食器

受け継いでくれるような・・・。

私たちが大切に集めてきた食器やたくさんのコレクション・・・娘がそのまま受け継いでくれるなら 何の懸念もないのですが、娘の気持ちになってみると たまったものじゃないと言われるに違いないでしょう・・・。

親が好きなものは あくまでも親の趣味。娘には娘の趣味があるでしょうし、残されるものが多いほど 困った問題となりかねません。大切にしてきたものと知っているだけに どうするべきか悩みの種となるに違いないのです。

今は 手軽に売買できる方法があり、将来は もっと簡単便利になることでしょう。気持ちの割り切りができて 整理と幾ばくかのお金ができるのなら それも悪くはないと思うしかないのかもしれません。その場合、一流ブランドのバックだったり 本物のお宝のほうが良かったかもしれないけれど、持ち合わせたものは 古いおもちゃと 可愛い食器ばかりですから 残されるほうは大変です。珍しいものばかりではあるけれど 知識のない娘にとっては ただの古いものですから。

店番をしていて あまりにも暇だったので 今の大手の雑貨屋さんはどんなキッチングッズを販売しているのか気になって 通販サイトを見てみました。現代の暮らしにフィットするような品のいい品物がずらっと並んでいました。すべてに目を通してみたのですが 欲しいな・・・と思えるものを私には見つけることができませんでした。大手の雑貨店は 文字通りたくさんの人に支持されるお店ですから 今はこういうものが好まれるんだな・・・と参考にはなっても 自分が使っている姿は想像できなかったのです。

こういうものなら残されても惜しげなく 売ったり捨てたりできるのかもしれないな・・・いやむしろ こういうもののほうが残されたとき 喜ばれたりして・・・と考えてしまいました。本当にそうなら どちらにしても困ったものだと思いました。

どんな品物であっても 毎日毎日の食事の支度をしてくれている 自分にとってはかみさんが 娘にとっては母親が 日々の暮らしを送る中で大切にしてきたものを 簡単に 売ったり捨てたりできるものなのだろうかと考えてしまいます。。思い入れもなく買ったものを使っているならば それも自然なことなのでしょうが、長い年月の中で 伝えられたものならば きっと少なからず 受け継いでくれるに違いないと・・・。あくまでも 親の希望ではあるけれど、そういうものではないだろうかと・・・。

そう思いを託すなら 娘にとってもいいものでなくてはならないわけです。そういう選び方を無意識にしてきたのだと 今にして思うようにしています。世界の一流品でも 有名作家の作ったものでもないけれど いつの日か受け継いでくれるようなもの選びを これからもしていこうと思うのです。

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私の集めた古おもちゃは 処分される運命だと思いますけれど・・・。

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畳の部屋で。

私には 将来、和室でくつろぐ時間を持ちたいという思いがあります。でも、和の家具を置いて いかにも日本的な和室にはしたくはありません。

竹久夢二の美人画を飾るイメージなので 少しだけ西欧の香りのする部屋にしたいのです。とはいっても ステンドグラス風の照明や猫足の椅子などを置くのとも違います。

あくまでも 日本人的な発想から生まれた 庶民的でモダンなもの・・・そういう古いものを組み合わせて 和室を楽しみたいのです。

具体的にいうと こんな食器たちが似合うテーブルや調度品のある部屋です。
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和食器なのに モダンなデザイン・・・チェックやライン、葉や果物など自然のものをデザインした器たち・・・和室だから 焼き物とか いかにも和食器じゃないんです。フランス人形も飾りたければ ブリキのおもちゃも飾りたいのですから。

虫の声を聞きながら・・・きれいな満月を眺めながら・・・畳の部屋で 時々はくつろぎの時間を楽しみたいのです。

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猫の目のように。

いいものがお店に入ると かみさんは 「欲しい。」と必ず言います。かみさんにとっていいものは お客様にとっても やはりいいものです。だから 簡単に「いいよ。」とは言えません。

それでも、簡単に諦めず 「家族3人分ちょうどあるし。」とか 「すっごい欲しい。」とか言ってきます。そんな時は まるで、猫が 猫じゃらしに向かって突進する前の 身構えた時にするような まん丸な目で 私を見ます。まずは お客様に見てもらわないと・・・と分かっていても 同意を求めて 一応、そんな風にしてくるのです。

先日の地震で 壊れてしまったものは もう戻りません。惜しい気持ちはありますが すでに気持ちは 新たな獲物を得ることに向かっているようです。

猫のような好奇心満々の くるくるっとした目で見られるときは 本心なんだろうと思うのです。

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このシックな大人っぽいデザインは 70年代の雰囲気そのもの。フェデラルマグのひまわりのプリントも、パイレックスのウッドランドのグレービーソースボードも、アンカーホッキングのプレイスセッターズコレクションのディナーセットも 50~60年代のポップさから離れ シックなデザインを装い、私たちの目を 確かにくるくるっとさせるのです。

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ぽっかりを埋める。

地震から一週間がたち 少しづつ日常を取り戻しつつあります。それでも 夜中の余震では 飛び起きるような状態・・・被災された方に比べれば 本当に恵まれていると感じますが 少しの緊張と、いまだ余震に備えて 倒しっぱなしの自宅の家具を見ると 心のどこかにぽっかり穴が開いて・・・何かと身の入らない日々が続いています。それでも、こんなさ中にも お店を心配して来てくださったお客様の無事と 被害の少なさに ほっと安堵し、心配の種が少しづつ減っているところです。


お店は 節電のため、かなりの数の明かりを消して 暗いのですが仕方ありません。お客様もご理解くださり 目を凝らして見ていただいています。そんな中ではありますが 新しい家具と食器をお迎えしました。

古い食器棚は 修理箇所が多く 少し手惑いましたが スッカリきれいになって生まれ変わりました。和風が洋風に・・・これで 今の住宅にも違和感なく溶け込んでくれそうです。可愛い食器の特等席として リビングの一番いい場所で いい景色を作り続けてくれることでしょう。シャボン玉をイメージして施したステンシルの背景に似合うような食器・・・キラキラ虹色に輝く食器を入れてみました。

ちょっと珍しいミルクガラスも入りました。下段のオーバルキャセロールは JAJのイングランドパイレックスです。チェルシーというシリーズで 花のような、雪の結晶のような 落ち着いた柄がとても素敵です。その横には パイレックスのグレービーソースボード。ウッドランドというシリーズです。上段の 蓋つきボウルは ノリタケプログレッション。シンプルでいい柄です。アデリアの足つきグラスも ブルーで揃えて・・・よそ行きの装いです。グラスは その他にも 可愛いのがたくさん入荷しています。おいおいご紹介してまいります。

いいものとの出会いは ぽっかり空いた穴を埋めてくれるようです。やはり 根っからの食器好きのようです。

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心に響くもの。

雑貨のお店には 様々な品物が並んでいます。便利なものや 可愛いもの、面白いものがたくさん並べられています。そんな雑貨店を見るのは とても楽しいものですが いざ、「買おうかな・・・」と思う基準とは いったいどこにあるんでしょう。

暮らしに必要なものが雑貨と言うものであれば どんな人にも必要不可欠なものです。食器が無ければ食事もままなりませんし、掃除道具なども雑貨にあたるわけです。どんな家にも雑貨はあります。どんな人の暮らし方にも対応できるように 様々な雑貨があるのです。だから たいていの雑貨店は いろんな人の趣味嗜好に対応できるよう まさに雑多な品揃えとなり 何でも置いてある広い売り場が必要となるわけです。

そう。いろんな人には それぞれの趣味嗜好があり、そのたいていの人が抵抗無く 雑貨を選ぶ基準は やはり安くて、それに見合う品物であることで 満足できてしまうのもまた 雑貨と言うものでもあるのです。

洋服や車に気を使う必要はあっても、人に見せることの無い暮らしぶりというものは 気を使う必要の無いもののような気がします。それは 仕方の無いことです。毎日が つつがなく、生きていられれば それが人の暮らしと言うものです。自分が どうありたいかは 仕事や人との付き合いの中で 形成されるもので そんなに重要に考えるほどのことではないのです。

それでも、時に 音楽に癒され、感動を求め映画を見たり 本を読んだり、人の思いに触れたくて 芸術を鑑賞したりするのです。それこそは 自分がどうありたいか・・・と言うことを求める行動であると思いたいのですが 案外、ストレス解消とか 憂さ晴らしとか、暇つぶしとか、珍しいもの見たさ・・・と言えるものかもしれません。普段から 自分がどうありたいかなんてことを 考える理由も無い中で 暮らしはつらつらと流れていくのです。

そんなことを思うのは うちが雑貨屋だからかもしれません。しかも 極めて趣味的な。でも、自分らしくありたいと思う人にとって 何かを感じてもらえる要素は あるのではないか・・・と思っていたりもします。自分が あえて選ぶものは どんなものなのか・・・そこには 自分しか知りえないものが きっとあるからです。メディアに提供されるものではなく 自分にしか作りえないものに目を向けて、湧き上がる気持ちを感じてみる・・・。雑貨選びの面白さや楽しさは そういうところにしかないのだと 私は思います。

お店の中を 一通り歩いて、心に響くものを探してみました。私の目に飛び込んできたのは なんてことの無い一つのグラスでした。ただの線に水玉模様がデザインされただけのグラスです。皆さんの目には どう映るのでしょうか。私には 雨がぽつぽつと降っている様子に見えます。長靴を履いて わざと水溜りに入っていく 幼い頃の不思議な感情が蘇ります。その感覚に触れられたのは このグラスのおかげです。雑貨選びの楽しみは 人それぞれ違います。そんな風に 雑貨を見てみると きっと暮らしに少し 潤いを感じられるのではないかと思うのです。

自分にしか見つけることの出来ない暮らしの道具・・・そんなものを見つけられる時間をゆっくりと楽しんでいただけますように・・・。

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追伸
9月5日(水)は 月に一度のお休みをいただきます。そして、7日(金)は法事のため特別にお休みをいただきます。

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見違えた姿。

古い食器は たいていの場合、未使用であっても 長年にわたり放置され 埃がかぶり、くすんでいたりします。だから 手に取ってみていると 手が埃っぽく汚くなってしまいます。それは どうしようもないことです。だから うちでは必ずきれいになるまで 漂白をし、水洗いする作業が欠かせません。

仕入れの量が少ないときはさほどのこともありませんが 大量になるとそれはもう、一苦労です。でも、それが とても大切なことだと考え ずっと続けています。

アクリルたわしに洗剤をつけ、一つ一つ丁寧に洗っていく作業は とても楽しい作業でもあります。「手が入らないから 柄のついたスポンジでないと洗いにくいな・・・でも 氷がたくさん入るからカクテルを飲むときは いいだろうな・・・」とか。「あのお皿と一緒に使うと めっちゃ可愛いぞ!」とか・・・そんなことを思いながらの作業だからです。

しかも、すすぎが終わり 水切り籠に置かれた状態の可愛いことと言ったら・・・あんなにくすんでいたグラスも輝きを取り戻し、ピカピカと輝きだします。作られた時の本来の姿を取り戻し、私たちの暮らしに溶け込んで 思わぬ喜びを与えてくれるのです。

ただ、懐かしむだけの存在などではないと改めて感じます。暮らしを自分らしく彩る喜びを知っていらっしゃるお客様のもとへ・・・見違えた姿でご紹介できる楽しさを思いながら、今日も きれいに磨き上げるのです。


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輝く人に。

夏のドラマが次々と始まって とても楽しいです。ストーリーは勿論ですが 主人公の生き方にも惹かれるドラマが大好きです。ドラマや映画は あくまでも作り話。それは 分かっていても心惹かれるのは どこかで 「そんな生き方をしたい。」と思う気持ちがあるからです。現実にはありえないストーリーにも 主人公の頑張る姿に 自分を投影して、私にも輝く生き方が出来るような気がする・・・と感じさせてくれる物語・・・そういうものに 人は惹かれるのだと思うのです。

日常は 楽しいことなど殆ど無く、むしろ 苦しく つらいものだったりします。行きかう人の多くは それを感じさせるような気がします。でも、ごく稀に、何かを見つけたくて 目を輝かせている人を見かけます。稀だから そういう人にとても惹かれます。若かろうがお年を召していようが関係ありません。輝く人は そういう生き方をしているのだと思います。

ドラマの中の主人公になれるなんて誰も思わないけど、輝く人を見て 得られるその感情は 清清しく、自分も 同じようにいられたら・・・・そう思わない人はいないはずです。

自分も そうなりたい。きっとなろうと思う。そういう思いは 身の回りの人に 知らず知らずのうちに与えるものがあるような気がするのです。

毎日は しんどく、ただ楽しいだけではありません。だけど、自分にとって輝かせてくれるものは たくさんあるはずです。それに出会う気力は 自分でかき立てるしかないのです。

あの輝くまなざしを持つ人のように、自分もそうありたい。こんな雑貨たちが そう思い起こさせてくれるのです。

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思い出の夏が。

なかなか夏が来ませんが この蒸し暑さは 本格的な夏の到来が すぐそこまで来ていることを知らせているようです。

大好きな夏を前に レトロなグラスがたくさん入りました。誰しもが 懐かしく、幼少のころを思い出させてくれる身近な存在です。花柄やフルーツをモチーフにデザインされた これらのグラスは 現代の暮らしにこそ あえて選びたくなる可愛らしさにあふれています。およそ40年ほど前のこういうデザインは やはり当時だけのもの。いくら 真似ても同じ感覚にはなりません。時代の違いは 技術の差でもありますし、デザイナーの見ているものの差でもあるのです。

現代のものにもいいものはたくさんあるでしょう。でも、思い出というエッセンスの効いた この手のグラスには かなうはずもないと私は思っています。

真っ黒に日焼けして汗だくで遊びまわっていた 幼少時代・・・時々飲ませてくれるサイダーのすがすがしさと 花柄の向こう側で弾ける炭酸の泡・・・今でも忘れられないそのうまさ。あの夏の日の 思い出さえも呼び起こしてくれるレトロなグラス。あえて使う理由は そこにあるのです。

氷のたっぷり入る大き目グラスで 炭酸を注げば あの思い出の夏と同じ夏が やってきそうな気がするのです。

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喧騒を離れて。

この時期、気温も高くなり始め 外でのイベントが色々と企画されています。野外でのイベントは天候にさえ恵まれれば こんなに楽しいことはありません。夏にしか出来ないこと・・・思い切り楽しみたいと思います。

しかしながら、個人的には 人がたくさん集まる場所は苦手です。よほど興味のあることにしか 足を向ける気持ちにはなりません。静かに 自分の思いに集中できる環境がいい。だから 観光地に行くにも 出来るだけ人のいないほうを歩きたいのです。喧騒は苦手。年のせいかもしれません。

仮に 喧騒の中にいなければならなかったその後には、静かにゆっくり過ごしたい。喧騒を離れて 過ごすひと時。この柔らかい色合いが 時の流れのゆったりさを取り戻してくれそうな気がするのです。

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手間暇かけて。

何気にテレビを見ていると お料理番組が入ります。時間の関係で あっという間に美味しそうな料理が出来上がります。そして決まって最後に 司会の人が 「こんなに簡単に美味しい料理ができます。ぜひお試しください。」と締めくくられるのです。

現代人はとにかく忙しいから 手間暇かけず、簡単便利にというのがキーワードになっている気がします。確かに 家電も 便利なものが登場し、忙しさをカバーしてくれることが人気の秘訣になっています。女性も当たり前に 仕事をする時代ですから、少しでも負担の軽減になるのなら・・・と便利なものは どんどん生み出されそうです。

例えば ロボット掃除機。勝手にきれいにしてくれるのですからいいものです。これがスタンダードになる時代が来るとしたら 各メーカーは どんな差別化を図り消費者に アピールするのでしょう。機能的なことは勿論あるとして・・・昔なら 花柄模様だったり、カラフルだったりして 個人の好みに訴えかける工夫があったような気がするけれど 現代の志向は どうやらそこには向かいそうもありません。だから お掃除ロボットしか売っていない時代は 来て欲しくないな・・・と思います。

その昔、便利な調理器具として生まれたのが 耐熱ガラスの食器たち。電子レンジや冷蔵庫の普及と共に たくさん生み出されました。調理から 食卓へ。少しでも手間暇かけず、洗い物も少なく、しかも個性的。そんな理由からたいそう重宝されました。そんなものでも 現代においては やはり手間のかかる存在。なにせ 食洗機のない時代のものですから 食洗機に入れてしまうとプリントが薄くなったり、剥げてしまいます。優しく手洗い。それが基本です。


便利で 手間がかからないことは これからの暮らしのキーワードになることは間違いないでしょう。でも、いつもではなく 時々は 手間暇かけることも必要な気がするのです。

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