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期待の対象は・・・。

ショッピングモールの食器売り場を覗いてみました。耐熱食器が綺麗にずらっと並んでいました。昔も今も 調理には欠かせない耐熱食器ですが 昔のデザインをたくさん知っている私には 少し寂しく感じられました。調理器具ですから 余計な装飾は時代にそぐわず、また リスクを回避する理由から 昔のような花柄をあしらったり、デザインを施すことをやめてしまったのでしょう。長い歴史を刻んできた 日本製パイレックスの製造も終了してしまいましたし、いまは その会社も独自の製品を展開し、また本家パイレックスは 日本でのライセンスによる製造をやめ 自国で生産したものを輸出しているようです。でも、私の目には さほど変わらぬもののように見えてしまいます。どちらも 透明で変わり映えしないからです。

1970年代初頭、日本のガラスメーカーがパイレックスとライセンス契約を結んだことで 日本オリジナルのパイレックスの歴史が始まりました。最初は 輸入した無地のものにプリントを施すところから始まり、のちに 日本製パイレックスに独自のデザインを施し さまざまなラインナップを作り出してきたのです。

和食中心の食卓から 西洋料理へ・・・オーブンやレンジの普及とともに 耐熱ガラス食器は食卓に欠かせないものとなりました。結婚事情も変わり 核家族化が進んだのもこの頃。働く夫のために 手料理を・・・と主婦たちは 新しい家電を手に、洋食に取り組み始めたのです。だから 耐熱食器は結婚祝いの贈り物にとても重用されました。時代の先を行く 贈り物だったのです。レンジやオーブンも廉価版が登場し 広く普及し、それとともに耐熱食器も 広まったのです。

今や、レンジもオーブンもあって当たり前の家電となってしまいました。だから 耐熱食器もただの道具的な感じです。家族を想い 調理する人の気持ちは いつの時代も同じだけれど、考えてみると 何やら昔のほうが 面白かっただろうな・・・と思わずにはいられません。

かつて、みんなを楽しませたい!と もの作りしていた企業と 今の企業・・・なにが変わってしまったのでしょうね。いや、変わったのは消費者の意識かもしれません。一言で言うと そういう時代なんですね。でも、私は 悲観していません。新しいものに期待せずとも 私には 昔のものに対する期待がありますから。

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写真は 日本最初のオリジナルパイレックス。「サワー」というシリーズです。キャセロールやミキシングボウル・・・様々なラインナップで登場しました。普段使いにとても重宝しますよ。

10月9日(水)明日はお休みをいただきます。仕入れに出ますので、昔のパイレックスと出会えたらいいな・・・と思っています。

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