« インテリアのお話。 | トップページ | 思い出。 »

音楽が聞こえる。

前回のお話で 言葉はインテリアの一部・・・みたいなことを書きましたが 音楽もとても大切な要素だと 私は思っています。

流行歌や応援している歌手の歌を 聞くことが多いかもしれませんが、人には ある場面で ふと、聴こえてくる 心に残る歌が 必ずあるはずです。

そういう歌や、物語や詩や、映画やお芝居・・・そういう物って 極、私的なものです。それが 身の回りの暮らしの中で 感じられたら・・・きっと おそらく、出会うかもしれない ものを見つめる気持ちが 変わると思うのです。インテリアを ただの暮らしの道具とは考えず、雑貨を選ぶ時にも 自分の暮らしを愛おしく、これからのことを思い描きながら作り上げていく喜び・・・そういう楽しさを得ることができると思うのです。

だから、暮らしと 自分の中にある感性は 切っても切れない仲なのです。もし、その感性が希薄だったり、揺れ動くものだとしたら・・・まずは それを探すことです。どんな人にも 必ず見つけられるはずのものです。時に、見つからず軽く悩んでみたりもしますが、苦労して見つけられたものは 何にも替えがたく、生きる喜びを与えてくれるものになると 私は思います。それは 今すぐ・・・ではなくて、長い年月をかけて見つけるものだと思うのです。

私自身も この先、どう変わるかわからないけれど、こころの歌がある限り それを忘れることはないでしょう。切り替えるのではなく、重ねて行くだけです。

店を眺めていて、どこからともなく 好きな歌が聞こえてきました。

Photo

学生の頃、深夜のラジオで 「コッキーポップ」という番組がありました。大石吾朗さんの優しい語りに耳を傾けていると 聞こえてきたのが 八神純子さんの「さよならの言葉」という歌でした。別れた彼のことを想い書かれた詩と 切ないメロディーが恋に恋していたときのことを思い起こさせてくれるのです。

Photo_2

そして、大好きな映画 黒澤明監督の「生きる」の中で、主人公の年配のおじさんが ブランコに揺られながら口ずさむ歌・・・「いのち短し 恋せよ乙女・・・」で始まる 「ゴンドラの唄」。乙女でいられる時間は短いから その時を真剣に生きなさい・・・というような内容だと受け取っています。その映画を象徴する歌だけど、自分に置き換えることも 出来る訳で・・・大切な映画です。

Photo_3

で、お揃いの椅子と 型違いの黄色のマグを置いた場面では・・・来生たかおさんの「おだやかな構図」という歌です。お姉さんである来生えつこさんが詩を書き、弟である来生たかおさんがメロディーをつけた一曲。何気ない日常の場面の中で お互いを思いやる2人の姿が 浮かんでくる 大好きな歌です。こんな歌、ほかにはありません。

音楽のある暮らし・・・をしている方はたくさんいるでしょう。でも、音楽が感じられる暮らしは なかなかできるものではありません。それは ただ流れている音楽と、聞きたくて聞く音楽の違いと同じです。私は 音楽が聞こえてくるような暮らしがしたいと 思うのです。

|

« インテリアのお話。 | トップページ | 思い出。 »

思うこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« インテリアのお話。 | トップページ | 思い出。 »