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個性。

昔のものを見ていると、個性の強さが際立っていると感じます。今の時代のように、広く一般に受け入れられるデザインで もの作りをすることではなく、どんな人に選んで欲しいのかという投げかけの元に 種類も豊富に 「あなたに気に入って欲しい。」といわんばかりに 様々なデザインのものが生み出されてたのです。だから、デザインした人の個性も感じるし それを気に入った人は なぜそれを選んだのかの理由があったのではないかと思うのです。

例えば 照明一つと取ってみても、差しさわりの無いデザインは 子供が使っても、大人が使っても現代の暮らしに合っていれば 色んなデザインを作る必要はありません。子供向けと考えれば 人気キャラクターに頼らざるを得ず、時代を超えることは出来ず、消え去るのみという運命から逃れることは出来ません。大人向けと考えれば どんな大人に・・・となると、それもまた 無謀な商品開発となりかねません。

でも、昔は 誰に使って欲しいのかというテーマの下に もの作りがされたようにしか思えないくらい 色んなデザインの照明が存在していました。男の子向け、女の子向け、学生向け、会社社会人向け、色んなインテリア向け・・・色んな好みに応えられるように色んなデザインが生み出されたのです。その中から ヒット商品が生まれ、消費者から支持されることを夢見て デザインで他社との競合を計ったわけです。おそらく、そんな時代は もう来ないでしょう。そんなリスクを賭けるほど 期待されているような分野ではありませんから。当たり障りの無いデザインの照明で 灯りが点せれば何の問題も無いということなのです。

これだけスマートフォンが普及し、愛の告白もメールやラインですることに抵抗のなくなってきた時代に、今更 ラブレターなど書く人もいないことでしょう。それに、自分の机を持たなくなった学生が 机に向かい思いをしたためることもなくなることでしょう。友達からもらったプレゼントを飾ったり、思い出の品をしまっておく引き出しも無いのなら、机など無用の長物でしかありません。自分の世界を作れるスペースを持たないとすれば 個性のある照明など必要も無いのです。思いをしたためるには 少しロマンチックな気分に浸って・・・そんな演出は もう必要ないということなんでしょうか・・・。

個性の強いものは 決して皆に愛されるものではありません。でも、そういうものこそ これじゃなきゃだめなんだ!と思う人もいるはずなのです。私は そういうもの選びが出来る人になりたいと思います。だから こういう照明じゃないと・・・・・と思うのです。

ナショナル製の古い電気スタンドです。淡いグリーンの色合いも ミッドセンチュリーなデザインも作り手の強い個性を感じさせてくれます。そんな照明の下で 何を感じ、何がしたためられるのか・・・それは このデザインじゃなくちゃ!と感じてもらえる 個性ある人だけのお楽しみなのです。

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