リメイク・古家具

思い出の夏に・・・。

私は 暑い夏が大好きです。思い返してみると これまでの記憶の中で 楽しく、素敵な思い出のほとんどが 暑い夏にあったことでした。涼しい夏や ほかの季節の思い出は案外 思い浮かばないのです。しかも、何気ない日常の一コマで 特別な場所へ行ったとか、すごいことが起こったと言うたぐいのお話ではないのです。それが思い出なんて・・・と思うけど、脳裏に浮かぶのだから仕方がない。余程、印象に残ったことなんでしょう。(本人にもなぜ そんな場面を?と考えてみたところでわかりません。)深く、心が反応したということなのだと思います。

だから、暑い夏は楽しみな季節。寝苦しいくらいがちょうどいいのです。

で、今年は早い段階から 義兄の家族と私の家族で お兄さんとかみさんの育った山形で会おうという話になり、準備を進めていました。今年は 新しい家族も増えて、北海道よりも暑い 東北の夏がきっと素敵な思い出になりそうで 今から楽しみで楽しみで仕方ないのです。ですので、8月は少しまとめてお休みをいただきます。8月9日(土)~13日(水)はお店はお休みいたします。北海道への帰省やご旅行で ご来店予定をいただいていたとしたら、申し訳ありません。今年は お休みさせていただきます。

今年の夏のこの暑さに いやがおうにも期待感が高まっています。思い出の夏になりますように・・・と。

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イメージすること。

物価高で 食品にかかる費用は確実に増えています。だからと言って 食べないという選択肢はなく、私のような庶民はどこかを我慢して 耐え忍ぶしかありません。でも、やっぱり 好きなものをあきらめることはできず、趣味のものは増え続けています。

それは 自分のこの先の暮らしをどんな風にイメージするかが 見えているからです。心の底から 嬉しい・楽しい!というものがあることで それをどんな風に 暮らしに取り入れて どんな風に生きていくのかを思い描き 実践していくだけのことだからです。人にとって無くてはならない感覚(生きる喜び)をあきらめるわけにはいきません。好きなこと、興味のあることを発見し それを追い求めていくことが自分を生かすことだと知り 色んな事柄を積み重ねてきました。人の生き方は それぞれだけど、せめて自分が心から愛してやまないものに気付き、それを大切にして生きていくイメージは あなたは出来ているでしょうか。実は それを探すのがとても大変。それを探し求めるのが人生ともいえます。

イメージすることは夢を見ることとは違います。実際に進むべき道は自分にしか見えず、一歩一歩進んでいくことは 他力には任せられませんから。普段からそういうことを少しでも思っていたら、きっと 探し求めるものは自然と表れて、目に飛び込んでくるようになると私は思っているのです。

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これからの20年。

気が付けば 私たち夫婦共々、歳をとりました。この後 ずっと健康とは限らないし、先はわかりません。そんなことを考えざるを得ない年齢に差し掛かり 何を考えながら生きるべきか・・・介護や病気を経験すると ちゃんと考えておかねばならない重要なことだと思います。置かれる状況も人それぞれなので 一概には言えませんが 私の場合は 夫婦で、何かが起こるまでは一緒に頑張って生きようということだけです。そして、厄介なことは 自分たちでなるべく解決し、残される家族には迷惑はかけないということです。そして、好きなものに囲まれて最後まで 素敵にいきること。それがこの先の人生の楽しみというわけです。今までと同じように、好きなものと出会いながら生きることが私たちの生きる意味なのです。そのためには 家族にも素敵だなぁと感じてもらうことも大切です。若い世代にも 引き継ぎたいと思わせるものでなければなりません。勿論、すべてを理解されるとは思っていないし 残されて迷惑と感じるものもあるでしょう。ま、その時は好きにすればいいと思っています。

お店で扱うものも 基本的に同じ考え方で仕入れてきました。古い家具にリメイクを施してきたのもその理由からです。この先、20年。いや若い人にとっては50年付き合っていけるものをイメージして、しっかり不具合を直し 手入れしてリメイクしてきました。20年先も 素敵だなと感じられる生活の道具が 人生を豊かにしてくれると信じているのです。使う人も途絶えて、埃にまみれて残される古いものではなく、暮らしの中で生かされ 引き継いでいきたくなるものにするための手段を考えてのことなのです。

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毎日のお気に入り。

本棚は 本を仕舞うだけのものではないと思っています。勿論、たくさんの本を持っていてそれを収納するには 見やすく、取り出しやすい収納棚であるわけです。でも、本を仕舞う場所とすると 一度仕舞いこんでしまうと ずっとそのままになりがちです。時々は 読みたいものを引っ張り出したりするけれど 基本、ずっと変わらぬ景色のままで 埃をかぶっていく場所・・・となりがちです。こんなに 雰囲気があり、使い勝手のいいオープンシェルフはなかなかないのだから 本を仕舞う以外の使い道を想像したくなるのです。

例えば 毎日使うものを飾るというのはどうでしょう。食器などもその一つです。さっと取り出せて、さっと仕舞える。こんなに便利なことはありません。毎日取り出し、食事をとり、洗って 拭き上げ 仕舞うだけなので、埃もたまりませんし 何よりも 飾りながら眺められる 素敵な食器でないとならないわけです。つまり、仕舞いこむものではなく 毎日使うものは 眺めていたくなるほどのお気に入りでなければならなくなるわけです。妥協して買ったものは そこには似合わないのです。それって ものを無下に増やさないことにつながる気がするのですが・・・どう思われますか。

毎日使うお気に入りを出しやすく、仕舞いやすく、使いながら、飾りながら、眺めながら、一緒に暮らしていくのです。

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かなわない。

古い小ぶりな机と出合いました。足のデザインが素敵で、細部の作りがとても装飾的で かっこいい。昔の家具職人さんの小技か効いた 素敵な机です。元は オイルステインの木目を生かした塗装でしたが 白くペイントされていました。私がリメイクしたものではありません。

正直、この塗装は私にはできません。こってりとした厚塗りで 時間が経過して 所々がガリっと剝がれています。そうどこかで、こういう塗り方を見たことが・・・と思いつくのが 医療棚は初めから白く塗装されていますが その塗り方と同じ感覚なのです。こってり厚塗りの感じ。で、使い続けることでできる傷、塗装の剝げが そのものの歴史を感じさせてくれます。私のリメイクは 塗りたてを古く見せるだけのものですから 時間の経過は感じることはできません。やはり、長く使われ続けたものの雰囲気には 到底かなわないと感じます。

ただ、不具合は直してあるので 古くても使い勝手には支障ありません。同時に 古い電気スタンドにも出会いましたが こちらはびっくりするくらい綺麗。鮮やかなブルーがかっこ良く、デザインもシンプルながらモダンです。こういうものも 今のデザインと比べると かなわいなぁ・・・とつくづく思うのです。

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雰囲気は大事。

最近の机ってどんなのかな・・・と検索してみます。どれもこれもシュッとしています。パソコンでリモートワークするのが似合いそうな感じです。だから、私には似合わないと思います。だって、机に向かって 何をするかってところが 違う気がするからです。再三お話ししていますが 私の趣味は 古いおもちゃを集め、眺めること。それに レコードを楽しむこと。そんな古いものを追っかける時に、シュッとした机じゃ似合わないって思うのです。やっぱり 雰囲気は大事ですから。だから、この雰囲気がいいのです。

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人の手が作るもの。

小さな本棚が入荷しています。高さ70cm弱しかありませんし 奥行きもあまりないので 雑誌や写真集などの大型書籍は収められません。でも、本好きの方にとって とっておきの大事な本があるはずです。それらを特別扱いするなら とてもいい大きさだと思います。

それに 特徴的なのが側面に彫られた花の模様です。この小ささだから手の込んだ彫り物がしてあるのだと思います。これが 本来の大型の本棚だとしたら いくら職人さんでも彫るだけで大変な作業になり、それは価格に反映され 高価なものになったに違いないと思われます。得体が知れないので 確かなことは言えませんが 人の手で作られたものであることは きっと誰でもわかるはずです。

何を彫るべきか・・・どんな図案にしようか・・・そんな思いが込められ作られたに違いありません。やはり、人の手が作るものは いいなと思います。側面が素敵ですから その景色も眺められるように 余裕あるレイアウトにし、詰め込む本は 思い入れのある大事な本を この特等席に招いてあげるといいでしょう。

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こんな風に暮らしたい。

お店に来たことのない方、ブログでしか見たことのない方は もしかして勘違いされるんじゃないかって思うのですが この写真は誰かの部屋ではありません。このブログの写真すべてですが うちのお店の店内を写したものです。家具が売れれば 代わりのものが入荷し、その雰囲気に合わせ お部屋のイメージが変わっていきます。この写真は 今現在の店内ということです。

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雑貨店というのは 棚に商品がたくさん並んで販売されているお店がほとんどです。でも、うちは最初から 実際にそこで暮らしている様子を感じてほしいので ずっとこのスタイルを続けています。お店としては 大変厳しいやり方をし続けています。せっかく ご来店いただいても、この雰囲気に何も思わない人にとっては 欲しいものなどあるはずがありません。本来は 人気商品が大量にあり、どんな人にも何かしら気に入ってもらえるものを品揃えしなければ お店は存続できません。だけど、そういうやり方を選ぶことが 私にはできません。好きな家具を、それに似合う雑貨を合わせて 暮らしを想像してもらうことこそ どんなに楽しいことか知ってほしいと思っているからです。

積み重なった年月がもたらす いい雰囲気の家具。そして、どこにでも売ってないものの中から 自分好みの雑貨を選び 暮らしに取り入れる。そんな暮らしの中から 得られるものって 何なんでしょうね・・・私は知っています。だから このやり方なのです。

今現在のお店は そのまま取り入れたいくらい大好きです。こんな風に暮らしたいと言える 具体例です。この景色の背後には いい音を出すオーディオセットがあり、少し大きめの音量で 音楽も楽しみながら お茶を飲み、読書をし、趣味を楽しむのです。

家を持つことが 終着のように言われたりします。でも、そうではありません。ある意味、家よりも暮らすための道具のほうが 重要で、大事なのです。古いものの持つ魅力を知る人にのみ 伝えたい景色です。

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大人の机。

机って 大人になると必要ないって思われがちです。誰しもが子供の頃から持たせてもらい、長い間 そこで勉強してきたので、勉強する機会が終わった時点で 要らないものとなってしまいます。そもそも、子供が選ぶ学習机というのは キャラクターものだったりしたもので はなっから大人が使うようにはできていませんから。最近は そういう学習机というより、家具調になってきてはいますが 卒業した時点で机はもういらないと考える人がほとんどですから、たいていの場合は不要の家具となってしまうようです。でも、書斎的な部屋が欲しいと考える人は多いはず。そんな時、最初に思い浮かぶ基本のイメージは 机のある部屋なのではないでしょうか。でも、スチールの机では事務所みたいだし、重役用の机じゃ なんか違う・・・程よい雰囲気のある机ってなかなかないものです。古い家具をたくさん販売してきましたが この大人っぽい雰囲気の机は初めての出会いとなりました。

大き目の天板で ずっしりと重い古い机です。小引き出しなどを置いても ノートや資料を広げる余裕があるのがいいですね。私の机は あれこれ広げると狭くって、若干のストレスを感じます。この広さは最高です。それに古い家具の持つ雰囲気は お部屋を和ませてくれる要素がふんだんにあります。私が思い描く 書斎のイメージの大いなるヒントになりそうです。

大人に机は必要ない。そんなことはありません。やりたいことができる場所があれば ひそかに描く、家での時間が豊かになると思うのです。

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ただ、淡々と。

古いものにはわびさびがあると言われます。そのわびさびというのが日本的な表現で 解釈も様々な気がします。

けして、目立たず けれど存在感があり、ただ、淡々と 時を刻んで味わいを増してきたもの・・・そういうものにこそ わびさびを感じることができるのだと思います。

SEIKOSYAの柱時計と出合いました。特に 装飾的なところもなく、これといった特徴もありません。でも、これがとても素敵だと思います。ただ、黙々と時を刻み続け 寡黙に仕事をしてきた風情が感じられます。箱を磨き上げ 軽く整備し、時間を合わせたら とても正確に また働き始めてくれました。棒鐘の和音が優しく鳴り響きます。

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そして、うちではしばらくぶりのスツールが入荷しました。これも 必要最低限のデザインで 特に特徴があるわけでもありません。でも、この雰囲気がやっぱり良いんですよね。ものを飾るだけでなく がたつきも無いので 座ることも充分できます。ただ、淡々と存在し続けてくれたおかげで 出会うことができました。古いものは やっぱりいいですね。

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