自分らしさがなくっちゃね。
私が若くて働き盛りの頃はバブル真っ只中。世の中の浮かれ具合には便乗できたけど、恩恵を受けることもなく過ごしてきました。でも、あの時代 様々なものにスポットが当たり、心惹かれる事柄がたくさん紹介され 知的好奇心を大いに刺激しました。そのおかげで 好きなものに出会い、自分自身を形成、体現できる気付きのようなものを探すことができました。あの時代だったからこそ 本当の自分に気付くことができたような気がするのです。生きる楽しみは外にあり、いかにしてお金をかけずに遊び歩けるかが日常の大部分を占め、出歩くからには 身なりに気を配り 高い洋服を買うことが当たり前でした。いいものを知ることが大切だったのです。でもその一方で、いいものを知れたからこその気付きに出会うことになります。それは いくらいい服を着飾り、スマートに遊ぼうと 家に帰れば寝るだけの部屋でいいのか?ってことでした。勿論、給料に見合わぬ服を買っていたので 家にかけるお金はありませんでした。それに 自分らしさとは何ぞやと自問自答しながら暮らしていたので 好きな音楽や映画や本を探すのに夢中だったもので 部屋作りにまで手が回らなかったのです。でも、だからこそ 自分が気持ちよく暮らせる部屋や家が最も大事と気付くことができたのです。家族のためとか そういうのは勿論あるけれど、何よりも自分が気持ちよくいられる場所は 自分にしか作りようがないって思ったのです。何不自由ない暮らしができればそれでいいというのも違います。家のそこここに 自分らしさがなくっちゃね。って、あれからずっと思ってます。

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