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背景を彩る。

写真を撮ることがこんなにも手軽になるとは 想像もつきませんでした。しかも、スマホでカメラ並みのいい写真が取れてしまうのですから すごいものです。フィルムカメラで撮っていたことを考えると ほんとに素晴らしいと思います。

昔のカメラ事情は 標準的な24枚撮りのフィルムを撮り終えるのも 数回のイベントを経て現像するのが普通で、いざ 現像してもいい写真が撮れる確率も低く その出来具合に一喜一憂したものです。旅行などの写真は 一期一会の体験ですから 目をつむってしまったりしたら それはもう 後々のお笑い種でした。それが 撮りなおしも自由、何枚撮ろうがお構いなしになろうとは・・・素晴らしいことですよね。

でも、手軽さゆえに 得られなくなったことも多い気がします。一枚一枚大切に撮った写真との差は きっと比べてみなければ分からないのだと思うのです。

いい写真だな・・・と感じるものを きちんと形にして残しておく。そうすれば 本来の写真の意味が分かるような気がします。

普段から写真を撮りなれている人にはわからないかもしれませんが 滅多に写真を撮ることのない私にとって やはり 写真を撮るときは身構えてしまう気持ちになります。そんなだから 滅多に撮らないのです。

でもその分、思い出は残ってないか・・・と考えると 案外そうでもありません。大切な場面は 目の奥・・・というか脳裏に焼きついていると言うか・・・そういう思い出がいっぱいあるのです。

それは なにも旅行に出かけたり 特別な場面とは限りません。なんてこと無い日常の中にもたくさんあるのです。家族が嬉しそうにしている時や 悔しくておお泣きしたとき、何故か柄にも無くはしゃいでいる時など・・・撮ろうとして構えていない場面が思い浮かぶのです。そういう写真は きっとそんなには撮れない。そう感じられたことありませんか?

だから案外、普段の暮らしの中にこそ 残しておきたい家族の風景というものが多い気がるのです。しかしながら、大切なのは やはり その場面を彩るものが背景にあるってことなんじゃないでしょうか。

例えば こんな椅子に何気なく座って雑誌を見ているところを ふと目にするとします。白いシャツにデニムと言う普段着でありながら 「いい場面。」と感じるのは 少しだけ暮らしにこだわりがあるからです。暮らしの道具にこだわりが無ければ きっと見過ごしてしまうような場面です。何気ない食事のときにも なんの意識も無いままに 「いい場面。」と感じることも出来るのです。わざわざ構えなくとも 日常にたくさん転がっていると感じられるのです。

写真が手軽になりすぎたからこそ 大切な場面を見逃すことの無いように 私はしたいと思うのです。

暮らしの背景を整えることは きっとそんな多くの場面に出会うためにしていることのような気がするのです。

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