リメイク・古家具

ダイニングの要。

素敵なテーブルが出来上がりましたので ご紹介します。

ミシンの脚を利用したテーブルは 何台もリメイクしてきました。でも、それは あくまでもパーソナルなテーブルで 食卓と呼ぶには どれも少し小さなものでした。

丸い天板をのせる事で 複数人座れるテーブルは 作れたものの、4人が座っても 十分使える広さにするには 天板の大きさに対し 脚の大きさも必要なため、なかなか作れずにいたのです。無理して大きな天板をのせても バランスや安全面で 不安があったためです。

先日、工業用のミシンの脚と出会いました。しかも、シンガーの網脚です。デザインも装飾的で すごく素敵です。工業用のミシンの脚は 家庭用のミシンとは大きさがかなり違います。高さは 同じでも 横幅がずいぶん違うのです。これなら 大き目の天板(4人がけでも十分の広さ)がのせられます。

ということは ダイニングテーブルとして ご家族4人の方なら 問題なくお使いいただけるのです。決して 広くは無いけど、むしろ広すぎるテーブルより ちょうどよいサイズだと思います。このような天板は 古いものではおいそれと見つからないので、新しい板を加工して塗装し 作りました。脚の雰囲気に合うように 木目を楽しめる シックな装いです。せっかく作るのだから 中央に タイルを貼ることにしました。白いタイルは 清潔感もあって、上々です。妥協しなくてよかったと思います。これであれば 雰囲気のある古い家でなくても むしろ、新しい家で 生活を始められるご家族にも 素敵な食卓を囲んでいただけそうです。テーブルは ダイニングの要であり、暮らしの要です。食べることを より楽しむための必需品です。残念ながら 家具屋さんには売っていません。暮らしを楽しむご家族のための たった一台のテーブルなのです。

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昔からこうだったように。

古くて とても趣のあるキャビネットだったので、リメイクせず そのままの姿で しばらく店頭に飾ってありました。出会った時から リメイクというか 塗装し難い趣があったので そのままを気に入ってくださる方が居れば・・・と思っておりましたが ほかの家具が売れて、レイアウトを変える必要があったもので、思い切って リメイクすることを決心しました。

でも、せっかくの いい趣を壊してしまうリメイクはしたくはありません。ただ色を塗ればいいというものではないのです。出来上がりを想像して・・・せっかく出会えたことを 無駄にしないように・・・考えて考えて・・・出した結果が こちらです。

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古い建物の 建具が塗られていたような色・・・懐かしい色合いにすることにしました。そして、塗装をはがすところは しっかりと。もともとの趣はそのままに、新しい姿に生まれ変わりました。

塗装をして 生まれ変わったのですけれど、ひょっとすると 昔からこうだったのかも・・・そう思える リメイクとなりました。

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知ることが大事。

私は古いものが大好き。ずっとそうお話してきました。

きっかけは やはり、懐かしさと雰囲気、そして 珍しくて普通じゃないってことだった気がしています。古いおもちゃを飾りながら暮らしたいという思いから、古い家具や食器を知るという 自然な流れだったような気がしています。

古いものが好きといって、いろんな物に手を出していたのは 若いころの事でありました。その時分は インターネットなど無く、調べ物は 伝え聞きだったり 本を探して というのが常でした。だから、好きなものの背景を知る事は とても大変でしたが 調べる事で 漠然といいなと思っていたものが より深く好きになり 欠かせないものとなっていきました。

今の時代、昔と比べると ちょちょっと検索すれば 専門知識を持った人が 知りたい事を詳しく教えてくれるし、資料もたくさん見られて 素晴らしいツールのおかげで 知識も増えた事を実感しています。お店をしていて お勧めする以上、そのものについて 知っているという事が大事だからです。

でも、実際 お客様に 聞かれるかっていうと 案外そうでもありません。一握りの方に 詳しく説明する程度で、すでに知識を持っておられるか 背景には興味が無いのか、もしくは ご自分で調べられるから説明は必要ないのか・・・そういう話が楽しいのに する機会にあまり遭遇しないのです。

いずれにしても、特に古いものには それが生み出された 背景というものが必ずあります。それを知る事で もっともっと古いものが好きになりますし、どうやって使い どう組み合わせて、自分の暮らしに生かしていくのか・・・具体的な意味を持つ事につながっていくので 興味のあるものの背景を知る事が大事なのだと思うのです。

残念ながら 今現在、高級品やメーカー品を除くと ずっと使い続けられるようなものが少ないと感じるのは その背景に魅力を感じないからです。

アンティークやヴィンテージ品を愛する人たちは そのものが生まれた時代や 環境や デザインや思想に感銘を受けて そばに置く暮らしを選んでいらっしゃいます。それは 趣味を超え、生き方へとつながっていくのです。知るという事は この上ない楽しみで 喜びで、とても大事な事だと思うのです。

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戦後の人々の暮らしに 大きな影響を与えたのが ミッドセンチュリーといわれる時代のデザイン家具です。今の 時代にも通じる シンプルでモダンなデザインは 日本の暮らしにも大きな影響を与えました。洋館に暮らすお金持ちの家にある家具だけでなく、一般庶民向けの家具にも取り入れられたのです。勿論、有名デザイナーのものではないにしろ 憧れの洋風な暮らしに 近づく事が出来たわけです。

でも、これらのおばあちゃん家にあったような家具は 古臭い日本の家に置かれ、およそ 憧れの洋風の暮らしとは あまりにもちぐはぐ。その印象が ほとんどの人の記憶の中に ただ古臭いだけのもの。と感じれてしまうのは当たり前のことと思います。でも、本当なら おばちゃんが ミッドセンチュリー時代のデザイン家具のある暮らしを知っていたら・・・今の時代でも そのデザイナーたちが何を求めてデザインしたのかを知る事ができたら・・・きっと ただの古道具には 感じないと思うのです。

今現在、生み出される大量生産の家具にも 何かしらの背景があり、それを選んで暮らしに取り入れる 思いがあったとしたら・・・本当なら何も言う事は無いのだけれど・・・。これから生み出されるものにも 時代を映すような背景を 私は求めたいと思うのです。

日本の家具メーカーの草分け的な存在「カリモク」。ミッドセンチュリーの流れを汲む 素敵な家具メーカーです。写真の右端に写っている オレンジ色のマガジンラック 実は 古いカリモクです。オールドカリモクと呼ばれる時代のものです。鳥をかたどったデザインは 自然のものをモチーフにデザインされた 北欧の雰囲気を感じさせます。可愛くもあり、モダンです。そして、テーブルにあるティーセットは 「名古屋硬質磁器」と銘があります。昭和17年の新聞に包まれておりました。戦火を潜り抜け なぜか今、うちのお店に・・・。その時代を検索してみました。すごい時代です。想像もつきません。知ることが大事と心から思うのです。

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しかるべき場所。

大事なもの・・・といっても預金通帳や貴重品などではなく、大切にしているものは 皆さんどう収納されていますか。それが もし、お気に入りであればあるほど しかるべき場所においておきたいものです。

例えば いつも読み返したくなる本や資料をまとめたもの。大切な手紙や写真などなど・・・そういうものは 隠してしまいがちですが、ここにおいておけば安心という場所を持てれば もっと大事にする気持ちが膨らむことでしょう。

隠してしまわずに いつでも見返せる環境を・・・古い家具には そんな思いが込められているような気がします。

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汚れは誇り。

私の教科書は 昔の海外のジャンクな生活を写し出した写真集です。古い家具に囲まれて 小物まで生き生きと写し出された写真には 「いいなぁ~」がいっぱい詰まっています。

時々、日本のインテリア雑誌も斜め読みしますが どこか違和感を感じることがあります。古いものは インテリアとして雑誌にもたくさん取り上げられていますが 海外とのそれで一番の違いは キッチンの綺麗さです。

日本のキッチンは とても綺麗。手入れが行き届いています。綺麗好きの日本人らしいところです。でも、外国のキッチンが綺麗じゃないかって言うと そうではありません。古いものは いい雰囲気をかもし出す 小物として飾られるのに対し、いいものを使い続けて古く、ぼろくなっていっても 機能的に使い続ける環境を整えているのとの違いです。

いい物を長く使い続け、汚れたり欠けたりしても 使えるものをキッチンの風景の一部として機能的に収納する工夫があること。そこに 違和感の理由を感じるのです。

おばあちゃんのキッチンには いまだに古いホーローなべや レードルがあり、キッチンの風景を作り出しています。底が焦げ付いても ふちが欠けていても使い続けられた結果です。家族のために料理を作り続けた証です。格好良くは無いかもしれないけど 海外のキッチンの写真に共通する意思を感じます。

毎日の家事は大変なものです。そんな時、モチベーションをあげてくれるのはいい道具や可愛らしいものだったりします。それを大事に使い続け 使いやすく収納することは たとえ汚れて古しくても 毎日がんばってきた誇りなのだと思うのです。

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小さいけれど。

人には様々な趣味があり、思い入れがあって 収集するものも人それぞれです。もし、大切なコレクションがあるとして、どのように飾り 収納しているのでしょう。

誰しもがうらやむようなコレクションなら 人に見せて自慢したくなるものです。しかし、残念ながら それこそ趣味は あくまで個人的なもの。人に見せたところで へ~とかふ~んとか 気の無い返事が返ってくるだけ、余程の共通理解が得られなければ 凄い!羨ましい!とは言われません。そういうものです。

あえて集める必要も本当は無いのかもしれません。大切に持ち続けていられるものは どうしても捨てられないもの。人も羨むようなものではないにしろ、自分にとってはかけがえの無いもののはずです。そういうものが 大切なコレクションといえるのではないでしょうか。 

それに たくさんあればいいってものでもありません。少数であっても その人が思い入れを持って集めたものは 何よりも大切なコレクションとなるのです。量ではありません。思い入れの深さです。そういうものをちょっとだけ 特別に扱ってあげるなら こういうキャビネットが 収納にぴったりだと思います。

久しぶりに巡り会えた小さめキャビネット。脚をつけて 少しよそいきな雰囲気に。小さいから たくさんは収納できないけど、大切にしたいという思いは きっと深く大きくなるはずです。

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佇む姿。

家にいて 普段どんな姿で過ごしているか・・・そんなこと考えることありません。一人でいれば 誰に気兼ねすることも無く あられもない姿でいることのほうが もしかすると多いかもしれませんし、誰かいても 気を使わないでいられるのが家族という存在ですから 家はくつろぎの場なのですけれど、素敵に暮らすことを 思うなら ちょっとだけ たとえ一人で過ごしている時でも 自分を俯瞰で見てみる瞬間があっても良いと思うのです。

振る舞いは 普段の生活の積み重ねからにじみ出るものですからね。

かといって、がちがちでは息が詰まります。背筋を伸ばすこと。そんなことを意識しているだけで ずいぶん違うような気がするのです。

お気に入りの椅子と出会いました。ビニールレザー張りの懐かしい感じのする椅子ですが この華奢なデザインが好きなのです。背もたれの 細くすっと伸びたシンプルなデザイン。きっと ちょこんと座った後姿がいい。自分では 見ることの出来ない景色だけど、すっと背筋を伸ばし佇む姿は 素敵な暮らしの大切な場面となると思うのです。

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ほっとけない存在。

古い家具との出会いは やはり偶然ではないような気がしています。うちで扱う家具のほとんどは もともとのイメージの跡形も無く リメイクされてお客様のお手元へ 届けられていきます。その姿にならなければ いや、うちと出会わなければ すでに存在していなかったかもしれません。その姿を変えることで 再び息を吹き返し、リビングの素敵な風景作りのお役に立っているような気がしているのです。

古いゆえ壊れかかり 今の住宅環境には不要とされていたものも、綺麗にしてあげることで 普通の家具屋さんには無い、雰囲気を醸し出してくれて・・・気に入ってくださった方のリビングに 温もりある印象を与えてくれていると信じています。家具とは そういう存在だと思いたいのです。

昔の人も そんな風に考えた方がたくさんいたのかも・・・と思わせてくれた家具と出会いました。シンプルな和箪笥です。リメイクしようと 取っ手を外していると なにやら違和感が・・・アルミのちょっとモダンな取っ手を外すと 違うサイズの取っ手用の穴が開いていたのです。おそらく、和箪笥に多く使われた 和風の取っ手が付いていた形跡があったのです。元の持ち主も 和風が嫌で 取っ手を変ええることで 「モダンにならないかしら・・・」とイメージチェンジを図ったのかもしれません。確かに 良いタンスで ゆがみも無く 引き出しの開け閉めもスムーズ。見た目も モダンな印象がありましたが もともとの色合いが やはり和風。和室の目立つところに置かれるならまだしも、結局は 押入れの中に目立たぬように・・・という使われ方に。良い家具なんですけどね。

そんな隠してしまわれた存在を 私は リビングの一番目立つところに置いてもらえる様にしたいと考えました。リビングでなくても 寝室でも 子供部屋でもいいけど ちゃんと大切にしてもらえる場所に置けるようにしたかったのです。引き出しは 収能力ありますからね。すっかり イメージチェンジした姿はこちらです。

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可愛い脚をつけ、引き出しを塗り分けたら すっかり洋風に。和箪笥の面影はまったくありません。二度にわたるイメージチェンジをした結果、このタンスが成りたかった姿にしてあげられたかどうかわかりませんが 少なくとも私には ほっとけない存在になったことは 間違いないようです。

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ストーリー。

雑貨屋で扱うものは 近所のスーパーやホームセンターなどで扱うものとは 大きな違いがあると思います。暮らしをちょっと素敵にしてみたい。そう 考える人は 好みの雑貨を求めて探し歩くのです。手っ取り早く 必要なものを手に入るなら 大型ショッピングセンターでことたります。

雑貨屋には ちょっと素敵なものを求めてこられる方が多く、一方は 使えればOKと雑貨に期待されない方が多い気がします。売っている物を見れば一目瞭然。そういうものの中から選ぶことに抵抗の無い方が 大多数を占めているように感じます。

本来、人の好みはそれぞれですから 色んなタイプの雑貨屋がたくさんあるべきです。ニーズが無ければ 減る一方なので、その意味では 昔のほうが いろんな雑貨屋があって 個性を求める人が多かったような感じがします。

それ以前の 商店街でしか雑貨を買えなかった時代には むしろ 「暮らしに彩を」と求める人が 今よりもずっとたくさん居たように思います。そのニーズに応えようとした生活雑貨メーカーがたくさんたくさん存在していましたから。暮らしの意識は 時代とともに変わるものですが 変わらずに居て欲しいのは 暮らしをちょっと素敵に創造したいと考える意識だったりします。そのために いろんな雑貨屋が増えて欲しいと思うのです。

それでも雑貨好きの方は 少なからず居てくださいます。素敵なものを求めて 来てくださいます。素敵な雑貨は 飾りたくなるものです。それこそが 暮らしの空間に彩を添えることになるからです。ただ 並べて眺めるだけでもいいのですけど、せっかくなら そこに物語を連想させてみてはいかがでしょう。自分の好きなもので 自分だけの物語をイメージして 飾ってみる。きっと 雑貨はそういう風に付き合ってあげることで 無くてはならない存在になると思うのです。

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出会いの週末。

ゴールデンウィーク明けから ここ数日で、いいものをたくさん迎え入れることが出来ました。

新しいものとの出会いは やはりとても刺激的。気分もわくわくしてきます。今まで何度も 出会い 気に入られて送り出してきたもの。今まで 見たことも無いようなもの。懐かしさがこみ上げてきて 迎え入れずには居られなかったもの。それぞれが 日の光を浴びて 再び光輝き始めているようです。

雑貨は 暮らしの道具です。暮らす人を生き生きと輝かせるために 必要なものです。個性ある特別なものは きっと暮らしを豊かにしてくれるはず・・・。そういうものとの出会いは 人にとって かけがえの無い時間を運んできてくれます。自分の中にある “想い”は そういう時にこそ 発見できるものです。だから かけがえの無い時間となるのではないかと思うのです。

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急いで写真を撮ったので 写りもいまひとつですし、綺麗にする時間もかかり 徐々に店頭に出している最中ですが 週末には すべてをご覧いただけそうです。

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どんな素敵な出会いが待っているのか・・・どんなものに心惹かれるのか・・・出会いの週末がやってきます。あなただけの 素敵な時間をお過ごしいただければと思います。

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