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探求のお伴。

毎日の暮らしの中で いろんな場面で欠かせない飲み物は コーヒーです。私は 豆や入れ方にこだわりは無いので、インスタントでも何でもかまいません。ただ、朝飲むとき以外は ちょっと特別感のある飲み物だと思っています。

例えば、何か調べ物をするのに 本を読むときや 知識の無い興味の引かれるものに出会い、知りたい!と好奇心を刺激されたとき。そんな場面に コーヒーは欠かせない飲み物だと感じているのです。

本当は その深い香りや味わいにこだわれれば もっといいのでしょうが、コーヒーに関しては そういう気持ちが湧いてきません。残念ながら。それでも 好奇心を高めるのに大切な お伴としてのコーヒーが好きなのです。

ただ、そんな場面では コーヒーそのものよりも 読みたい本にあわせて カップを選ぶことにはとても興味があります。あったらいいだろうな・・・そう思っているのが このカップです。

Photo

1950年代から60年初め頃まで製造された ファイヤーキングの「ゲームバード」というシリーズのマグとクリーマーです。鳥好きの方の間で人気・・・と言うことらしいですが 私は 少し解釈が違います。ゲームバードとは 狩猟の対象として重要な鳥類という意味らしく、古くから 狩の対象として狙われた鳥類な訳です。人が生きる営みとして狩猟というものがあり、それは 後に欧米の紳士のスポーツ・・・というか 限られた人の趣味的なものへと捉えられるようになりました。決して 狩猟に憧れるとか、やってみたいとか そういう気持ちはありませんし、狩猟する人の気持ちを理解できるものではありません。でも、その背景を思い描くとき、軽い遊び心とか 理性を取っ払ったものでないことを想像します。そこには 男たる紳士たる物腰というものを感じるのです。

狩猟に出かけるときのいでたちは エルボーパッチの貼られたノーフォークジャケットに ハンティングキャップ、足元は 編み上げのハンティングブーツと 伝統的なファッションに身を包むという紳士の作法がありました。それが 後にメンズファッションとして 確立され現代に至っています。それらのアイテムも 本来の姿を変えた解釈で 伝わっており、現代では何でもありの男服になってしまいました。ハンティングキャップは ハンチングと言われ、編み上げのハンティングブーツは アウトドア用のお洒落アイテムへと変わってしまったわけです。

当時においても、狩猟と言うのは一般的ではなく 一部の紳士のたしなみでありました。でも、メンズファッションに 取り入れられたのは 何でもありになってしまったファッション(昔にもそういうことがあったのです。)に もう一度伝統的な 紳士たる身だしなみを・・・と取り入れられたものでした。当然、狩猟に出かけるためではなく スポーツ観戦や T・P・Oに合わせるためのアイテムだったのです。トラッドを扱うお店のディスプレー小物にデコイが飾られていたのもその背景があったためです。

伝統を守り、それを現代ファッションに取り入れることは 繰り返し行われてきました。でも、その背景を知っているのと 知らないのでは あまりにも違いが生まれるのです。それこそ、今 そんな格好をしようものなら 時代錯誤もはなはだしい。と指を指されかねませんが 私は一向に構いません。出来るものなら そういう場面では そういう身だしなみに身を包みたいのです。(でも、悲しいかなそんなメンズファッションのリバイバルは もう絶対に来ないでしょう。)老舗のバーに出かけ、「おや。今日はスポーツ観戦の帰りですか?」などと バーテンダーとの会話を楽しみたいのです。

そんな事を思いながら、読む昔の雑誌や本のお伴には コーヒーが欠かせないのです。ツイードのジャケットとゲームバードのマグカップ。選ぶ背景には そんな意味があるのです。

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