リメイク・古家具

片隅に。

とても古いコーナー置きの飾り棚をご紹介します。

文字通り、部屋の片隅に その飾り棚は埃をかぶって・・・置かれていました。見た目は 全体が黒に塗装され とても暗い印象・・・いったいどんな部屋に置かれるために作られたのか・・・地味な感じでした。

扉は 蝶番が錆付き、本体の歪みから 満足に開けることもできない状態・・・それでも、リメイクした後の姿を想像したら・・・きっと素敵になるに違いないと感じたのです。

案の定、扉をはずそうにも ネジまでが固まり、容易に外れない・・・下手をすると マイナスネジは すぐに頭がなめてしまうので 一本外すのにも 慎重さが必要です。一番ひやひやする作業です。何とかネジを外し終えて・・・ここまでくれば ある意味 安心です。でも、確認すると いろいろな不具合が・・・綺麗に埃を払い、不具合も修正できて・・・さて、どんな感じにしよう・・・。デザインが どこか西洋風だし・・・今の住宅においても違和感を感じず、むしろ お部屋の印象を変える 無くてはならない存在感をさりげなく表現するには・・・そうイメージして出来上がったのが この飾り棚です。

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薄いグレーに 濃いブルーを少しだけ混ぜて・・・落ち着いた印象だけど デザインを引き立てる雰囲気に仕上がりました。

「何を飾ろうか。」   

素敵な小物や グリーンや照明を工夫すれば お部屋の片隅に きっと素敵な空間ができることでしょう。懐かしく 温かみのある場面を片隅に。

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まどろむ。

私は 冬の間、アクティブなお楽しみが何もありません。スキーやスノボ、外遊びは 一切せず ただひたすら 耐え忍ぶ日々を送るのです。何かしら楽しみでもあれば 冬も悪くないと感じるかもしれないけれど 寒いのがやはり苦手です。

2月もはや 終盤を迎え 日差しも春を感じるようになってきて、文字通り 目の前がパッと明るく、華やいでくるような気がします。こんな日差しが覗く日は 春の到来を喜び はしゃぎまわる気分ではなく、どこかほっとした 穏やかな気分になります。お茶を飲みながら 暖かい日差しを浴びて ゆったりとまどろみたくなるのです。まだまだ 深い雪の下に眠る植物たちの 生命力や綺麗に花咲き誇る その姿を頭の中で 思い出しながら・・・。ようやく訪れる春を 遠くの空に思い描くのです。

冬のイベント「冬のマルシェ」も残すところ あと一週間となりました。ゆったりとした時間の中で 素敵な何かと出会いにお越しください。どんな出会いが待っていることでしょう・・・。

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普段着が似合う。

古いものには 味わいがあります。時間が積み重ねた 味わいです。

人はそれを 時にはぼろいと言ったりします。人それぞれの感覚であることは 言うまでもありませんが 私には 古いものが 感覚的にしっくりときます。新しいものの方に 違和感を感じるのです。

暮らしの背景に あるものは ごく日常の自然な風景でありたいと思います。肩の力を抜いて 自然に振舞える暮らし。着馴染んだブロードのシャツに ほつれのあるジーンズ・・・。自分らしい日常です。

高級家具に囲まれて、よそよそしい格好では 居心地悪く、自分らしくありません。だから、家に居てリラックスする時は 着るものも、その背景も 普段着中心の考え方です。

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小さなテーブルを ジャンクに塗装してみました。スパイスラックも 自然な風合いです。普段着のお洒落に 似合いそうです。

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模様替えのススメ。

冬は ほんとに苦手です。寒いし、仕事もはかどらず 切なくなってきます。お店も お正月明けのまったりした空気から 抜け出す道筋が見えません。

お店に動きが無いものだから どうしたものか・・・と考えるばかりで 何も出来ずに居りました。でも、このままではいられないと 覚悟を決めて、店内の模様替えをすることにしました。

一箇所動かせば それだけでは終われず、あっちもこっちも手をつけざるを得ないので 模様替えは 一日がかりの作業になります。心にある 素敵な場面を思い出しながら それを目指して飾っていくので 小物が散乱し、いつ終えられるか 途方も無い作業となるのです。

それでも、何となく形が決まってくると それまで心を占めていた喪失感は 自然と消えていて、むしろわくわくとした 明るい日差しが見えてきます。お店の レイアウトを変えたからって 特に 何かが起こるなんてことは ありません。でも、明らかに 自分の気持ちが変わるのです。

その場面を見た瞬間、「ここでどんな暮らしをしてくれるのだろう・・・。」そんなことを 思い描くだけで 嬉しさがこみ上げてくるのです。「ただの 模様替えで そんなこと・・・」と思われるかもしれませんが 皆さんのご自宅でも きっと同じなんだろうと思うのです。

おお事にするのは 大変でしょう。でも、家具を少し移動するだけで、小物をちょっと飾るだけで・・・お部屋は 新鮮な空気に満たされます。そんなことで 気持ちがちょっと変わるなら 是非とも やってみるべきだと思うのです。

窓辺には 外をゆっくり眺められる環境があるといいです。春のお庭を想像しながら ゆっくりとお茶を楽しんだり・・・

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子供たちにも 懐かしいものに触れて欲しくて・・・遊びながら ものを大切に使うことを知って欲しくて・・・・・といいながら 本当は そういう姿を眺めているのが嬉しくて。

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自分も 何かをしたいけど・・・何をしようかしら。そう思ったとき 環境は大切です。素敵な何かを生み出すには 素敵な環境で暮らしたい。原動力は そんなことにあるような気がします。個人の空間があれば 出来ること見つかるような気がします。

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新しいものを取り入れるのも いいことだけど、今ある環境を思い描く方向に 変えてみる。大変だけど きっとわくわくすることが 見つかりそうな気がします。模様替えは おススメです。

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早変わり。

お正月は とっくに過ぎてしまいましたが わたしが子供の頃、親戚一同集まって 本家で賑やかな 正月をしていました。この時期になると そのことを思い出してしまいます。

とにかく大人数の集まりなので テーブルも一つや二つでは足りず、台になりそうなものを引っ張り出してきて テーブル代わりにするなど それはそれは 迎える方とすれば 大変な準備をしていたものだと 思い知らさせれます。すでに、そんな集まりもなくなって久しく・・・あの頃が 懐かしくもあり、心に残る思い出です

私は 友達も居ないので 家に人をお招きすることが ほとんどありません。近所の仲良しさんも お互いの遠慮みたいなものがあり、よほど 何かがあって誘わなければ そんな集まりも無いのです。それに 狭い部屋に大人数をおもてなし出来るほどのスペースもありませんしね。人が集まる家は 賑やかで いいなぁ~と思うけど 昔のお爺ちゃんのような ことは 私には出来そうもありません。

それでも、将来を見据えて 広いテーブルがあるといいな・・・と思い、一つ用意しましたけれど、娘に家族が出来たら・・・そんな時が来る時まで 出番はまだまだ先です。

そのテーブルと同じスタイルの こんなテーブルがあれば きっと 不意のお客さんにも 対応できることでしょう。

最初は 2~4人で座れる 真四角のテーブルです。
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スペースも最小限で 置けるテーブルです。でも、不意のお客さんが来る!ってなった時は・・・
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2倍の広さのテーブルに早変わりします。これであれば 6人まではいけそうです。一台のテーブルが 急に大きなテーブルになるなんて ちょっとすごいと思います。

ただ、あくまでも中古品なので 天板は たくさんのシミがあり決して いい状態とはいえません。でも、クロスを敷けば そのシミも気になることは無いでしょう。それに、天板の下には 棚板もついていて 何だか素敵な感じです。脚にキャスターが付いていると言う事は 移動も楽々と言うわけです。今の家具屋さんでは見かけないデザインです。

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本当なら 一般の ご家庭で使っていただきたいけれど お店などのディスプレー用のテーブルにしても いいかもしれません。その時々で 大きさを変えられますからね。でも、うちのお店には そういうお客様は いらっしゃいません。あくまでも 普通のご家庭で お使いいただく為に、気に入ってくださる方を 待つのみです。

見付けてく下さる方は はたして現れるのでしょうか・・・・・何気に ディスプレーしてあるものですから 見える人にしか見えないのですよね。

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雑貨感覚で。

低学年用の学校の椅子をリメイクしてみました。両方とも小さな椅子ですが 微妙にサイズが違います。

ペールグリーンはお兄ちゃん用。ベビーピンクは妹ちゃん用。二人並んで 絵本を読んでるイメージで リメイクしました。

実際に小さなお子さんが居なくても 花台にしたり、靴を履くときの腰掛にしたり・・・用途は色々です。何より こういう可愛いものがあるお部屋の景色は 何だか和むものなのです。

こういうものでも 一応は家具です。家具を買うときって 雑貨を買うような感覚とはちょっと違います。でも、あれこれ お部屋をイメージしてみる時、家具だって きっとその一部分です。雑貨感覚で 楽しんでみてはいかがでしょう。

お店にある家具も しばらく店頭にあるものの価格を見直して、少しお値下げしてみました。きちんと手直しし、不具合無く 長くお使いいただけるものばかりですが 家具というよりは 雑貨感覚。そんな気分で 見ていただけたらと思います。

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夢を見よう。

お正月も終わり 今年の仕事が始まったという方も少なくないと思います。テレビでは 大企業のトップたちが 今年の景気を上向きだと予想する人が多いようです。それが お給料にも反映されて、国内の消費が上がってくると いよいよデフレも脱却か!という雰囲気も感じられそうですが 庶民がその雰囲気さえも感じられるかどうかは 全く持って不透明です。その不透明感をぬぐうことは 長いデフレの期間以上に 景気の良さを実感できる期間が長くならないと 無理なように思います。働き盛りの人たちは 先行きの不安から消費することに 慎重だし、若い人たちも 安くて良い物を求める傾向から 離れることは無いでしょう。

ある業種にのみ好景気が集中するには その企業の努力が背景としてあることは 勿論認めます。でも、それでは 今まで通りで 何も変わることは無いでしょう。もし、誰もが好景気を実感できるとするならば それは、求める側が多種多様なものを欲し 個人の個性というものに 目を向け始めた時のような気がします。「私は私らしく生きたい。」と誰もが 思い始めたときに 大きな車輪がやっと動き出すような気がするのです。

「いい車に乗りたい。」と思うより「自分らしい車に乗りたい。」と思いたい。

「いい家に住みたい。」と思うより「自分らしい暮らしが出来る家がいい。」と思いたい。

「流行の洋服が着たい。」と思うより「自分らしくあるために何を着るべきか。」と思いたい。

「人並みに。」と考えず「見聞を広め、興味を持ち、自分らしくありたい。」と考えたい。

その一番の原動力は 「夢を見る。」ことです。あるものから選ばされることを否とし、自分から探し求めることです。

でも、夢を見るのも大変な時代です。そういう意味では 庶民に好景気の実感を得られる日は 程遠いと言わざるを得ないような気がしています。

ただ、悲観ばかりしているわけにはいきません。庶民は庶民なりの 思いを持って頑張り続けなければなりません。個性を求める方へ 個性的なものをご提案していかなければと思うのです。

今年、その第一弾として お店にあった茶色のキャビネットを お正月休みを利用して、さらにリメイクしてみました。家に居る時間も 大切にしたいと考える方へ・・・色の綺麗な 柔らかく温かい ニットのような感覚をイメージしてリメイクしました。

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暮らしの道具一つ一つを大切に吟味し、さりげないけど 強い意思を持ち自分らしく暮らす。そんな 少しだけ憧れていた 素敵に暮らしたいと夢見る気持ちを後押ししてくれそうな・・・そんな空気感が お部屋に漂う気がするのです。

道具は所詮ただの道具。夢見る人の背景としかならないものだけど、人を輝かせ 色んな何かを気付かせてくれるに違いないと 私は信じて疑わないのです。

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一年の計。

新しい年を迎えました。皆さまには 今年も 素敵な一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。そして、今年初めてのブログの更新となりますが、古いデジカメで撮った ちょっとピンボケの写真とともに これからも つたないお話に お付き合いいただければ幸いです。よろしくお付き合いくださいませ。今年は いったいどんなものたちに出会えるやら・・・冒険の始まりです。

「一年の計は元旦にあり。」とよく言います。暦が新しくなることで 気分も新たになりますが 日々は 繋がっていて、自分で こうしよう!とか こうしたい!と決めなければ さらりさらりと時間は流れていってしまいます。何かを始めようとか、今年はこういうことに挑戦したい!と最初に 思うことが 区切りをつけることになり 大事なのですね。何となく年が明けて、何となくスタートしてしまうことを そろそろしっかり考えねばならないと 年頭に当たり考えたのでした。

皆さんはいかがですか?すごいことを始めるのは別として、今年のテーマとか 気にかけておくべき事ってありますか?私の今年のテーマは 『時間を大切にする!』です。今年も始まって はや数日がたち、それでなくても 時間の流れが加速しているように感じるようになってきたこの頃、改めて 時間というものを意識して過ごさなければと思うのです。

常に何かを考え、行動し、生み出すことをしなければ お店は 止まってしまいます。ただ、お店を開けていれば 数字に結びつくなんてことは絶対に無く、何かを生み出すことをし続けなければ お店は成り立たないのです。だから、常に 何かを模索し 行動する時間が大切なのです。そこをもう少し 突き詰めて、作業にあたる時間も、店頭に立つ時間も、考える時間も、より良い答えを探すことに時間を使おうと考えたのです。ただ 息抜きをする時間も大切だけど その時間さえも大切にしたいと思うのです。

そんなことを考える時、決まって 私は 自分の机に向かいます。古い本棚があり、小引き出しがあり、漫画のシールが貼ってあるスタンドのある机です。自分と向き合うための環境があるのです。懐かしいものが目に映り、素の自分で居られます。皆さんには そういう場所ってありますか?自分の部屋を持つことは難しいとしても そんなスペースを持つことは そんなに難しいことではないような気がします。

例えば 普段使っていない和室に 文机をしつらえてみたら・・・好きなものに囲まれて こんな場所に佇み、思いを馳せれば・・・思いもしない何かに気付けるかもしれません。「今年のテーマは・・・」そんな問いにも いい答えが浮かぶような気がするのです。

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10年前の今日。

ちょうど10年前の今日、パスティーユは始まりました。

何の当てもなく、近所の住宅街に チラシを入れさせていただいただけで ろくに宣伝もせず、無謀にも その日を迎えました。はたして お客さんは来てくれるのだろうか・・・不安だらけのスタートだったのです。

新しく出来た雑貨店は どんな店なのか?という興味もあったようで、たくさんのお客様に 脚をお運びいただきました。古いものと新しいものを組み合わせた お部屋のような空間で、品物は 少しずつ旅立っていきました。

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と同時に、うちがご提案したい暮らしの形・・・雑貨とともにする生活することの喜びを お伝えしなければならないと考えていました。ただ 品物が売れるだけのお店には なりたくなかったのです。

ライフスタイルは それぞれ人の暮らしのあるだけ存在し、趣味も好みも様々です。まして、新しいものが次々と生まれ、消えていく中で、「10年後の暮らしを想像し、どんな風に暮らしているかを思い描き、そこに近づくために 一つ一つプラスしていく雑貨選びをしてみませんか?」という問いかけは とても伝わりにくいことでありました。「自分は いったいどんな人で、何をするために生まれてきたのか・・・心から求めるものはどういうものなのか・・・」という 漠然とした問いかけを続けるようなものでしたから、そこに思いを寄せることの出来る人は そうは居ないものだと 思い知ることにもなったのです。

出会いがあり、お顔が見えなくなり・・・そういう繰り返しの10年でありました。

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それでも、通い続けてくださり 長くお付き合いくださっているお客様と 自分らしい暮らしを探しながら いい出会いを求めて来て下さるお客様のおかげで 続けることが出来ました。今後も 雑貨を通して お伝えしていくことに変わりはありません。私自身の 暮らしもまだまだその途中にありますし、人生において 学ぶべきことは無限にあるからです。

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この先のことは 誰にもわかりません。どんな時代がやってくるのか・・・きっとそれでも パスティーユがお伝えすることは 何も変わりません。10年後、20年後の自分の暮らしを思い描き、いい音楽を聴き いい映画と出会い 芸術を愛で 素敵な物語や人の考えに触れる本を読み、自分らしい服装に身を包み、仕事と向き合い、精一杯生きる。その結果、どんな暮らしをしているかが 楽しみなのです。

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そんな偏屈な店ですが 今後もお付き合いください。そして、イベントも残り半分。お得なこの期間をどうぞ お役立てくださいませ。

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・・・のようなもの。

私は 若い時に古いものが大好きになり、そこから 古いものを訪ね歩く暮らしが始まりました。ミシンの脚に アンティークの天板を乗せてテーブルにするところから それは始まったのです。

テーブルは用意できましたが そのテーブルに合う椅子は 出会うまでにしばらく時間がかかりました。本当なら すぐに欲しい所でしたが 気に入った椅子は 見つけにくいものでした。家具屋を回ったりしましたが なかなか良いものに出会えません。しかもいい椅子は 数万円したので手が出せず・・・そうこうしているうちに あるアンティークショップで 海外のカフェチェアと出会えました。決して安くはありませんでしたが 背が高いこともあり 少し座面が高く 座り心地が良かったのです。アンティークでしたから 塗装もいい具合に剥げて、ミシンテーブルにぴったり!と悦に入ったものでした。

そういう出会いを繰り返してきたので、うちの今の食卓は 当時の椅子を含め、全てばらばらです。家庭を持つから 新しいテーブルセットを・・・なんて考えは はなからありませんでした。家族それぞれが 気に入った椅子に座る。それが普通だと思うのです。

思えば、人も同じです。結婚相手も それぞれが違う考えや、価値観を持って生きてきた人同士で、生まれてくる子供も また違う人格で 価値観も違うのです。その違いを持っているけれど 一緒に暮らすことが出来る人の集まり・・・それが家族だと思うのです。互いに 認め合い、尊重し合えることが大切だと思うのです。

時に、長年付き添ってきた夫婦は その円熟味を増した存在だと思えます。他人同士が長い年月をかけて 初めて到達できる場所に行けるのです。我慢や忍耐、そういうものを乗り越えて たどり着けるのです。でも、ただ我慢し、耐え続けていても到達できるものではないと思います。それぞれが 違う考えを持ちながら、それを互いに認め合い、尊重しあえる結果だと思うのです。

古いものに対する考え方も 同じかもしれないと感じます。なかなか出会えなくて、個性的。傷も目立つが それが味となり、何かを感じさせてくれる。長年付き添った夫婦のような存在なのです。この2脚の椅子を眺めていて そう感じました。

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大好きな椅子。秋田木工のウィンザーチェアです。座り心地がとても良く、本当にいい椅子です。ずっと作られ続けている定番ですが 新品は良いお値段がします。家族分揃えるとなると いい出費になります。でも、いい椅子なので 一生ものとして考えれば 問題はないでしょう。うちのは 中古品なので 新品の半額以下のお値段ですが むしろ味わいがあっていい雰囲気です。

椅子を選ぶ時、いい椅子であることは 最低条件だと思います。長く使えることが大切です。そして、人もものも 一緒に暮らす相手としては 自分にとって 君じゃなきゃ!と思える存在を選ぶはずです。だから その上で 個人の意見を尊重し、「私はナチュラルな色が好き。じゃ俺は チークにしようかな。」って選んでみる。食卓だって 揃ってなくてもいいのです。お茶を飲むのも 違うカップで。同じカップだけど 「私はスパイス。あなたはウッドランド。」と柄を変えて。 でも、感じることに 共通点があることが大切なのです。

いいものは 長年付き添ってきた夫婦のようなもの。そんな風に私は感じるのです。

*捕捉させていただきます。

一年ほど前に秋田木工のホームページには この椅子 出ていたのですが 現在はどうなっているのかな・・・と思い確認したところ、業績不振により 大手家具販売会社の傘下となってしまっていました。知りませんでした・・・。もともとの工場で生産はされていて秋田木工の名前は継続しているようですが、純粋な老舗家具メーカーが 時代に取り残され その姿を変えてしまっていたのですね。ショックでした。カタログを見てみても この椅子は載っていません。廃盤となったのでしょうか・・・。なんだか寂しいです。いいものが評価されない時代に対する 寂しさなのです。

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