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理想のジャンク。

インテリアに“ジャンクなものを取り入れる。”という考え方を 認識し始めたのは、私の場合 25年ほど前に手にした一冊の洋書が最初でした。

古い佇まいの家に 置かれたアンティークの家具は 持ち主がペンキで塗装したりして そのどれもが個性的です。食器や生活道具にいたるまで 新しいものはほとんど存在せず、小物までもが 古く味わいのあるものばかりです。

靴を履いて暮らすという文化の違いこそあれ、その洋書の世界観は 当時の私には 衝撃的でした。塗装が ぼろぼろに剥げた家具と植物の相性の良さを 実感したのもその時からでした。

でも、そのときふと考えました。この家に住む人は 何故こういう暮らしを始めたのだろう・・・と。例えば 親と住んでいた家を大切に使い続け、家具や調度品を 自分の手で修繕しながら大切にしてきたのだろうか・・・。それとも こういうスタイルを思い描いて あえて古い家を選び、古い家具を探し歩いて 作り上げたものなんだろうか・・・。

多分、答えは後者だと思いますが 真相はわかりません。が どちらにしても私には とても素敵な考え方だと思いました。以来、ず~っとその考え方に魅了されて 自分でも理想に近づくために 探し続けているわけです。

そんな理由から うちで扱っている家具は ほとんどがジャンクな感じにしてあります。古い家具なので当然ですが 初めから使い込んだ感じに塗装を施してあります。ただ、あくまでも “感じ”であって 本当のそれとは やはり違いがあります。ジャンクだけどキレイなのです。

洋書に出てくるものは 見るからにぼろぼろだし、錆さびのものでさえも リビングやダイニングの中心に飾られています。日本の住環境で それをするには よほどの覚悟と、家族の理解がなければできないと思います。(勿論、できることならそうしてみたいものです。)それゆえの方法をとっているわけです。

理想を言えば、洋書に出てくるような“ジャンク”がいいと思っています。でも、うちらしいジャンクがあっても今は いいと思っています。初めて触れるであろう方にも いい雰囲気を感じていただけて、その良さを実感していただければ 本望なのです。

今回、古~いドロワーをリメイクしました。B4サイズの紙が折らずにしまえるサイズです。元の持ち主の方がささっと荒く塗装したものでしたが かみさんが「ちょっと汚すぎ。」というので そのジャンクさを残す形で 塗装しなおしました。私的には そのままでもいい感じと思っていたのですが 部屋の中でも使ってもらえるように・・・そう考えると これで良かったのだと思います。

ただ、本当の本当は 自分がかつて使い続けてきて ジャンクになってしまったなぁ・・・そう思えるのが一番なのです。

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