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意外と大事。

私が大好きだったカフェは 今はもう無く、記憶の中だけの大切な場所となっています。
このブログでも何度もお話してきましたが その店の調度品、音楽、置いてある雑誌、食べ物、スタッフさんの佇まい・・・そこで過ごす時間・・・すべてがお気に入りでした。一つ一つ違う椅子も 古いテーブルも、使い込まれたからこその雰囲気・・・それが いい時間を運んでくれていたのだと思います。
おおむね、見渡すと どんなお店でも その雰囲気は伝わってきます。でも、案外 小物の一つ一つにまで 配慮を感じることは そんなにありません。食べ物屋さんであれば 食べものが美味しいことが一番かもしれませんが お店を気に入る要素としては メニュー以外のことにも多分に配慮している・・・そんなことで そのオーナーさんの思いを受け取ることで よりそのお店に行きたくなるという気持ちにさせてくれるわけです。食べ物が美味しいだけじゃない。お気に入りのお店は そんな風に 心に浸透してくるのです。
食器にこだわったりするのは 高級なお店だったりします。でも、どんなお店でも おざなりにして欲しくはないな・・・と思います。せっかくの時間を過ごす場所として ゆっくりもてなすことを目指すお店であれば せめてもの表現の一部ですから。物言わず語ってくれるもの・・・やはり 大事な気がしてなりません。
ただ、大好きだったお店は 料理が運ばれる前の テーブルの景色さえ素敵に感じました。ガラスの小瓶に 無造作に 道端に生えていそうな小さな花が活けてあり、カフェではお決まりの 砂糖入れや塩コショウのボトル、そして 灰皿までが そのテーブルに似合っていて、運ばれてくる水の入ったグラスにも 共通する雰囲気を感じることができたのです。注文した料理を待つ間、煙草を吸いながら 汗をかいたグラスの向こうに 見え隠れするその テーブルの小物たち・・・。こういう店主さんの気遣い・・・というか 趣味というか そういうものに触れて初めて、自分にとってのいい時間が流れていくのです。
料理が美味しいのは当たり前の条件だとしても 通いたくなるお店に私が求めるのは そんな小さな気遣いだったりするのです。テーブルの上の小物たち、どんなテーブルにしたいかのイメージを決めるのは 案外、食器も大事だけど そういう小物たちのほうが 意外と大事なんじゃないかと思うのです。

それはお店だけじゃなく 自分が暮らすテーブルにも同じことがいえる気がします。こんな小物でも自分らしく選びたい。そんな風に思うのです。

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追伸
2月のイベント「冬のマルシェ」も28日までです。メンバーズカードをお持ちいただき お得にお気に入りを見つけにいらして下さい。

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