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2019年4月

使うごとに。

先日、大変お世話になっているお客様のお嬢さんが ご結婚されました。お嬢さんにも日頃からお世話になっていて、ささやかながら お祝いに・・・と 大事にしている食器を贈らせていただきました。

新生活が始まるにあたり、家財道具もこれから揃えられると伺ったので うちからは食器棚のご提案をさせていただきました。必ず必要で、一度買ってしまうと 後々買い替えることの難しくなる家具です。ご提案できたのも リメイクすればきっと素晴らしく可愛くなりそうな いい素材が見つかったからです。このタイプの食器棚は 10年ほど前にご紹介したきりで 2度目の出会いでした。程よい大きさですが たっぷりの収納力と使い勝手を兼ね備え、デザインも可愛いのです。仮置きの天板が引き出せて 食器が取り出しやすいのがこのデザインのみそです。

古い家具なので、長くお使いいただくには直しておかないといけない箇所がそれなりにあり、イメージに合わせてガラスを交換し、塗装を施しました。すっかりと見違える出来栄えとなりましたが ただ、可愛いというだけのリメイクは避けました。可愛くシンプルに 大人っぽく・・・。これからのお二人の暮らしをお手伝いする家具として、使うごとに愛着を持ち続けていただけるように・・・。

思えば 結婚とはただ一緒に暮らすことではありません。生まれも 育ちも違う環境にいた二人が お互いを思いながら、ともに白髪の生えるまで支えあうのが結婚です。決して、いいことばかりではなく 必ず越えなければならない問題も出てきます。その時に お互いを支えあいながら、励ましあいながらでないと越えられないことのほうが多く起こります。そんなときの一番の理解者となれるように 努力をすること・・・結婚とはそういうもの・・・この年になり そう思うのです。

お互いに力を合わせ、困難を乗り越えていく・・・そういう気持ちの部分を大切にしていってくれますように・・・と願いを込めて、リメイクにあたりました。表面的な見てくれに目を奪わることなく、思いあい、尊重しあい 支えあう。そんなご夫婦に・・・。

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追伸

5月のお休みは 年号が変わる令和初日ではありますが 5月1日(水)とさせていただきます。ゴールデンウイーク中ですが ご了承くださいませ。

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素敵の入り口。

暮らしは日々の積み重ね・・・いくら雑貨好きといっても 常に部屋を綺麗に保つのは 至難の業。家族それぞれが 部屋を散らかし、みんな大好き整理整頓!なんてご家庭は存在しないものではないでしょうか。時間を掛けて 大掃除するよりも 日常からこつこつ心がけることが出来れば いいのになぁ・・・と思うのですが なかなかそうも行きません。

自分の部屋は まあ大目に見て、服が脱ぎ散らかしてあってもしょうがないと諦めて せめて見えないようにドアを閉めておけば プライバシーの名の下に 好きに出来ますが みんなが使う共有スペースは 最低限散らかさずにおきたいものです。でも、できれば いつ見ても素敵にしておきたいと願ってやみませんが・・・日々忙しくしている中では 目をつむることもやむなし!なのです。

雑貨屋としては 暮らしを楽しんでいただくために 素敵だと思えるものをご提案していますが ただ素敵なものを持っているというだけでは 物足りません。暮らしを支える家具があり、そこに暮らしを彩る食器や雑貨が並び 自分の好きな景色の中で 生きていくことを理想としています。世の中には 様々なものがあり、選ぶ自由があります。特にこだわらずとも 暮らしは成立します。でも、こだわりのある人はそれでは満足できません。自分の好みで暮らしを彩り、自分らしく生きることが楽しみであり、喜びと感じているのです。

お部屋が素敵だとそれだけで 暮らしは生き生きとしてくるものです。大好きなものに囲まれて 目に映る景色を楽しみ、実際に使うことで喜びを感じる・・・家族との時間を大切にするために 色々吟味して雑貨探しをしてみて欲しいと思うのです。

すでに、かみさんのインスタではご紹介していますが 私もブログに残しておきたくて 写真を撮りました。未使用のビーズ暖簾です。何度か 色合いの可愛いポップな玉暖簾はご紹介してきましたが 全部中古品でした。勿論、漂白し きれいにして店頭に出していましたので 油でこてこてなんてことはありませんでしたが 初めて、未使用のデットストックに出会うことが出来ました。玉暖簾ではなく 小さなビーズでできたビーズ暖簾なので ほぼドア一枚分のお部屋の仕切りが出来ます。水玉がきらきらと滴るように 大きさの違うビーズでできています。光を受けて とても綺麗です。

暖簾は本来お部屋とお部屋の仕切りのような役割があり、ともすれば見せたくないところの目隠し的に使われることもあったようですが それではもったいないなと思います。この暖簾をくぐるたびに 自分のお気に入りの景色が目に飛び込んでくる・・・ワクワクする部屋への入り口・・・そう、素敵への入り口にしていただければ・・・そう思うのです。

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憧れが詰まってる。

昭和30年代の初め頃、少女向けに 小さなポーズ人形がたくさん作られました。ケースに入ったフランス人形や大きなポーズ人形が作られた 少し前のことでした。まだまだ 庶民が貧しかった時代だったけれど 外国の文化が広く紹介され、可愛い洋服に 多くの少女たちが夢と憧れを抱いていた頃のことでした。

小さな鏡台に向かい 髪をとかし、身だしなみを整えるその傍らに 小さなポーズ人形が飾られていたのです。時に ちょっと大人な大き目リボンのついたワンピースで デパートに出かける日を夢見て・・・白鳥の湖を演じるプリマドンナに憧れて・・・少女たちの憧れを後押ししてくれていたのです。

今見ると 実際には決して可愛いとは言いにくいですし、端切れで作られたような洋服を着ています。のちに出てくる フランス人形のような高級感はありませんが 少女が夢見るには十分な出来栄えです。「どう?似合うかしら。」と自信たっぷりなポーズが どこか夢見る少女らしく、微笑ましく・・・可愛いと思うのです。

現代のように ものがあふれた時代には考えられないかもしれないけれど、物はあれど おいそれと手にできなかった時代には こんな小さな人形が 憧れを育むことに一役買っていたのです。

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レトロを楽しむ。

古いものの中でも 私が子供の頃のものが一番ウキウキします。テレビをつければ 子供番組が目白押しで とても楽しく、夢を育んでくれていましたし、電化製品など新しいものがどんどん生まれ より便利に、未来は明るいと想像させてくれる空気に満ち溢れていたころの 暮らしの背景にあったものばかりだからです。楽しかった子供時代を思い出させてくれるものに 心が騒ぐからなのです。

特に70年代は 小・中学校に通う中で 心に残る出来事も多く、ちょうど古臭いものから 新しいものへと暮らしも入れ替わりをしていた時代でしたから 一番印象に残っています。でも今思えば、その時代 もう少し大人だったら もっとすごいものが見られたのに・・・とも思います。

私の興味は ウルトラマンや仮面ライダー、江戸川乱歩の少年探偵団やフォークソングなどなどでしたから、暮らしの道具になど興味はありませんでした。時々連れて行かれる家具や雑貨のお店などへ行っても 花柄の食器類や サイケデリックな家具などを見て 「派手。」と思うくらいしか出来ませんでしたし、でも確実に そういうものが暮らしにどんどん入り込んで来る中で 新しい時代が来ていることだけは実感できていたのです。大人になり 大好きになったアメリカやフランスのミルクガラスの食器なども 実はたくさん輸入されていましたし、花柄グラスやファンシーグッズなども 所狭しとお店に並んで・・・それはすごい景色だったのですから・・・。

そういう時代も遠い過去、あの時大人だったら・・・と思ってみたところでどうしようもなく、今は せめてもその足跡を追いかけることしか出来ません。でも、なかなか出会えないから 余計にウキウキするともいえます。しかしながら 懐かしければ何でもありかというとそれは違います。それぞれの世代によって レトロと感じるものは違うからです。好きなものを集めて作ったお店の片隅は 私が子供の頃の時代背景そのもの。眺めているだけで 楽しくなってきます。

アメリカからの輸入品のカップアンドソーサーとサーバーも 日本生まれの雑貨類も 国は違えど 同じ時代を色濃く象徴しています。レトロを楽しむこと・・・それは 大人になって初めて出来ることなのです。

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個性。

昔のものを見ていると、個性の強さが際立っていると感じます。今の時代のように、広く一般に受け入れられるデザインで もの作りをすることではなく、どんな人に選んで欲しいのかという投げかけの元に 種類も豊富に 「あなたに気に入って欲しい。」といわんばかりに 様々なデザインのものが生み出されてたのです。だから、デザインした人の個性も感じるし それを気に入った人は なぜそれを選んだのかの理由があったのではないかと思うのです。

例えば 照明一つと取ってみても、差しさわりの無いデザインは 子供が使っても、大人が使っても現代の暮らしに合っていれば 色んなデザインを作る必要はありません。子供向けと考えれば 人気キャラクターに頼らざるを得ず、時代を超えることは出来ず、消え去るのみという運命から逃れることは出来ません。大人向けと考えれば どんな大人に・・・となると、それもまた 無謀な商品開発となりかねません。

でも、昔は 誰に使って欲しいのかというテーマの下に もの作りがされたようにしか思えないくらい 色んなデザインの照明が存在していました。男の子向け、女の子向け、学生向け、会社社会人向け、色んなインテリア向け・・・色んな好みに応えられるように色んなデザインが生み出されたのです。その中から ヒット商品が生まれ、消費者から支持されることを夢見て デザインで他社との競合を計ったわけです。おそらく、そんな時代は もう来ないでしょう。そんなリスクを賭けるほど 期待されているような分野ではありませんから。当たり障りの無いデザインの照明で 灯りが点せれば何の問題も無いということなのです。

これだけスマートフォンが普及し、愛の告白もメールやラインですることに抵抗のなくなってきた時代に、今更 ラブレターなど書く人もいないことでしょう。それに、自分の机を持たなくなった学生が 机に向かい思いをしたためることもなくなることでしょう。友達からもらったプレゼントを飾ったり、思い出の品をしまっておく引き出しも無いのなら、机など無用の長物でしかありません。自分の世界を作れるスペースを持たないとすれば 個性のある照明など必要も無いのです。思いをしたためるには 少しロマンチックな気分に浸って・・・そんな演出は もう必要ないということなんでしょうか・・・。

個性の強いものは 決して皆に愛されるものではありません。でも、そういうものこそ これじゃなきゃだめなんだ!と思う人もいるはずなのです。私は そういうもの選びが出来る人になりたいと思います。だから こういう照明じゃないと・・・・・と思うのです。

ナショナル製の古い電気スタンドです。淡いグリーンの色合いも ミッドセンチュリーなデザインも作り手の強い個性を感じさせてくれます。そんな照明の下で 何を感じ、何がしたためられるのか・・・それは このデザインじゃなくちゃ!と感じてもらえる 個性ある人だけのお楽しみなのです。

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流行。

流行に乗り遅れると 時に 恥ずかしい思いをするときがあります。私も 若い頃は そんなこともありました。流行は 若い人から 年寄りまで、世代によって起こるものです。それぞれの世代で ほどほどに楽しめれば いいようです。

ただ、私は 流行には縁の無い生活を送ってきました。自分にとって いいものがはっきりしており、それを脳裏に浮かべながら 生きる糧を探し続けてきたからです。自分が 齢をとっても変わらずに暮らしていられること。条件は それだけでしたから迷いも何もありませんでした。着るものも、住まいも、音楽も、趣味も、齢をとったときに どうありたいかが基準で、その上で 性格も 家族とのつながりも 人付き合いに対する考え方も 自然と身についてくるものだと感じていたのです。だから 巷で起こることは 静観することが出来たのだと思います。ゆえに 経済的な貢献は少なかったかもしれませんが・・・

そうやって暮らしてきて 今思うのは 基本となる 住まう環境は特に大切だということです。誰に気兼ねすることなくいられる環境は 人生の大きな買い物です。つまり、家やマンションを持つことです。色んな事情から それが出来ないことも多いかもしれませんが 夢を描く上で 一番の事柄だと 多くの人は思っているはずです。でも、いざ!となると どこからスタートすればいいかわからず、思い切ってスタートできたとしても 色んな条件で思うように ことを進められなかったりもします。妥協や 迷い、それはもう当たり前で 思うように出来ることほど難しいといえます。

かりに、今どっぷりはまっている流行があるとして それを実践してしまったら、後々大変なことになりかねません。ただでさえ どんな新築であろうがリノベーションしたてであろうが 形あるものは必ず古くなっていきます。それが暮らすということです。むしろ 形の無い流行というものが 古くなってしまうほど 取り返しの付かないことはないのです。誰しも 夢見て、一生に一度と感じながら 手に入れる我が家が 将来、そうなってしまわないように 考えなければならないと思います。

私も思い切って今の家を決めました。新しかった家も 今では随分と汚れてきています。でも、それに合わせて 古い家具が新しいときよりむしろ、似合うようになってきたと感じます。この先は もっともっと古くなっていくことでしょう。でも、暮らしは変わりません。変わった構造、間取りにしなくて良かった。そう思う間もなく、人生は過ぎていきそうです。

古いものはいいですよ。他人に左右されること無く、自らが選び ずっと好きでいられる味わいに溢れていますから。あ!でも 自分でいいと思わなければ それもまた 他人の意見に惑わされるということですもんね。でも、古くなる流行に惑わされないことは これからも大事だと思うのです。

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