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背景を描くこと。

うちは雑貨屋ですが 家具も扱っています。そのほとんどは 古い家具をリメイクしたものです。なので お部屋をイメージして そこでどんな暮らしをしているのか想像しながら ヒントを探してもらえるようにレイアウトしています。だから レイアウトはとても大切な作業で、ただ 隙間を埋めるようなことは していません。

たまに 家具が売れると、代わりのものが無いだけに そのまますっぽり空けておくわけにも行かず、また新たなご提案をするために 大移動をします。片手間には出来ず、初めから頭の中でイメージした形を模索しながら、あっちに置き こっちに置きしながら 暮らしの形を膨らませていきます。一日の大半をかけて 始めた作業は 夜になっても終わらないこともしばしば・・・。そんな時は かみさんに託します。「お料理している風景にしてね。」と 小物の配置は 実際にやっているかみさんのほうが より具体的に表現できます。それをもってレイアウトの完成となるわけです。でも、思うような形にならない時もあります。スペースの広さで 置ききれなかったり、足りないものがあると どうにも納得がいきません。そんな時は 新しいものを探し、出会い その隙間を埋めるために行動します。

反面、しっくりきたな・・・と思える時は うきうきとした気持ちになります。こんな空間で どんなご家族が 暮らしてくれるのかな・・・と想像してしまうからです。

ただ、うちは雑貨屋で 色んな雑貨を取り扱っています。来てくださるお客様も様々で、考えかたも それぞれ違います。趣味が合わないかたもたくさんいらっしゃいます。そんな中で 見て、感じていただくことが せめてお店にはあるべきと思っています。感じたことは きっと何かに生かされるからです。

いつも思うのですが 素敵で可愛い雑貨が暮らしを作るのではありません。そこに暮らす人、家族が 楽しく、生き生きと生きるための道具に過ぎないと私は 思っています。可愛いものを並べるだけで 文句ばかりが口をついたり、不平不満を抱えていては 何にもならないのです。精一杯生きようと思う人が 選ぶものや方法は きっとちゃんと生かされて、その人を輝かせてくれるものだと思います。それが 暮らしの道具であり、雑貨なのです。

あくまでも、そこに暮らす人の背景が どんな風に描かれているか・・・それが 暮らしの中の喜びになると思うのです。

毎日大変だけど キッチンに立つ姿が素敵だな・・・と感じるのか。使い続けて 焦げついた鍋も大事にしているんだな・・・と思えるのか。

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どんなお花を家に迎え入れようか・・・お茶の時間に パラパラと雑誌をめくる。そうだ、着なじんだこのシャツのように 素朴なお花にしよう。鉢は どれにしようかな・・・と考えている姿の その背景にあるもの。

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子供たちとお菓子を作ろう。どんなお菓子なら手伝えるかな・・・美味しく出来るかな~そんな様子を 眺めるお休みの昼下がり・・・きっとその背景には 一つ一つ選んだ道具たちが 大切そうに並んでいることでしょう。

暮らしの背景を描くこと。そんな雑貨屋があってもいいと思うのです。

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