが ひっきりなしに来るような家だと 威厳を保つため、一流のものを・・・と考える人はいるでしょうけど。

基本、人に見せるものじゃないですから なんでもいいといえば そうなのかもしれません。だけど、片付け方や 上手な収納みたいな話になると 本を買って勉強したりして、インテリアというものを考えている気分になったりします。興味があるのは大事ですが そこに 自分なりの答えが無いとすれば 深く考えることは無駄なことのような気がします。

インテリアは 人それぞれですから 正直、答えなど無いと思います。インテリア雑誌やインテリアコーディネーターが紹介するものは あくまでも一つの例であって はたして自分に合うものかは 別のお話だと思うのです。

家具をどのように配置すれば暮らしやすく、色合いに統一感を出せば落ち着ける空間演出ができるとか・・・インテリアとは はたしてそういうものなのでしょうか。

シックな木目調の家具が中心だから 周りに置くものもシックにして・・・明るくポップなものが多いから 家具もそれに合わせて・・・そんなことにとらわれずに 自分が本当に いいなぁ~と思えるものが シックであれポップであれ 自らが納得できれば それでいいと私は思うのです。(ただし、いろいろなことに興味を持つ事が大切ですが・・・)

それよりも大切なことは そこに暮らす自分や家族が 何に興味を持ち、どんな会話ができるのか・・・そういうことが インテリアに欠かせないものとなると思っています。

「このテーブルなら、やきものの器がいいね。」「椅子は長く使えるいいものにしようよ。娘に持たせてもいいしね。」「あの映画の キッチンが大好き。ラジオから流れる音楽を聞きながら料理できるなんて・・・。」

そんなお話が聴こえてくるインテリア・・・それは きっと自分だけの心地いい空間なのだと思うのです。

Teburu

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怪我の功名。

久しぶりに大型のキャビネットをリメイクしました。素敵な飾り棚が付いて、横幅もあるので かなりの大きさです。一人で運ぶには 結構重いし、作業小屋も狭いので 一苦労しました。

リメイクする時は とにかくきれいにするために 外せるものは全部取り外し、清掃し、不具合があれば補修して・・・それから塗装に入ります。夏場と違い、塗装も乾きにくいので 時間も余計にかかります。そこまで 手をかけて、想像した出来上がりを目指します。

乾いたら、ペーパーをまんべんなくかけて・・・さて、いよいよ組み立てだ!という段階で、水洗いしたガラスをきれいにふきあげ 扉にはめようとした瞬間・・・パキッと半分に割れてしまいました。で、何故そうなったのかわかりませんが 手の甲をかすめ・・・切れてしまいました。

ガラスをカットしたりもするので、思わぬ怪我をしてしまう事もあるのですが、怪我の事より ガラスが割れてしまったことのほうがショックで・・・というのも 大型の扉ということもあり、それに合うサイズの同じガラスが無かったからです。どうしよう・・・と考えあぐねていたら かみさんが違うガラスにしたらって言うのです。

で、探してみたら 大きさ十分の模様ガラスを見つけることができました。1枚の扉に、2種類のガラスをつけることで 元の扉よりも、ずっと素敵な印象になりました。むしろ、思い描いていた出来上がりのイメージに より近くなったと思います。写真には 写せませんでしたが 葉っぱの模様のガラスと 薄いグレーとアイボリーは お部屋をシックで温かみのある雰囲気で満たしてくれます。自分だけの 空間作りに 欠かせないキャビネットになりそうです。ほんと・・・素敵です。

ガラスが割れてしまって怪我をして、焦りましたが 結果、より良くなったということは・・・・それを怪我の功名というのでしょうね。

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9周年感謝祭。

今月、22日。パスティーユは9周年を迎えることとなりました。

こうして その日を迎えられるのも、お買い物をして下さった お客様一人ひとりの皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

その中でも、オープン当初より 今に至るまで、足繁く通って下さるお客様がいて下さることは 私達の心の支えであり、明日への勇気であり、誇りでもあります。長いお付き合いを 本当に ありがとうございます。心より・・・感謝申し上げます。

9年前・・・オープンの時より、私たちには お店を始める理由がありました。素敵に暮らすには 小さなことの積み重ねを続けること・・・積み重ねた結果、自分が思い描く暮らしに近づいていると実感できること・・・今も、それしかないと思っています。だから、どんな流行が訪れようと、変わらずに いることを大切にしてきました。

仮に、パスティーユの何かを気に入って下さり、そんな風に 暮らしてみたいと思ってくださった方が 一人でもいて下されば、きっとその方は 9年の間に 随分と ご自分が思い描く暮らしに 近づいていることと思います。それは まだ、半ばかもしれません。でも、確実に近づいているのです。

私も その一人。大好きな家具や雑貨に囲まれ、一生の音楽と出会い、好きな洋服を着て、家族を大切に思う・・・自分が いいなと思うものを知り、自分が向かうべきものがある。だから、何かに迷わされることは 無いのです。

うちのようなお店を理解してくださる方は ほんのひと握りでしょう。でも、本当に伝えたいことは いつまでも変わりません。「自分が思い描くものに 少しずつでも近づく努力をし続けることです。」そのためには 自分がどう有りたいか・・・を知ることからしか始められません。うちとは限らず、皆さんのお気に入りの店や場所で、それを探し続けて欲しいのです。

幸いなことに、うちのお店にも そういうお客様がいてくださいます。私たちに 勇気や希望を持ち続けさせて下さるのは そのお客様のおかげです。そんな お客様への感謝を形にして お伝えするために、今年も 感謝祭を行います。

「パスティーユ9周年感謝祭」

11月22日(日)~12月13日(日) 9:30~18:00(無休です。)

感謝の気持ちを込めて・・・・・

◎パスティーユオリジナル限定木製プレートプレゼント!

  2000円以上お買い上げの皆様へ・・・一つ一つ手作りで仕上げました。

◎メンバーズカードのスタンプが2倍!

  初めての方も 即時発行致します。

◎9周年限定パスティーユオリジナル 「レシピラック」プレゼント抽選会開催!

  1000円以上のお買い上げに付き、1000円分で1枚抽選券を発行します。

  (1万円だと発行枚数は10枚となります。)

◎1000円以上お買い上げの方には もれなく駄菓子をプレゼント!

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今年もなんとか準備できました。心よりお待ちしております。

   

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お揃い。

不思議なもので ひとつの出会いがきっかけで、それにまつわるものが集まってくるということがあります。

先日、アメリカからの荷物の中に フェデラルグラスのオーロラカップがありました。これは ’60年代から’70年代に作られたもので ギフト用に日本にも輸入されたものでした。ちゃんとした化粧箱に入れられ、アメリカ製とわかるように 一つ一つにシールが貼られていました。

キラキラとオーロラのように七色に輝く 美しさがギフトとして重用されたのだと思います。ただし、当時の庶民の暮らしは そんなキラキラしたものが似合う環境が整った家ばかりではありませんでしたから 箱入りで 当時の輝きそのままに 残っていることもあるわけです。

アイテムとしては 本土には マグもあるようですが 日本で見かけることはないので 輸入されたのは 限られたアイテムに絞られたものかもしれません。デザートボウルは 自宅にもあったのでその存在は知っていましたが 今回出会ったのは プレートとサラダボウル、とビールジョッキです。何分、ファイヤーキングと違い フェデラルは その資料も少なく、はっきりしたことはわかりませんが 今のところ これが出会えた全てです。違うアイテムも もしかしたら あるかもしれませんね。

今になって ようやくその真価を発揮できる時代が来たような気がしてならないのが このオーロラシリーズ。勿論 セット売りではなく 単品にしていますが、こうやってお揃いになるって なんか嬉しいです。

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飾りたくなる食器。

夏の間、楽しませてくれた花々とも しばしのお別れです。もう少しすれば 庭も雪で覆われて・・・長い長い冬がやってこようとしています。

花のない冬の間も 楽しめるように・・・そんな思いがあったからでしょうか、昔の食器は 花柄をあしらったものがたくさんあります。キッチンを明るく楽しく彩る花柄の食器は 食卓に並ぶと とても華やかです。花柄にもいろんな表現方法がありますが こういうポップな色合いは 普段使いの食器にはぴったりだと思います。

よそ行きではない普段着。けど、着心地の良いお気に入りのTシャツのようなこだわりが持てるものです。

ちゃんと飾りたくなる食器なのです。

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素敵なひとときを・・・。

昔から お世話になっているお客様から 飾り棚の製作のご注文が入りました。背は低めなのですが 幅の長い飾り棚です。

お話は伺っていましたが、配達に行って びっくり!そこは エステサロン・・・。機材もたくさんあって 照明も落ち着いた雰囲気・・・。以前から 家具などをたくさんお求め頂いていて、ここにも そこにも・・・それは 上手に 素敵に配置され、ゆっくりと落ち着ける空間となっていました。

自分の肌のケアなど 無頓着な私(男ですから。)ですが こんな場所で ケアしてもらえたら どんなに気持ちいいだろう・・・と 想像してしまいました。

どんな風に お使いいただけるかは わかりませんし、サロンでお手入れしてもらうわけにも行かないから 見れるわけでもないのですが、センスよく飾り棚として お使いいただけることだけは 容易に想像がつきました。

来てくださるお客様に 素敵なひとときをお過ごしいただけますように・・・そう心から願っています。

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いいこと思いつきそうな・・・。

発注していたメーカーさんの新しい雑貨が入荷したので 店内のレイアウトを変えました。あっちもこっちも移動するので ほとんど一日がかりの作業です。

これでいいか・・・と選ぶ雑貨とは違い、しっかりと長く 実際に使える雑貨を選んで欲しいので レイアウトは 重要だと思っています。だから 手を抜かず、いろんな場面を想像して 表現しています。

ともすれば 古い家具を中心としたレイアウトは ぐっとシックになりがちです。でも、かっこよくは見えても “使う”ということを考えると 色んな色が混ざって・・・カラフルになって当たり前です。それが 実際の暮らしの中で使うってことだと思っています。ただ、季節とか 素材とか そういうものも考えながらの組み合わせは大切です。しっかり選ぶとは そういうことだと思うのです。

これで良し!と思えた頃には すっかり日も落ちて あたりは真っ暗です。それでも 出来上がったレイアウトは 何かいいこと思いつきそうな・・・そんな場所になりました。

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乙女心いつまでも。

全国各地にあるチョコホリックのお店は 大型ショッピングセンターにあったりして、親子連れのお客さんで たいそう賑わっています。女の子にしたら 可愛いものがいっぱいのお店は 興味津々の場所ですから 休日のショッピングの合間には 親子揃って楽しめる場所なんでしょうね。

女の子の可愛いものを見つめる眼差しは 昔も今も 何ら変わりません。だけど・・・乙女心を持ち続けるのは難しいことなのでしょうか。私は いい年でありながら 少年の頃の気持ちを心の片隅に持ち続けています。古いおもちゃを 大人の楽しみ・・・と位置づけて買い続けているのは その表れなのかもしれないと思うのです。女性にも男性にも 大人になることで 幼い頃感じた大事なものを 忘れてしまったり、ひた隠ししている人が多いような気がします。いい大人であれば おもちゃにうつつを抜かすようなことは ないのが当たり前で、社会に揉まれていれば そうなってしまうのも当然のことです。

でも、反面 持ち続けてもいい気持ちだと 私は 思います。空想やときめきは きっと平凡な毎日に 色をつけてくれる・・・そんな気がしてなりませんから。

うちは ショッピングセンターのような人通りもなく、むしろ わざわざ来ていただかなければいけないお店です。若い女の子も滅多に来ません。全国のチョコホリックのお店とは大違いです。でも、いろいろ思いを巡らせながら ゆったりとした時間を過ごすことができるのは うちのいいところだと思います。乙女心くすぐる時間は きっといつまでも 大切な時間になると思うのです。

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そんな チョコホリックの新商品は レースをあしらったコスメボックスとポーチ。陶器のキャニスターは キッチンにもお部屋にも優しい雰囲気を運んでこれるでしょう。

 

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懐かしき風景。

子供の頃、古い木造校舎に通った経験のある方は 少ないと思います。

私の入学した小学校は 昔ながらの木造校舎で 漆喰の壁に 板の廊下・・・5年生になる頃、築80年を迎え 取り壊しが決まった学校でした。建物は古くても その頃は既に 机などはスチールのものが使われていましたし、6年生からは 新築の鉄筋コンクリート造りの校舎に移ったので わりと現在の古い学校と言われるものと 違いは無く、多くの方は その鉄筋造りになってからの校舎の記憶をお持ちのことと思います。

何しろ 子供の頃のことなので、覚えている景色も断片的なのですが 印象に残っているのは やはり 古い校舎のことです。夏は 木枠の窓を全開にして 廊下のドアも開け放ち、風が良く通るものだから 日よけの白いカーテンがふわりふわりとなびく様子だったり・・・冬には 石炭ストーブの上で 給食のパンを焼いて食べた 美味しい記憶だったり・・・古い校舎は 温もりが感じられるいい景色として 心に刻まれています。

そんな景色の片隅には 木の机や椅子がありました。その記憶から 私が作る家具は そんな古い校舎で使われていたような雰囲気を目標としています。長くお使いいただくことで 味わい深くなるように・・・。

今回、長机のオーダーをいただきました。昔の音楽室にあったようなタイプです。ご自宅で ギター教室をしていらっしゃる方からのご依頼で、天板の下には 棚を設け、教本などが置けるようになっています。同じものを3台・・・結構大変でした。

出来上がって 眺めていると、昔の学校の記憶がよみがえってきます。心温まる 懐かしき風景です。生徒さんとともに 素敵な思い出をたくさん刻んでくださいね。

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集約。

娘が持ち帰る学校からのプリントの量と言ったら・・・いろんなお知らせがほぼ毎日届きます。大事なものもあれば お知らせ的な物も有り、どう整理したら良いものか・・・壁に貼り付けたり、期限のあるものは 机の上の目立つところに置いて・・・そうしていると いつも机の上が片付きません。

日々暮らしていれば、光熱費の請求書やら 何やらたくさん届きますし、あっちに置き こっちに置きで・・・どこやったっけ?なんてこともしばしば。

そういった書類やら何やらを一箇所に 集められたら・・・どんなにスッキリすることでしょう。でも、そんな都合のいい収納 案外ありません。

昔のものは とても合理的。スペースの有効利用を考えて作られたものは もしかしたら昔の方が多かったような気がします。

本当なら、自分の机があって 収納棚も準備出来るのが 理想なのかもしれませんが そういう余裕のある部屋使いの難しい現代において むしろこういう家具があっているような気がしてきます。

卓上の本棚ですが 大きめの引き出しが有り、小物を収納する引き出しもついています。それに 扉付きってところが とても便利。ファイルをうまく使えば 大事なものも そうでないものも すっきり収まります。ちょっと素敵に工夫すれば インテリアの雰囲気をを損なうこともないでしょう。

一箇所に集約できれば 片付くし、あちこち探し回る煩わしさも無くなって・・・。ただの本棚ではない工夫満載の素敵な家具なのです。

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