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2020年6月

つぶやくように。

新型感染症の影響で 今まで普通にしていたことが出来なくなりました。新しい生活様式は しばらくは必要なこと。とにかく、感染しない。広めない。その工夫をしていかなければなりません。

そんな中、食事を提供するお店にとっては 特に気をつけなければならないことが多く その対応は大変なことでしょう。距離をとること、仕切りをつけることなどは やはりどこか普通ではない光景に見えます。人数制限しなければならないなど 日々の売上にも影響することばかりです。そのうち 横並びに座ることが当たり前になるかもしれません。

通常、相手の目を見て、表情を見ながら 会話や食事を楽しむものです。美味しそうに食べる顔を見られるのもいいものです。でも、案外 横並びに座ることは悪いことではないと気付きました。

例えば バーのカウンターに座ると その雰囲気にも相まって、面と向かっては話しにくいことも言える気持ちになってきます。どこか、自分自身に問いかけるように・・・そんな話が聞けるのも 横並びに座ることの効果のように感じるのです。

今は おしゃべりで飛沫を飛ばさないように 横並びの席が推奨されているようですが 時と場合によって 横並びに座るのは必要なことのような気がします。つぶやくように 本音を言える。そんな相手と時間をともにしていきたいものです。

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ほっとけないのです。

随分前に 一見、綺麗な状態のライティングビューローに出会いました。でも 座卓タイプだったので 迷いましたが 思い切って仕入れました。作業場に持ち帰り じっくり観察してみたら 扉の破損やいろいろなところにトラブルが・・・ささっと塗装すればいいというわけにいかないことがわかりました。

他に手をかけるべきものがあったことと 大掛かりな手直しが必要だったため 作業場の隅に追いやられていたのです。でも、そのままいつまでも置いておくわけにも行かず、思い切って手を掛ける事にしました。

まず、座卓タイプのライティングビューローだったので 今の暮らしにも生かせるように 脚をつける作業からスタートしました。棚付けもして 収納スペースを確保。引き出しを引きやすくする調節。テーブルになる扉の補修と背板の交換。扉を下ろしたときのステイが片側しか着いておらず、肝の部分でもあるため 新しいステイを両側に着け、扉内部の小物収納棚も無かったので 古い材料を利用した棚を設けました。塗装は 「何故 木目を生かして古いままにしなかったの?」という声が聞こえてきそうですが 色々と補修箇所を隠すためには 塗装するしかなかったのです。でも、古臭さを感じていただけるように 淡いグレーを作り 渋さを残すことにしました。

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少し、背が低めですが スツールに座り、机として また パソコンデスクとして今の暮らしに生かせるようになったと思います。本当に古い家具なので 延べ一週間ほどかかりましたが とっても素敵な家具に生まれ変わったと思います。きっとあのままだったら 誰にも使われること無く 処分されていったことでしょう。でも、何かの縁で せっかく出会ったのですから 活かしてあげない手はありません。何とか出来そうなものは やはり ほっとけないのです。

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似て非なるもの。ですが

昔は 色々とゆるい時代でした。私が好きなおもちゃの世界も オリジナルそっちのけでデフォルメされた造型やイラストなどが 駄菓子屋には氾濫していました。きちんと商標をとったものでも テレビに出てくる怪獣とは 似て非なる造型や色合いで販売されていましたからね。でも そこに何ともいえない魅力があって むしろ 子供の心には夢を与えてくれたような気がします。

昔は 人気のあるものに似せて 作られたものがたくさんありました。あわよくば 売れるに違いないという目論見のもと似て非なるものがたくさん生み出されたのです。例えば 父親に お土産に怪獣の人形を頼んだら テレビに出てこない、見たこともないへんてこな怪獣を得意げに買って来られた・・・と言う話もよくありましたし、友達の持っているものと比べたら 何かが違う・・・ってことはしょっちゅうでした。でも、騙された!という感覚じゃなくて どこかそれを楽しんでいる節もあったのです。だって 少しお値段も安かったですしね。

ここに そんな 愛すべきなんちゃってグッズを集めてみました。

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フルーツ柄のデザインは かつて大人気となりました。こちらは それに似て非なるもの。それに一見すると これは!と思わせる高度な技・・・虫のイラストのグラスは ファイヤーバグと書いてあり、本当は蛍のイラストのようですが ぱっと見は蛾に見えてしまうという・・・口をつけるには多少の勇気がいりますね。このイラストも有名イラストレーターのものでは!と思わせる出来具合です。長靴に入った子猫はミミちゃんというらしいです。どこか大人気ネコキャラクターの香りが漂っています。ある意味 私にはオリジナルを超える可愛さを感じますが、リボンの位置が微妙・・・残念!くまのソフビはオリジナルだと思いますが ポーズがなんとも・・・いたずらしてごめんね~と笑いかけながら 仕草で申し訳ないと表現しているよう・・・カップルのキリンは首を絡ませて 愛情たっぷりのポーズ。でも、これ実は調味料入れ。使うにはてこずる感じ。

こうして見てみると 昔のものにはウィットなユーモアが感じられて 心の奥をくすぐります。似て非なるもの。ですが こんなに面白みのあるものは 時代が残してくれた洒落だと思うのです。

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ムードが大切。

昔、モダンや大人っぽさ・・・といりわけ妖艶な表現として 赤と黒の組み合わせのものがたくさんありました。ちょっと悪な主人公が通うバーやナイトクラブのテーブル照明は赤く 暗い店内の中で 相手の女性の表情も赤く照らされ 妖艶な雰囲気が漂っていました。因縁の相手と勝負をつけるのに 用いられたポーカーやルーレットの色合いも赤と黒。ちょっと怪しげなスナックの看板は 赤と黒。なにやら イメージとしてこの色の組み合わせは 昔から特別な気がしていました。

先日、赤い傘のナイトランプと出会いました。灯りをつける前は 赤くて可愛いのですが これが暗い中で灯してみると ぐっとムードが漂い始めます。ま、あくまで私のイメージなので そう感じない方もいらっしゃるかもしれませんが やはり 普通ではない雰囲気は漂います。でも、お酒を飲んだり ジャズを聞く場面では その効果は絶大だと感じます。雰囲気作りは 時間を楽しむのに大切ですから。

そして、赤黒でいうと こんなモダンな水差しと カップ&ソーサーもちょっと目を惹きます。まさに トランプで雌雄を決する場面の緊張感さえ感じます。いずれも古いものなので その時代のかっこ良さとか 時代を感じる空気感がたまりません。

そこで、私が子供の頃買った 江戸川乱歩の少年探偵シリーズを一緒に並べてみました。どうでしょう・・・このムード・・・小説に漂う 怪しい世界観とぴったりマッチします。蝋人形の館で繰り広げられる怪しい事件・・・それに挑む少年探偵の活躍やいかに!!

そんな本の楽しみ方にも 読む環境・・・ムードが大切だと思われませんか?

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刻み込まれるもの。

古い家具は その名の通り、昔の家具が古くなったものです。言い方によっては 傷だらけで ぼろく、使い古されていて 扉が閉まりづらいし、引き出しは引っ掛かって開きづらいし、長年の埃で こ汚い・・・普通の人にとっては 目にも留まらないものです。でも私にとっては 汚れがさっときれいに拭けて、傷もつきにくい。そんな家具こそ目に留まりません。

普通、暮らしを始めるとき 新築ならともかく、どんな家か どんな部屋か・・・それに合わせて家具を買おうなんて思いません。暮らすための家具であれば とりあえずと 買い揃える方が多いわけです。

でも、暮らしや暮らしの道具にこだわる方は 知っています。日々 古くなっていく住まいと相性の良くなっていくものは どんなものか・・・。

古い家具にはすでに 前の方が使っていたという証が刻み込まれています。それがその雰囲気の良さと言うこともできますが 私が古い家具をご提案するにあたって 必ずしていることがあります。それは 不具合を直すこと。そして 場合によっては 塗装を施すこと。それから 徹底的に綺麗にすることです。埃や汚れが付いていたままでは 今の住宅には不釣り合いです。それに 新しい傷や汚れは 新しい持ち主が付けていくものだと思うからです。手入れをしてあげることで これからもずっと使い続けることが出来る。それが古い家具のいいところです。ただ単に 雰囲気の良さ、味わいだけではないのです。

古い家具とともに たとえ新しい家も古くなっていきます。家のほうが後から追いついてくるのです。それが20年後、30年後に見えてくる暮らしの形だと思うのです。人も家も年を取って 味わいが増していくものと思いたいものです。手入れの行き届いた古い家具は きっとそんな人も家も支えてくれるに違いないと私は思います。刻み込まれるもので 味わいが増していくのだと思うのです。

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いつもの食卓。

憧れから集め始めた ミルクガラスの食器たち・・・一番最初は パイレックスのシンデレラボウルのデイジーでした。やはり お値段が少し高めだったので なかなか普段使いする気分ではありませんでした。飾って眺める。それが普通で その魅力を知るたびに新しいものが増えていき そのうち飾り棚を飾る立派なコレクションになって行きました。

でもお店を始めて 大好きな食器を扱えるようになってくると、使うことの大切さを知り、お伝えしていかなければと思うようになりました。勿論、雑に扱うってことではなくて 長く大切に使うってことです。食卓が華やかに、簡単料理が少しだけ魅力的に・・・そんないつもの食卓を素敵にしてくれるのです。

今は なかなか仕入にも苦労するものですが これからもご紹介していきたい食器なので 何とかしなければ!と考え中です。

アメリカの食器に限らず 古い食器はそのデザインも雰囲気も個性的で 素敵な食卓を演出してくれます。そういう食器たちを使うことが いつもの食卓をちよっと素敵にしてくれるに違いない。と思うのです。

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