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2018年7月

硝子戸の向こう側。

ようやく夏らしい暑さになって来ました。夏休みももう少し・・・いい季節になりました。

夏が好きな理由・・・私は子供の頃、田舎育ちで 友達と遊ぶより、一人で昆虫採集やザリガニ取りをするほうが面白くて 夏の間は里山で行動していた記憶がほとんどです。おもちゃなどめったに買ってもらえませんでしたし、身近に 生き物と言う面白い存在がたくさんいたからです。バッタを追いかけたり、キリギリスを取るこつを覚えたり、池の周りをびゅんびゅん飛び回るオニヤンマをどうしたら捕まえられるか考えたり・・・自然には 面白いことがたくさんあったのです。

それと、子供の行きつけの場所。近所の駄菓子屋さんです。お小遣いもそんなにありませんでしたが 小銭をポケットに入れて いそいそと出かけました。

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メガネをかけたおじさんが店番をしていて、今思うと おそらく今の自分くらいの年齢だったと思います。私もすっかりおじさんですが 昔のおじさんは おじさんらしい容姿でした。そんなに買いもしない子供相手に 決して無愛想な感じではなかったと記憶しています。田舎の駄菓子屋でしたけど 子供には魅力的なものがたくさんありました。入り口入って左の棚には 色あせた売れ残りのプラモデルが少し、少年少女向きの雑誌がさらっと並び、中央には 色んな駄菓子と怪しいくじ引きが天井から下がり、ショーケースにはぽつんと菓子パンが入っていました。そんな菓子パンにも 怪獣のシールが付いていたので けっこう魅力的に映ったものです。

今日は 昆虫シールの入ったコビトチョコレートにするか、はずれがほとんどだと分かっていても一等狙いのくじ引きにするか・・・悩みに悩んで ギャンブルに出る子供・・・懲りずにはまり、はずれの昆虫バッジが増えていくのみ・・・それでも何故か嬉しかった。思い起こせば 駄菓子屋には色んなドラマがありました。

そんな記憶の蘇るあの夏の日・・・夏が好きなのは そんな理由からなのです。

あの引き戸の硝子の向こう側には えもいえぬワクワクがたくさんたくさん詰まっていて、今でもそんな景色を思い出させてくれるのです。

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ギャップがあるから。

個人的な好みなのですが 和の家具はどうも苦手です。茶箪笥とか 和ダンスとか・・・暮らしに和を意識することが無いからかもしれません。なにせ 急須と湯飲みのない暮らしですから。
それでも 古い家具を探していると どうにも惜しい!と感じる家具に出会うことがあります。引き戸のシンプルな物入れです。たいていは 引き戸もベニヤ張りで 中が見えない作りになっています。これが ガラス張りだったら・・・何度思ったかしれません。それでもある日、ベニヤを外して ガラスをはめ込めないか・・・と考えてみたのです。少し 大変な作業ですが 出来なくはないことに気が付きました。お店でも 今まで何度かご紹介してきましたが 引き戸のベニヤ板を外しガラスに入れ替えた収納棚が こちらです。

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元々は和の家具でしたが 洋風に感じられる塗装を施しました。ガラスに入れ替えたことで  洋風な暮らしにも きっと似合います。引き戸という洋家具にはない作りですが もはや和風を感じることはありません。和と洋の要素が入っているところ・・・そんなギャップがあることで むしろ心くすぐる面白い家具になると思うのです。

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らしさのために。

1970年代、照明は お部屋の雰囲気を決める担い手でした。カラフルで デザインもどこか斬新で・・・こんな照明のもとで お洒落さんたちはどんな暮らしをしていたのでしょう・・・花柄のグラス片手に ファッションの話に・・・恋の駆け引きに・・・。自分らしさを持つことを 楽しんでいた時代。お部屋にもしっかり主張が あったことでしょう・・・。きっと誰しもが できたことではないはずなのです。

さらっとプリントのワンピースを着こなすように・・・自分らしさのために 選びたいものです。

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思い出の夏が。

なかなか夏が来ませんが この蒸し暑さは 本格的な夏の到来が すぐそこまで来ていることを知らせているようです。

大好きな夏を前に レトロなグラスがたくさん入りました。誰しもが 懐かしく、幼少のころを思い出させてくれる身近な存在です。花柄やフルーツをモチーフにデザインされた これらのグラスは 現代の暮らしにこそ あえて選びたくなる可愛らしさにあふれています。およそ40年ほど前のこういうデザインは やはり当時だけのもの。いくら 真似ても同じ感覚にはなりません。時代の違いは 技術の差でもありますし、デザイナーの見ているものの差でもあるのです。

現代のものにもいいものはたくさんあるでしょう。でも、思い出というエッセンスの効いた この手のグラスには かなうはずもないと私は思っています。

真っ黒に日焼けして汗だくで遊びまわっていた 幼少時代・・・時々飲ませてくれるサイダーのすがすがしさと 花柄の向こう側で弾ける炭酸の泡・・・今でも忘れられないそのうまさ。あの夏の日の 思い出さえも呼び起こしてくれるレトロなグラス。あえて使う理由は そこにあるのです。

氷のたっぷり入る大き目グラスで 炭酸を注げば あの思い出の夏と同じ夏が やってきそうな気がするのです。

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