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2018年9月

畳の部屋で。

私には 将来、和室でくつろぐ時間を持ちたいという思いがあります。でも、和の家具を置いて いかにも日本的な和室にはしたくはありません。

竹久夢二の美人画を飾るイメージなので 少しだけ西欧の香りのする部屋にしたいのです。とはいっても ステンドグラス風の照明や猫足の椅子などを置くのとも違います。

あくまでも 日本人的な発想から生まれた 庶民的でモダンなもの・・・そういう古いものを組み合わせて 和室を楽しみたいのです。

具体的にいうと こんな食器たちが似合うテーブルや調度品のある部屋です。
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和食器なのに モダンなデザイン・・・チェックやライン、葉や果物など自然のものをデザインした器たち・・・和室だから 焼き物とか いかにも和食器じゃないんです。フランス人形も飾りたければ ブリキのおもちゃも飾りたいのですから。

虫の声を聞きながら・・・きれいな満月を眺めながら・・・畳の部屋で 時々はくつろぎの時間を楽しみたいのです。

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眠りに誘う。

停電の後、ずっと 食事時以外は ろうそくの明かりで夜を過ごしています。節電の意識も 勿論ありますが テレビを見たり、まったりするくらいならろうそくの明かりで充分だと 気付いたからです。それに 少しロマンチックでむしろ楽しんでいて、電気代も高いので得した気分でもあります。夜が来れば 明かりを点けることが当然だと思っていましたが そんな感覚を見直す いい教訓になりました。

それに 眠れないことの無い私ですが ろうそくの明かりは 自然で心地よい眠気を誘ってくれます。揺らぎは気持ちいい・・・そうは思っているけれど 今あるろうそくのストックが無くなったら、ソーラー式のランタンでも用意したほうがいいな・・・そんな風にも思っています。

夜を明るく照らす照明は 暮らしには欠かせません。でも、照明は部屋を明るくするだけのものでは ありません。雰囲気作りだったり、エレガントな気分になれたり、照明一つで いつものお部屋の景色ががらっと変わるのです。

素敵な古いインテリアスタンドと出会いました。傘はありませんでしたが 下手な傘をつけるより シャンデリア球を点けるほうが素敵だと思いました。本来、こういうスタンドには 小玉の電球が付いているはずなのですが 見当たりません。でも、分解してみて発見しました。青いガラスの中に 小玉をつけるソケットが付いていたのです。電球を入れ スイッチを点けてみました。青いガラスが 水色に変わり、揺らぎの縞模様がぼんやりと現れました。まるで 白い砂浜の青い海の浅瀬に潜ったときに 海のそこに写し出される波の模様のようです。こんな明かりを見つめているだけで 波の音が聞こえてきそうな気がします。

夜のお部屋でこれだけだと 少し暗いかもしれません。でも、眠りに着く前のほんの数分・・・見ているだけで 穏やかな眠りに誘う・・・そんな涼やかな明かりなのです。

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外に持ち出して。

家を建てて お庭を持つことは夢の一つです。きれいに手入れしたお花を眺めながら お茶をしたりして・・・優雅な時間を楽しみたい。だから 庭用のガーデンテーブルセットを探したりするのが ありがちな行動ではないでしょうか。かく言う私も 家を建てたとき、木製のガーデンテーブルセットを揃えました。

でも、そんなテーブルセットも 数年たてばあちこち傷んできて 最初のころの優雅さからは ほど遠いものになってしまいます。雨ざらし・・・それがやはり良くないと 思い知るのです。まめに塗装しておけば・・・と思ってはいても なかなか出来ないと諦め 放置しています。

それでも花はきれいに咲き そんな景色を眺めながら 外で過ごす時間は 格別だと感じます。そんな時は 簡単に持ち出せる小さなテーブルをベランダに置いて 椅子を用意します。天気のいい日は とても気持ちがいいものです。外で過ごす時期の少ない北海道は この先長い冬を迎えます。この気候のいいときに 少しでもその気持ちよさを体感しておきたいと思います。
外で過ごしたい時だけ 室内から持ち出して・・・それなら雨ざらしで痛むこともありませんし、結構手軽です。
飲み物とちょっとした食事を用意すれば 自分だけの優雅な時間を楽しむことができそうです。
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猫の目のように。

いいものがお店に入ると かみさんは 「欲しい。」と必ず言います。かみさんにとっていいものは お客様にとっても やはりいいものです。だから 簡単に「いいよ。」とは言えません。

それでも、簡単に諦めず 「家族3人分ちょうどあるし。」とか 「すっごい欲しい。」とか言ってきます。そんな時は まるで、猫が 猫じゃらしに向かって突進する前の 身構えた時にするような まん丸な目で 私を見ます。まずは お客様に見てもらわないと・・・と分かっていても 同意を求めて 一応、そんな風にしてくるのです。

先日の地震で 壊れてしまったものは もう戻りません。惜しい気持ちはありますが すでに気持ちは 新たな獲物を得ることに向かっているようです。

猫のような好奇心満々の くるくるっとした目で見られるときは 本心なんだろうと思うのです。

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このシックな大人っぽいデザインは 70年代の雰囲気そのもの。フェデラルマグのひまわりのプリントも、パイレックスのウッドランドのグレービーソースボードも、アンカーホッキングのプレイスセッターズコレクションのディナーセットも 50~60年代のポップさから離れ シックなデザインを装い、私たちの目を 確かにくるくるっとさせるのです。

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ぽっかりを埋める。

地震から一週間がたち 少しづつ日常を取り戻しつつあります。それでも 夜中の余震では 飛び起きるような状態・・・被災された方に比べれば 本当に恵まれていると感じますが 少しの緊張と、いまだ余震に備えて 倒しっぱなしの自宅の家具を見ると 心のどこかにぽっかり穴が開いて・・・何かと身の入らない日々が続いています。それでも、こんなさ中にも お店を心配して来てくださったお客様の無事と 被害の少なさに ほっと安堵し、心配の種が少しづつ減っているところです。


お店は 節電のため、かなりの数の明かりを消して 暗いのですが仕方ありません。お客様もご理解くださり 目を凝らして見ていただいています。そんな中ではありますが 新しい家具と食器をお迎えしました。

古い食器棚は 修理箇所が多く 少し手惑いましたが スッカリきれいになって生まれ変わりました。和風が洋風に・・・これで 今の住宅にも違和感なく溶け込んでくれそうです。可愛い食器の特等席として リビングの一番いい場所で いい景色を作り続けてくれることでしょう。シャボン玉をイメージして施したステンシルの背景に似合うような食器・・・キラキラ虹色に輝く食器を入れてみました。

ちょっと珍しいミルクガラスも入りました。下段のオーバルキャセロールは JAJのイングランドパイレックスです。チェルシーというシリーズで 花のような、雪の結晶のような 落ち着いた柄がとても素敵です。その横には パイレックスのグレービーソースボード。ウッドランドというシリーズです。上段の 蓋つきボウルは ノリタケプログレッション。シンプルでいい柄です。アデリアの足つきグラスも ブルーで揃えて・・・よそ行きの装いです。グラスは その他にも 可愛いのがたくさん入荷しています。おいおいご紹介してまいります。

いいものとの出会いは ぽっかり空いた穴を埋めてくれるようです。やはり 根っからの食器好きのようです。

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用意せねば。

今回の地震で 自宅の大切な食器の多くが粉々になってしまいました。電気がつかない中、スマホの明かりを頼りに 片付けを始めました。

足にガラスの破片が刺さり 少々流血していました。でも 気が動転していて それどころじゃなくて・・・割れたものを空き箱に入れている最中にも 破片で指を切り・・・娘に指摘され 絆創膏を張る始末・・・

台風で 作業小屋の大木のバラが 入口に覆いかぶさり 出入りができませんでした。作業するには 切るよりほかに手がありません。のこぎりで ギコギコ切る作業をしているそばから 足にかゆみが・・・蚊に刺されたようです。家に上がり 薬を探してみましたが どこにしまったかわからない・・・うちには 救急箱がなく あちこちにしまわれているのです。

肝心な時に 見つけられない・・・。滅多に使わないのだけど 必要な時にないと困ります。これを機に 薬箱を用意せねば・・・としたり顔で思うのです。

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支えられて。

今回の台風と地震は かつて無いほどの経験となりました。水が出ないこと、電気が止まること・・・それだけで不便でたまらないのに ニュースで今まで見てきた被災された方のことを思うと胸が苦しくなります。身につまされて 初めて知るこの感情は決して消えることなく心に刻まれました。助け合うこと・・・それがどんなに心強いことか・・・言葉ではなく、心で理解できたのです。いい歳をして。

地震当日、家の片付けもそこそこに 出かける用事があったので車を走らせました。ガソリンが残り少ないことに気付きます。ガソリンスタンドを捜し求めて走りましたが すでに長蛇の列が出来ていました。電気が止まっていることで 自家発電できる災害対応のスタンドの件数が限られていたからです。しばらく並んで 限定量でしたが給油することができました。食品も 地元のスーパーで買うことが出来 一安心しました。それらのお店には 自身も被災されているにもかかわらず きちんと対応してくださる方々が居てくださり支えてくれています。

昨日の法事も無事行うことが出来たのも そんな方々のおかげです。支えられながらでなければできないことばかりで 思い知らされました。

うちはただの雑貨屋で この状況では無用の長物です。そう思いながらも 店を開け 片づけをしていたら・・・近所のお客様がお顔を出してくださいました。「癒されることも大切よ。」って言ってくださったのですが むしろ、お話が出来て癒されるのは 私たちのほう・・・また支えられて こうして生きているのです。

お客様からの心配のコメントも頂いておりますが お客様のことも心配です。家具が倒れて怪我などされていませんように・・・お求め頂いたものたちが無事でありますように・・・そう祈るばかりです。お店は 奇跡的に無事です。余震も心配では有りますが 落ち着かれた時、またこの店を思い出していただければ幸いです。

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心に響くもの。

雑貨のお店には 様々な品物が並んでいます。便利なものや 可愛いもの、面白いものがたくさん並べられています。そんな雑貨店を見るのは とても楽しいものですが いざ、「買おうかな・・・」と思う基準とは いったいどこにあるんでしょう。

暮らしに必要なものが雑貨と言うものであれば どんな人にも必要不可欠なものです。食器が無ければ食事もままなりませんし、掃除道具なども雑貨にあたるわけです。どんな家にも雑貨はあります。どんな人の暮らし方にも対応できるように 様々な雑貨があるのです。だから たいていの雑貨店は いろんな人の趣味嗜好に対応できるよう まさに雑多な品揃えとなり 何でも置いてある広い売り場が必要となるわけです。

そう。いろんな人には それぞれの趣味嗜好があり、そのたいていの人が抵抗無く 雑貨を選ぶ基準は やはり安くて、それに見合う品物であることで 満足できてしまうのもまた 雑貨と言うものでもあるのです。

洋服や車に気を使う必要はあっても、人に見せることの無い暮らしぶりというものは 気を使う必要の無いもののような気がします。それは 仕方の無いことです。毎日が つつがなく、生きていられれば それが人の暮らしと言うものです。自分が どうありたいかは 仕事や人との付き合いの中で 形成されるもので そんなに重要に考えるほどのことではないのです。

それでも、時に 音楽に癒され、感動を求め映画を見たり 本を読んだり、人の思いに触れたくて 芸術を鑑賞したりするのです。それこそは 自分がどうありたいか・・・と言うことを求める行動であると思いたいのですが 案外、ストレス解消とか 憂さ晴らしとか、暇つぶしとか、珍しいもの見たさ・・・と言えるものかもしれません。普段から 自分がどうありたいかなんてことを 考える理由も無い中で 暮らしはつらつらと流れていくのです。

そんなことを思うのは うちが雑貨屋だからかもしれません。しかも 極めて趣味的な。でも、自分らしくありたいと思う人にとって 何かを感じてもらえる要素は あるのではないか・・・と思っていたりもします。自分が あえて選ぶものは どんなものなのか・・・そこには 自分しか知りえないものが きっとあるからです。メディアに提供されるものではなく 自分にしか作りえないものに目を向けて、湧き上がる気持ちを感じてみる・・・。雑貨選びの面白さや楽しさは そういうところにしかないのだと 私は思います。

お店の中を 一通り歩いて、心に響くものを探してみました。私の目に飛び込んできたのは なんてことの無い一つのグラスでした。ただの線に水玉模様がデザインされただけのグラスです。皆さんの目には どう映るのでしょうか。私には 雨がぽつぽつと降っている様子に見えます。長靴を履いて わざと水溜りに入っていく 幼い頃の不思議な感情が蘇ります。その感覚に触れられたのは このグラスのおかげです。雑貨選びの楽しみは 人それぞれ違います。そんな風に 雑貨を見てみると きっと暮らしに少し 潤いを感じられるのではないかと思うのです。

自分にしか見つけることの出来ない暮らしの道具・・・そんなものを見つけられる時間をゆっくりと楽しんでいただけますように・・・。

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追伸
9月5日(水)は 月に一度のお休みをいただきます。そして、7日(金)は法事のため特別にお休みをいただきます。

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