続けられること。
「人の噂も七十五日」 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」なんて諺があります。人は忘れっぽいとか飽きやすいという意味にも取れますが 忘れることで 前向きに進めるという意味合いも感じられ、さすが諺と感心させられます。
ただ どちらの諺も 良くないことありき、でもね 案ずるなかれ!人ってそれがいいところなんだよ。と諭してくれているわけです。
諺として昔から言い続けられてきて、今でも 納得できてしまうのは 基本、人は昔から変わらないってことなんだと思います。どれだけ文明が進歩しても、周りを取り巻く環境が変わろうとも・・・人って変わりようがないようです。
技術の進歩により、昔では考えもつかなかったことが現実になり そういうものに囲まれて暮らしていれば 人間も進歩してると考えるのが普通です。でも、日々起きている事件や出来事は 昔となんら変わっていないことに気付きます。むしろ、昔よりも変な方向へ 向かっているよな気にさえなってきます。もはや、人間的な 御人好しや人情を感じられるのは テレビ小説の中だけになりつつあるのではないかとさえ思ってしまいます。
良くないことを思い続けて くよくよするよりも、早く忘れることで前進できるとすれば、それはいいことだと思います。忘れることが大事なのです。でも、一方でその正反対に 思い続けられる自分がいることも重要だと思います。
リセットすることも大事、でもコンティニューすべきことがあることも大事なのです。
さして 大切でもないことを忘れることは簡単で誰もができることです。でも、あえて忘れることと継続できることには 大変な気力が要り、誰にでもできることではありません。どちらもそれが難しいところなのです。
うちのお店は 流行のものを扱うお店ではありません。そういうものを期待される人には 全く ご理解いただけないお店なのです。何しろ ほかのお店では扱っていないようなものが目に飛び込んでくるからです。
普通の人は こんな暮らし方するはずもないから異質なものに見えるに違いありません。でも、どんなことでも感じてもらえるよう メッセージを込めています。「へ~」ってことだけじゃなく 何かを感じてくれればそれで本望なのです。その感じたものを 何かに反映してもらえたら・・・それでいいと思っています。
でも、うちは雑貨屋ですから せめて 「私の暮らし方を見つけよう!」と感じ、実践だけはして欲しいと思います。感じた何かを大切にして欲しいのです。パッと燃え上がり、サーっと冷めてしまうよなメッセージではないからです。
「うちにあったらどんな暮らしになるだろう・・・」「うちにあるものにぴったり合いそう・・・」「きっとこんな暮らしをしてみよう。」そう思えるものと 出会えたら、いっぺんにやってしまうのではなく、一つ一つ組み上げて行くように 考え続けられること・・・それが大切だと思っているのです。こつこつと続けられること それが難しいけど大事なのではないでしょうか?
そんな風に大切に続けられること・・・心に響くものでなければいけないし、それを見つけられる自分でいなければ 永遠に見つけられるものではありません。そう思うのです。
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