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さりげなく。

折りしも、G7サミットが開催され 各国の首脳が来日しています。それに合わせオバマ大統領が 広島を訪問し、資料館を視察し、被害者と面会し、声明を発表するとの報道がなされ 注目を集めています。

原爆を使用したほうと 使用されたほう・・・世界で唯一の行為を経て、現職の大統領が何を語るのか 世界が見守っています。

色んなテレビ番組がその話題を取り上げていますが 被爆した方、そして広島の方から語られる言葉は なんて素晴らしいんだろうと感銘を受けています。非難するどころか 訪問してくれて嬉しいという気持ちを訴えているからです。70年前の出来事が どんな行為であり、どういう影響を与えたのか・・・目で見て、感じたことを 発言が世界から最も注目される人がどう言葉にするのでしょう。核兵器のないことが世界の平和につながるならば、「こんなひどい目にあった!あやまれ!」ということよりも 「こんなものがあっちゃだめだ。」と心から理解してもらうために、歓迎し もてなそうというのです。

日本人は 外国の人からすると 何を考えているのかわからない。はっきりと主張すべきだと昔から言われてきました。私自身も 若い頃はそう思っていました。でも この年になって 相手のことを思いやり、直接言葉や態度で伝えずとも じんわりと伝えることを美徳としてきた 日本人のさりげなさを 今、きっとオバマさんは 感謝しているのではないかと思えたりするのです。そんな環境の整った中で 語られるであろうことだから 期待せずにはいられないのです。

さりげなさを語る上で、大げさな話を引き合いに出しましたが 私の日常も 家族からのそんなさりげなさに支えられているので、日本人でよかったと 改めて思っているのです。

書こうとしていたことからどんどん離れていってしまいました。(こんなつもりじゃなかった。)タイトルを「さりげなく。」にしたのは こんな器が目に入ったからです。

Photo

ちょっと古めのガラスの食器です。そのルーツはアメリカにあります。白い器は ミルクガラスでグラスベイク製(カスタードカップは ツルツルしてるのとザラザラしてるの。アイスやヨーグルトにぴったり。ハンドル付はフレンチキャセロール)。何の変哲もない 白い食器です。花柄の器は クックマミーという日本製の耐熱食器。ミルクガラスや耐熱食器といえば アメリカのファイヤーキングやパイレックスを思い浮かべる方が多いでしょう。でも、ここにあるのは そのどちらでもありません。もともと 耐熱食器は パイレックスが生み出したものといわれています。宇宙船の 窓ガラスを開発したところから応用されて 生み出されたのですね。後に日本でも 製造されることになります。

当時、電子レンジの普及とともに その手軽さから ポップで華やかなたくさんの耐熱食器が作られました。アメリカでは 懐かしい食器に過ぎなかったものを アメリカらしいものとして日本人が注目し始め、大人気を博すまでになりましたが やはり、人気は 雑誌などでよく紹介されるものです。確かに 魅力的です。でも、使っていると 案外、シンプルなものを普段使いすることが多くなるような気がします。たくさん持っているから 普段の気分に合うものを手にとってしまうのだと思います。

こういう食器は あえて見つけるものですから どこでも売っているものではありません。興味のない人にとっては なんの価値もないわけです。ほかと比べて「けっこうするのね。」というのが落ちです。仮に まったくの偶然で昔から家にあっても その辺で売っているものと同じなのです。興味がないのだから仕方がない。

でも、知ってて好きな人にとって これらは思い入れのあるものです。そういうものを あえて日常で さりげなく使える人は 日本人らしく素敵だと思うのです。

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